知らないってことは、楽だけど、場合によっては恥ずかしい。
無頓着、無執着、無関心、これって楽なんだよな。
ただ、無知であることは恥ずかしい。
俺はおそらく四十代のおっさん連中の中ではズバ抜けたクラスの無知な人間だ。
無知は自らの無知を恥ずかしいとも思えない。
いまだにそうなんだけどな。
ただ、すべてを知ることは難しいから、おれみたいな人間はいくつかの事について深く考えたり知ったり学んだりすることがあっていいと思う。
難しい話をしているわけではない。
勉強だけの話でもない。
人のやさしさや、愛情や、何かを大切にする感情だってそうだ。
すべての経験。
毎日自分がしていること。
すべては自分をたくましくしてくれる経験だ。
ふと思ったから書き留めておく。
深い意味はない。
すぐ忘れるからさ。
井口達也