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あえかなる部屋 内藤礼と、光たち

 

「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」★★☆☆☆

(Japan, 2015, 87min/第七藝術劇場)

Director:中村佑子


私が大好きな瀬戸内海にある美術館・豊島美術館。

この『母型」を制作した美術家・内藤礼を2年にわたって取材したドキュメンタリー。

制作過程とかが知れるのかなと思っていたら、少し趣向が異なる内容だった。


何時間でもいられる美術館。

心がすーっと浄化されていく場所。

また春に行きたい。


http://aekanaru-movie.com/

恋人たち

「恋人たち」★★★☆☆
(Japan, 2015, 140min/テアトル梅田)
Director&Writer:橋口亮輔

 "絶望と再生の物語"

3年前に妻を通り魔に殺されてから、世間や社会に怒りを抱えて生きている。
その怒りは時に理不尽で自分勝手にも見える。

でも彼は一切その怒りを外にぶつけない。
ぐっと堪えて部屋に戻って一人で暴れるだけ。
闘っているのは世間でなく自分自身。

篠原篤というほぼ無名の俳優がいい。

http://koibitotachi.com/

AFTERNOON DELIGHT

「午後3時の女たち」★★★☆☆
(USA, 2013, 98min/シネ・リーブル梅田)
Director&Writer:Jill Soloway
2013年サンダンス映画祭 監督賞

エリートで優しい夫と可愛い息子に囲まれ幸せな生活を送るレイチェル。
しかしそんな単調な生活が物足りず刺激を求め始める。
焦燥感に苛まれるレイチェルは、イタくて品がなく滑稽。

『テイク・ディス・ワルツ(2011)』を彷彿とさせる。
時に人生は単調でつまらないもの。

http://www.gogo3ji.com/

1001 GRAM


「1001グラム ハカリしれない愛のこと」★★★☆☆

(Norway/Germany/France, 2014, 91min/シネ・リーブル梅田)

Director&Writer:Bent Hamer


ノルウェーの国立計量研究所に勤める計測のエキスパートである女性科学者が、

自分の幸せを計り方を見なおしていく物語。


なにより興味深かったのは「重さの概念」

1キログラムって一体基準は何?

この映画を見て知ったのは、パリの国際度量衡局にキログラム原器というのが保管されていて、

各国に複製が配布されているとのこと。

そっか、国によって1kgが違うともめるもの。

じゃあ、1メートルも1秒も統一してるのか。


本筋からずれるけど、いろいろと興味深い。


『キログラム原器、廃止へ 質量の基準、新たに策定』

http://www.asahi.com/shimbun/nie/kiji/kiji/20111028.html


http://1001grams-movie.com/


YOU'RE NOT YOU


「サヨナラの代わりに」★★☆☆☆

(USA, 2014, 102min/シネ・リーブル梅田)

Director:George C. Wolfe


優しい夫と順風満帆な生活を送っていたケイトが、突然難病のALSに置かされ車いす生活を強いらる。


予想通りの、期待通りの、涙涙の闘病もの。

どこかで『最強のふたり』の新版と評されていたけど全く似て非なるもの。

本作の主人公ケイトは35歳の女性で、夫もまだまだ若いやり手弁護士。

単純な設定だけど、難病ものでは意外に珍しい。


人物描写やストーリー展開を緻密にすればもっと面白くなるはず。

涙は出るものの、何も心に響かず、残らず。


http://sayonarano-kawarini.com/

FINDING VIVIAN MAIER

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」★★★☆☆

(USA, 2013, 83min/テアトル梅田)

Director&Writer:John Maloof, Charlie Siskel


シカゴの青年が地元オークションで大量のネガ・フィルムが詰まった箱を落札したことが始まり。

中身はヴィヴィアン・マイヤーという無名の女性が撮った写真だった。


マイヤーはただの写真好きのナニー。

生前世に出ることのかなった写真はとても興味深く素晴らしい。


劇中には彼女と関わった人たちがインタビューに答え、

みな口を揃えて「変わり者」「内向的」「秘密主義」という。


もし彼女が生きている間に少しでも作品を発表していれば・・・。

いや、きっと彼女は世に出たがらなかった、のかも。


是非日本でも個展を開催してほしい。


http://vivianmaier-movie.com/

SILS MARIA / CLOUDS OF SILS MARIA


「アクトレス~女たちの舞台~」★★★★☆

(France/Germany/Switzerland, 2014, 124min/シネリーブル梅田)

Director&Writer:Olivier Assayas


ジュリエット・ビノシュとクリステン・スチュワートとクロエ・グレース・モレッツ。

この3人の共演を見逃すわけにはいかない。


中でも断トツはジュリエット。

実生活とセリフ合わせが交差していき、徐々に動いていく彼女の心は悲しく滑稽に写る。

過去の自分と格闘し、ついに決別する。

最後の表情で全てが美しいものに変わった。


何かが心臓にぐいぐい突き刺さる。


http://actress-movie.com/

岸辺の旅


「岸辺の旅」★★☆☆☆

(Japan/France, 2015, 128min/テアトル梅田)

Director&Writer:黒沢清

第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」監督賞


黒沢監督らしい、ぞっとさせる光とか影とか音とか。

ただ深津絵里がざんねん。

三谷作品を彷彿とさせる可愛いキャラ。

なんでだろ。意図してなのかな。

違和感を感じて仕方なかった。


http://kishibenotabi.com/

LEVIAFAN


「裁かれるは善人のみ」★★☆☆☆

(Russia, 2014, 140min/テアトル梅田)
Director&Writer:Andrei Zvyagintsev
カンヌ国際映画祭2014年 脚本賞

邦題が違えばまた違ったかも。
題名は映画の入り口。とても大事。

原題は「LEVIAFAN(レビヤタン)」
”海にすむ巨大な怪獣”という意味。
なるほど、こっちの方がよっぽどしっくり来る。

http://www.bitters.co.jp/zennin/

LABYRINTH OF LIES

「顔のないヒトラーたち」★★★☆☆
(Germany, 2015, 123min/梅田シネリーブル)
Director&Writer:Giulio Ricciarelli

 ”1958年、フランクフルト。
      アウシュビッツは知られていなかった。”

またまたまたホロコーストの新たな一面を知った。
過去を忘れてはいけないと、ドイツ人がドイツ人を罰する。

こういった映画、ドイツで上映禁止とか聞いたことない。
それどころか本作品は高評価のよう。

これが日本だったらどうだろ。