ignolife -10ページ目

ISPYTANIE


「草原の実験」★★★★☆
(Russia, 2015, 97min/梅田シネリーブル)
Director&Writer:Aleksandr Kott

旧ソ連で実際に起きた出来事を基に、時代と場所を特定せずに描かれた作品。

セリフがひとつもない分、俳優の表情・目の動き、カット、音、全てに意識を集中させるから緊張が途切れない。
ラストシーンは唖然としたけどようやくタイトルの意味を理解した。

久しぶりの単館映画なのに、どっぷり浸かってしまいぐったり。

LE PASSE / THE PAST


「ある過去の行方」★★★☆☆

(France/Italy, 2013, 130min/梅田シネリーブル)

Director&Writer:Asghar Farhadi


『彼女が消えた浜辺 (2009)』『別離(2011)』のイランのアスガー・ファルハディ監督。


過去こそ不在の存在。

どこまで向き合うべきで、どこまで振り返らざるべきか。

その過去は本当に真実なのか。

人の記憶は変わるもの。
無意識に都合よく変えてしまうもの。


しかしまあ相変わらず「真実」っていったい何なのでしょう。

人それぞれに在るもの。


http://www.thepast-movie.jp/

LA VIE D'ADELE / BLUE IS THE WARMEST COLOR


「アデル、ブルーは熱い色」★★★

(France, 2013, 179min/シネマート心斎橋)

Director&Writer:Abdellatif Kechiche


2013年のカンヌ国際映画祭でみごとパルムドールに輝いた女性同士の愛の物語。


恍惚。

レア・セドゥが魅力的すぎる。

毎回”レア・セドゥ”を思い起こさない唯一無二の女優。


http://adele-blue.com/

THE ACT OF KILLING


「アクト・オブ・キリング」★★☆☆☆

(Denmark/Indonesia/Norway/UK, 2012, 121min/シネマート心斎橋)

Director:Joshua Oppenheimer


1965-66年、インドネシアで発生した大虐殺。

今なお英雄として平穏な日常を送っている実行者たちによって当時の殺戮を再現した“ドキュメンタリー”。


これが人間なのか、となんとも胸くそ悪い。

だからこそ瞬きせず隅々まで見てやる、という意地で観た。


http://aok-movie.com/

FRUITVALE STATION


「フルートベール駅で」★★★☆☆

(USA, 2013, 85min/梅田シネリーブル)

Director&Writer:Ryan Coogler


実際に起きた事件。

ほんの些細ないさかいで白人警察に射殺された黒人男性の物語。

冒頭でその場に実際に居合わせた乗客が撮影した、事件の一部始終の映像が数分間流れる。

事実がありのままに伝わるネット社会の唯一の利点。


監督が注意を払ったのは、被害者の黒人男性の描き方や、加害者の警察官の描き方。

このような題材の映画は加害者の白人警察官を必要以上に悪人仕立てて描かれる事が多い。

しかしこの監督は、当事者らの裁判での様子や言動から、慎重に人物描写した。


最近でもバスケットボールチームのオーナーが差別的な発言をして問題になった。

私たちが思う以上に本国では根強く残る問題。


http://www.sekai-tsugakuro.com/

ON THE WAY TO SCHOOL


「世界の果ての通学路」★★★☆☆

(France, 2012, 77min/梅田シネリーブル)

Director:Pascal Plisson


遠くの学校に通うアフリカ、アルゼンチン、インド、モロッコの子どもたちの朝の通学風景を撮影したドキュメンタリー。

象から身を隠しながら毎朝2時間命がけで通うアフリカの兄妹。

足が悪い兄のため整備されていない悪路をおんぼろ車椅子で押しながら通うインドの兄弟。


あまりに環境が違い過ぎて、これを日本の子どもが観ても勉強ができる有難さを痛感するには至らないはず。

とにかく世界には学ぶことを渇望し、毎朝毎夕過酷な通学路を行く子どもたちがいるということ。


ただ、ちょっと、いやかなり、
ドキュメンタリーにしては演出臭さが鼻につく。


http://www.sekai-tsugakuro.com/

OH BOY


「コーヒーをめぐる冒険」★★★☆☆

(German, 2012, 85min/梅田シネリーブル)

Director&Writer:Jan Ole Gerster


朝コーヒーを飲み損ねた男の一日の物語。

何てことない一日なのに、モノクロの映像が寓層的でどんどんぐいぐい引き込まれる。

なんなんだろうこの映画は。

すごく不思議な感覚に陥る。

とにかくコーヒーが飲みたくなった。


監督は本作がデビューとなるドイツの新鋭ヤン・オーレ・ゲルスター。

次も期待。


http://www.cetera.co.jp/coffee/

月亭方正 根多おろしの会〜志の輔師匠にお稽古つけて頂きました

「月亭方正 根多おろしの会~志の輔師匠にお稽古つけて頂きました」★★★☆☆
(草月ホール)

初めての山ちゃん落語。
思った以上に(相当期待していなかったので)落語らしかった。
ただ、2席目に志の輔さんが披露した「新・出世八五郎」が盛り上がりすぎて、山ちゃんの存在薄れる…という始末。
比べると一目瞭然。

テレビではうだつの上がらない山ちゃんも3児のパパ。
ようやく自分に合った芸を見つけて邁進中。
まだまだこれから、頑張れ山ちゃん。

東京難民


「東京難民」★☆☆

(Japan, 2013, 130min)

Director:佐々部清、Writer:青島武


好きな映画評論家が「ホームレスはみな努力が足りなかったと考える人はこの映画をみるべし」と書いていたので観に行った。

舞台は東京で現代の話とはいえ、やはり対岸の火事という他人事な感情と、いやいや明日は我が身という危機感と。

http://tokyo-nanmin.com/



WHAT MAISIE KNEW


「メイジーの瞳」★★★☆☆

(USA, 2012, 99min)

Director:Scott McGehee/David Siegel


これはもちろんドラマで、フィクションなんだけど、なぜかとてもリアル。

子どもって意外にこれぐらい考えてるんじゃないかと思う。

大人が思っている以上に、理解して、周囲を伺って、空気を読んでいるように思える。

身勝手な私たち大人たちは必見。


http://maisie.gaga.ne.jp/