12月1日に慶応大グラウンドで行われた大学野球オープン戦、慶応大×城西大の観戦記です。

この秋2016年秋から16季続けてきたAクラスの座から転落した慶応。早慶戦では意地の連勝を見せましたが主力だった4年生が多く抜けるため、新戦力の台頭は必須です。来年2年生となる2023年夏の甲子園全国制覇の慶応義塾高のメンバーを中心に成長が期待されます。

対する城西大は優勝争いに絡みましたが、最終的には横浜市長杯出場に勝率7厘差で届かない4位に終わりました。こちらも主力野手は4年生が多かっただけに新戦力の台頭が一部維持には必須になりそうです。

 

<スタメン>

【先攻:慶応大】

①センター 丸田

②セカンド 林

③ライト 吉田

④ファースト 今泉

⑤サード 吉野

⑥レフト 渡邉(千)

⑦ショート 藪本

⑧キャッチャー 吉開

⑨DH 小原

先発ピッチャー 前田

【後攻:城西大】

①サード 新田

②センター 古賀

③レフト 山富

④DH 新津

⑤ライト 高橋

⑥ファースト 岡村

⑦キャッチャー 竹澤

⑧セカンド 賀谷

⑨ショート 鈴木(快)

先発ピッチャー 多々野

<試合概況>

先に大きなチャンスを作ったのは城西大。2回、四球と2本のヒットで無死満塁のチャンスを作りますが、浅い外野フライ、スクイズ失敗によるランナー走塁死、三振でチャンスを逸します。

すると3回表慶応は3番吉田、4番今泉、5番吉野のクリーンアップの3連続適時打で3点のリードを奪います。

慶応は5回にも中軸が機能し、3番吉田の適時打、4番今泉の犠飛、5番吉野の適時打でさらに3点を追加します。

こうなると慶応打線の勢いは止まらず、6回にも中軸が大爆発。3番吉田が3打席連続の適時打、4番今泉の走者一掃の適時三塁打、とどめは5番吉野の2ラン本塁打と6点を入れ試合を決めます。

慶応は7回以降も途中出場の選手が猛アピール。7回には代打常松の3ラン本塁打。

8回には途中出場北川の適時三塁打などで加点。

9回には同じく途中出場の山口(瑛)のソロ本塁打が飛び出し、合計20得点の猛攻。

守っては3投手の完封リレーで慶応が20-0で大勝しました。

 

<注目選手など雑感>

オープン戦とはいえ、慶応打線が大爆発。19安打、3本の本塁打を含む11本の長打で20得点を奪い大勝しました。

打線では秋のリーグ戦で3本の本塁打を放った5番の吉野がシングルヒットが出ればサイクルの3安打4打点の大暴れ。

長打力があることはリーグ戦でも証明済みですので、確実性をあげて中軸を担う存在になりたいところです。

この試合で4番に座った新4年生の今泉は2本の長打で5打点をマーク。

187㎝95㎏という恵まれた体格でスラッガーの資質を感じさせられます。まだリーグ戦ではノーヒットですが、来季以降ブレイクなるか注目です。

投手陣では新2年生の2人が持ち味を発揮。

慶應義塾高の甲子園優勝メンバーの松井、岐阜高出身の鷲見の両右腕が力投。松井は3イニングを無四球、鷲見は3イニングで4奪三振と力のある投球をみせました。この秋の低迷の要因として投手陣のコマ不足もあっただけに新戦力として台頭することを期待したいですね。

敗れた城西大は投打ともに精彩を欠きました。冬場と春季キャンプでしっかりと力をつけて、来季に臨んでほしいなと思います。

 

慶応大003036341=20

城西大000000000=0

(慶)前田、松井、鷲見-吉開、深谷

(城)多々野、原田、渡邉、岡田、内藤-竹澤、臼田

【勝利投手】松井

【敗戦投手】多々野

【本塁打】

(慶)吉野、常松、山口(瑛)

【三塁打】

(慶)吉野、今泉、北川

【二塁打】

(慶)吉田、今泉、吉野、権藤、福井(直)