沖縄県国頭郡宜野座村の宜野座総合運動公園内に1987年に開場した野球場です。

他の沖縄県内自治体同様にプロ野球のキャンプ地誘致を前提に整備されている野球場で、1998年から2002年の間はファイターズの二軍キャンプ地として使用されていました。しかし、二軍のキャンプ地としてはメディアの露出が見込めないとして、高知県の安芸市から温暖な沖縄県内へのキャンプ地の移転を検討していたタイガースへの地元行政、村民を巻き込んだ誘致工作を実施、最終的にはファイターズ二軍キャンプの実施を断り、2003年からタイガースの一軍キャンプ地となっています。

キャンプ地としての設備充実も継続しており2006年には多目的屋内施設の「宜野座ドーム」、2014年には村営のバッティングセンターである「ぎのざ打撃練習場」、2019年には屋内ブルペンなどを内包する「宜野座多目的スポーツ施設」を整備し、今後はサブ球場の建設の構想もあるようです。

球場設備は両翼98m、中堅122mの広さのフィールドに電光掲示板、照明設備などが整えられています。

観客席もバックネット裏のスタンドには屋根があり、背もたれなしの座布団型セパレート席、内野スタンドもベンチシートの座席になっており収容能力は7,700人と村営の野球場としては大規模なものになっており、人気球団のタイガースのキャンプに訪れるファンの収容にも対応できるものになっていると思います。

2018年からネーミングライツも導入されており、現在では2028年までの契約で人材派遣会社の(株)エントリーとの間で締結、「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」という愛称がつけられています。

 

2月中はタイガースのキャンプ、オープン戦で沸いた後は、近隣にある21世紀枠でセンバツに出場し、「宜野座カーブ」でも有名な宜野座高校硬式野球部の通常練習でも使用されることもあるそうです。

 

【所在地】沖縄県国頭郡宜野座村宜野座188

【球場データ】両翼:98m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:7,700人

【アクセス】那覇バスターミナルから120分、「中央公民館前」下車、徒歩5分