
横浜DeNAベイスターズの本拠地球場です。この球場自体は1978年の竣工ですがもともとこの地には1929年に完成した「横浜公園平和野球場」という球場がありましたが(終戦直後は進駐軍に接収され「ゲーリック球場」と名を変え、1948年には日本初のナイトゲームが開催されています。)1970年代には老朽化が進んでいました。同時期に、当時川崎球場を本拠地にしていた大洋ホエールズが横浜平和球場の建て替えの暁には本拠地を横浜に移転したいとの申し入れがあり、西武グループの堤義明氏の協力もありこの球場が完成、1978年から大洋ホエールズは「横浜大洋ホエールズ」と名を改め、本拠地を移転しました。完成当初は可動式の内野スタンドやピッチャーズマウンドを導入するなど日本初の多目的スタジアムでもあります。

その後も2003年に日本初の「フィールドターフ」導入や、観客席の仕様変更、2012年には外野フェンス上部にリボンビジョンを導入するなどの改装が行われていますが、横浜公園内にある立地条件上、フィールドの拡張は困難であり、神宮球場の拡張、広島マツダスタジアムの竣工によって、現在では12球団一狭い本拠地球場となっています。狭いがゆえに場外ホームランも頻発しており、球場外の出店に直撃ということも話題になります。
球場設備は上述の通り横浜公園内という立地上、フィールドが狭い分、またブルペンを外野スタンド下に設置している関係で外野フェンスが高い構造になっています。ブルペンからマウンドまでが遠いため、今では少なくなった「リリーフカー」もまだまだ健在です。(開場当時は日産車だったものがいまではトヨタ車。日産は地元なのになぜ?)
また、狭い敷地に建設しているため外野スタンドの傾斜も急であり、関東のプロ本拠地球場では唯一、客席での生ビールタンクサーバー売りは実施されていません。
そのほかでは横浜の「Y」をかたどった照明灯が特徴的ですね。
狭い球場によるいろいろな弊害はありますが、横浜市の中心部であるJR・横浜市営地下鉄の関内駅から徒歩すぐというロケーションの良さはこの球場の最大のセールスポイントですね。
今後もベイスターズの試合だけではなく、神奈川県内のアマチュア野球、また多目的スタジアムとしての用途としてはアメリカンフットボールの会場として活躍していくことと思われます。あとはベイスターズ身売り問題の時にクローズアップされた球場使用料や広告・物販収入が横浜ベイスターズに入らないなどの契約内容が改善されれば末永くベイスターズの本拠地となると思うのですが…。
【所在地】横浜市中区横浜公園無番地
【球場データ】両翼:94m 中堅:118m 内外野:全面人工芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり
収容人員:30234人
【アクセス】JR根岸線、横浜市営地下鉄・関内駅下車すぐ





