皆さん、こんにちは。

 

 

2年間務めてきました、

厚生文教常任委員会の委員長報告

第3弾です。

 

委員長報告に関するブログについては、こちらをご覧下さい。

 

 

●第1弾

 

●第2弾

 

 

 

今回のテーマは、

文化財の保護活用についてです。

 

 

 

 

文化財の活用は大変重要なことです。

 

郷土の歴史を知ること。

郷土に誇りを持つこと。

 

 

これは、

郷土を愛することにより、

 

最終的には、

子どもにとっては、自己のアイデンティティの確立

そして、自己肯定感を高めることに繋がります。

 

また、

大人にとっても、

郷土を離れて暮らす際にも、

自己の自信に繋がるだけではなく、

海外に行った場合にも、きちんと故郷を紹介できることで、

自身の評価も上がります。

 

なにより将来、

鉾田市に帰って来てくれる若者を

増やすことに繋がるかも知れません。

 

 

 

 

日本の文化財活用の方針

これまでの国の方針に大転換がありました。

 

平成30年に行われた文化財保護法改正では、

 

国が方針を大きく変え

保護中心から教育活動や観光振興など

身近な存在となる「活用」重視へと舵を切りました。

 

 

次世代を担う青少年や、

来日する外国人の皆さんにも

日本の文化遺産のすばらしさを理解し、

継承していただくためです。

 

これは、第2次安倍政権により本格化した

ビジット・ジャパンから少しずつ転換が図られてきたものです。

 

 

 

ビジット・ジャパンは、簡単に言えば、

人口が減るこの日本において

経済の維持や成長のために、

外国人がたくさん旅行に来る日本にしていこう。

 

という政策です。

 

コロナ後のことを考えると、

大事な考え方だと思います。

 

また、平成30年(2019年)に行われた文化財保護法の改正

以下から、ご確認下さい。

 

 

 

鉾田市の文化財の活用

鉾田市にも

歳月の流れに埋もれてしまった多くの文化財があります。

 

 

鉾田市の文化財の活用方針については、

『鉾田市文化振興基本方針』が、

2016年3月に策定されています。

 

しかしながら、

当時の検討委員会のメンバーを見ると

音楽や市民活動に関する知識や経験のある方は多いものの

 

残念ながら、文化財や郷土史など

精通されている方は、少ない印象があります。

 

この結果、

鉾田市の文化財活用については

具体策が示されずに私の議員任期の6年が過ぎました。

 

 

実際の議論としては、

市民から請願のあった監的所を含む

戦争遺跡は、利活用の在り方が協議されています。

 

 

また、旧徳宿小学校校舎を再整備し

今秋開設される「生涯学習館」は、

当委員会での提言を汲み入れて

展示と学芸活動・市民活動の拠点づくり

行われています。

 

では実際に横断的で、

実施可能な計画があるのかと言えば

具体的なものがまだ、ありあません。

 

2019年に行われた文化財保護法の改正により、

『文化財保存活用地域計画』の策定

市町村で出来るようになっており

 

鉾田市でも策定の動きも見られますが、

現在、完成に至っておりません。

 

 

焼失してしまった無量寿寺の再建

「鉾田市の文化遺産・観光の顔」であった

鳥栖無量寿寺本堂は、

残念ながら、焼失してしまいました。

 

無量寿寺本堂の再建は

まだまだ目途が立っていません。

 

県や市の予算を活用することが

難しい状況です。

 

「鉾田の観光・文化遺産の顔」として

利用させていただいてきた

茨城県指定文化財建造物の本堂が、

県指定の文化財だったため、

文化財自体が、焼失してしまったことから

行政での補助が難しいのです。

 

無量寿寺は、

歴史の長さはもちろんですが、

関東に親鸞聖人がいた際に、

笠間市から鹿嶋市への行き来の際に立ち寄った寺としても

その価値が高いものです。

 

ですから、

単なる文化財の保存というだけではく

日本の方針転換にもある通り

観光資源としての価値もあるはずなのです。

 

 

直接的に鉾田市の予算を使うことが

出来なかったとしても

 

別の形の支援もあるはずです。

市の職員だけでやる必要はないのですが…。

 

 

文化財の観光資源としての価値

無量寿寺には、

焼失の難を逃れた、国の重要文化材である

「紙本著色拾遺古徳伝絵」及びその他の

古文書等もあります。

 

コロナ後のために、

 

こういった文化財の保護活用を通して、

郷土の誇りの醸成と観光振興のために

引き続き、市長への提言していきます。

 

 

 

ぜひ、あなたの声を聴かせてください。