
"わさびや謹製 御節重ね"は順当に仕事が進み 無事に全国発送の配送を終えました 第一の山を通過 今年は北陸方面一部で運送が危ぶまれましたが 多方面は無事定刻に配着予定です
今年は昨年よりより進化を…と仕込み面で改良を重ね また懐かしい仕事を一部オマージュしました "見た目は地味だけど味は優しくしっかり美味しい" ありがとうございます 最高の誉め言葉です
近年 多様な問い合わせを頂く事も増えました
・冷凍おせちはしないの? →多分 一生しません 冷凍した時点で"御節"ではありません
・全て手作りなの? →逆に聞きますが手作り以外に"何作り"があるんですか?(逆質問
そこは真面目に「紅白かまぼこ以外 全て手を加えて(調理して)います」と答えておきました
おせち料理に関する質問は 私が経験した限り喜んで何でもお答えするつもりです
実は樂菜わさびや創業当初 御節料理をするつもりは全くありませんでした 関西で一番御節料理を作成していた料理屋で勤めていた経緯を知る方達から「わさびやではおせち料理しないの?」と多数問い合わせを頂いた時「店が10年続いたら その時に考えます」と明言を避けてきました
師匠の下を離れ10数年間 色々な世界を見て「御節の食文化は廃れたな…」と感じたからです 昭和期に比べ元日から開いている店は多々あり 家族親戚が一堂に会する機会もほぼ皆無 インターネットの普及で日本料理以外の料理が普通に正月の食卓を並べる光景も当たり前になりました
それでも毎年年末になると「数の子つくって」「黒豆つくって」「本唐墨売って」などの問い合わせが絶えず「お節料理始めたら教えてね 楽しみに待ってるから」と言って下さった皆様には本当に感謝です お蔭様で(当時)わさびやも創業10年目を迎え 腹を括り御節料理を復刻するに至りました
思えば15年前の話ですが最初の修行先を卒業後 10数年余所で修業を重ね わさびやを創業し10年目で御節料理を手掛けた訳ですが 実に20年近くのブランクがあったので当初はとても緊張しました 不思議なもので体が現役当時の感覚を鮮明に思い出し 無事御節料理作成にこぎつける事ができたのも 厳しい修行の成果だったと今では師匠に改めて感謝の気持ちです
職人時代は沢山のお客様の意見を聞きながら対処出来なかった事 仕方無いですよね…雇われの立場ですから ただ数をこなす事だけに邁進していた当時 学んだ沢山の事を"わさびや謹製 御節重ね"作成を15年経て ある程度体現できたのかなと振り返っています
日本料理に関わる人にとってお節料理は華 近年SNSで見栄えや彩り 値段の安さばかりが表沙汰されていますが 本物のお節料理はやはり味なのだと 齢を重ねるごとに強く実感しています そしてその感覚を維持するために健康第一である事 還暦が近づく都度 体調をより気遣う様になりました
つらつらと書きましたが 兎に角も大晦日の店渡しを無事終えるまであともう一息
ご注文いただいた皆様に喜んで頂ける様 努めます どうぞお楽しみに
