日向夏(ヒュウガナツ) | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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日向夏 (ヒュウガナツ Citrus tamurana) 

原産地は宮崎県 1820年に宮崎市/真方安太郎氏邸内で偶発実生として自生しているのが発見されました 発見時は酸味が強く食べられる事はありませんでしたが その後広く栽培され始めた 

 

ヒュウガナツは柚子が突然変異したものと考えられており 毎年6月頃に成熟する果実は温州みかんよりやや大きく表皮は黄色で厚さがあり 果肉は酸味があり甘さ控え目で独特の風味が強いのが特徴 どちらかというとグレープフルーツやレモンの味に近い印象です 表皮は温州みかんと比べると凹凸が少なくのっぺりとしていいます 

 

宮崎県の木原果樹会が1992年から宮崎大学農学部の指導の下で温室での“種なし栽培”に取り組み その結果“種なし日向夏”が主流になっています 

 
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他の柑橘類とは違い 果実表皮の白い部分(内果皮/アルベド)もそのまま食せるので、 皮の黄色い表面(外果皮)だけを薄く剥いで食べる事をお勧めします この白い部分(内果皮)はふかふかとした食感で 苦みや渋みは殆どありません 

 
現在は宮崎県以外(高知県/室戸小夏.宿毛小夏.西内小夏.松岡小夏 静岡県/白鳥小夏.井原小夏)でも栽培されていますが 他県では小夏(こなつ)や土佐小夏(とさこなつ).ニューサマーオレンジという別称で出荷されていることが多い様です