春玉菜(きゃべつ) | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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玉菜 (キャベツ Brassica oleracea) 

アブラナ科アブラナ属の多年草 原種からカリフラワーやブロッコリー.芽キャベツなど派生した内の1種で 栽培上は“一年生植物”として扱われていますが 中でも春季に収穫される新物は重宝されています キャベツはじめアブラナ科の野菜にはビタミンC/ビタミンUを豊富に含み またがん予防効果があると言われており アブラナ科のイソチオシアネートの効果と言われています 

 

結球する性質が“玉菜”の和名になったとされており 幕末に伝来されるも当時は需要が薄く 普及栽培が始まった大正時代~昭和戦前期までは中国語の読みをとって甘藍(かんらん)と呼ばれていました 戦後食糧増産と食の洋風化が相まって生産量は急激に増加し 昭和50年代にはダイコンと並ぶ生産量に及んだそうです 

 
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日本では出荷時期によって 

・冬キャベツ(11~3月 作付.出荷ともに最多で球が締まった平たい形が特徴) 

・夏秋キャベツ(7~10月 冷涼地で栽培され高原キャベツの別名を持つ) 

・春キャベツ(4~6月 生産量は少量ですが人気が高く近郊栽培中心 新キャベツの別名) 

に分類されています 河岸では新キャベツを“春玉”と呼んでいます 
 
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新キャベツの芯の甘さは絶品ですが 生食は消化が悪いため食べすぎは禁物です 

 
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この時期はロールキャベツを仕込む事が多いのも新キャベツならではでしょうか 

次回はこの新キャベツを主題に“清酒にあう”別の料理を仕込んでみようと思います