福井県福井市佐野町/吉田金右衛門商店 「淑羅川(しくらがわ)1年熟成 純米吟醸原酒26BY」
麹.掛米/福井県令立郡池田町産山田錦(生産者/伊藤弘文氏)100% 精米歩合/60% 酒精度/17.0
日本酒度/ 酸度/ 使用酵母/ 使用水/九頭竜川系井戸水(硬水) 杜氏/吉田和正(南部杜氏)
3月中旬 福井フェニックスホールにて開催された“越前.若狭の地酒-春の新酒まつり2016 ”時 吉田金右衛門商店/雲の井ブース横で出展されていた銘酒 越前市の酒販店リカーマーケットさかえや主催/名酒の会 PBです
昨年秋の会では終始ブースで接客に専念していましたが 今回春は前半はブース-後半は各蔵元を廻り挨拶(という名の種蒔き)していた中 一番印象深かった清酒です 店主に無理を言い入手出来ました カミングアウトすると この時既に40度近い高熱で意識虚ろ状態だったのですが さかえや店主/村上社長のアツい清酒談義をしっかり聞く機会に出会えた事は本当に大きな学びになりました
“淑羅川”の詳細はリンク先を参照下さい→ 名酒の会-淑羅川の商品説明
/淑羅川物語
現地での記憶が上記の理由で不明瞭だったので持ち帰った酒を全快後 体調整えしっかりと頂きました
1年熟成という期間を経ていながら酒米の膨らみと旨味を香味共に主張し 熟成特有の円みと滑らかさを併せ持つ印象 現地は“新酒”が主題の会だったので熟成酒は他に見当たりませんでしたが 記憶を辿ればそれら数有る新酒に勝る印象を放っていたのも頷けます 当店でも様々な温度帯で頂いたり 常連様とテイスティングしましたが良好評でした 冷や燗共に後香/のびしろは秀逸でした
清酒“淑羅川”には山田錦の他に五百万石で仕込んだ銘柄もあるそうで(共に純米吟醸) さらに
・うすにごり無ろ過生原酒(2月)
・初飲み切り原酒(6月)
・氷温熟成生原酒(5月)
・ひやおろし原酒(9月)
・1年熟成原酒(1月)
と単一タンクの原酒を熟成段階においてそのつど瓶詰め販売する 珍しい“旬詰め”をされています
「帰阪したらすぐ連絡します」と社長に約束したのですが 連絡遅くなり本当に申し訳ない次第です
この“淑羅川”という河川は実在しませんが その由来も深い…以下の文献を参照させて頂きました
(参照)福井県史-原始.古代 第四章/律令制下の若越 第三節/都につながる北陸道 淑羅駅
万葉集で大友家持が詠んだ詩が添書き さかえや傍を流れる九頭竜川支流/日野川の旧名です
リカーマーケットさかえや
〒915-0083 福井県越前市押田2丁目1-5(地図
) (0778)22-6390
吉田金右衛門商店
〒910-3121 福井県福井市佐野町21-81(地図
) (0776)83-1166
蔵は市中心部より西北西約12㌔の九頭竜川西域(川西地区)に位置し 明治四年(1871)より酒造りを始め現当主は10代目吉田金右衛門 主力銘柄は“雲の井”(古謡で天と地の恵みを現す古都に由来)
地元棚田で契約栽培している山田錦や五百万石.華越前など地元米を吟味し 全て自家精米で丹念に搗いて酒造りに用いている 醪は何れも小仕込で全量特定名称酒(純米酒)