鱪/鱰 (シイラ Coryphaena hippurus)和歌山県加太港
スズキ目シイラ科のいわゆる“鱸近縁種” 成長に伴う肥大した額(雄のみ)が特徴として知られる魚介 熱帯/温帯で広く漁獲されるため熱帯魚の印象を強く持たれていますが日本海山陰でも水揚げされます
稲穂が実らず籾だけの状態を“粃(しいな)”と呼称しますがこれが転訛して“シイラ”になったのだそうです また粃の反対語で縁起の良い“(豊年)万作”に言い換えられ“マンサク”の別名でも呼ばれています
寿命は約4年で旬期は春~晩夏 大きいもので体長2㍍/40㌔の固体も確認されています 鱸とは違い肉食魚で身質が近いものの鮮度落ちが早く 割鮮(刺身)で食せるものは大変珍しいそうです