麹.掛米/新潟県魚沼産五百万石100% 精米歩合/60% 酒精度/15.0~16.0 日本酒度/+4.0 酸度/1.7
使用酵母/協会1401(金澤)酵母 東山山系伏流水(蔵元内井戸水-軟水35.6ml/㍑)使用
農業法人「うちがまき絆」の契約栽培米/小千谷産五百万石に魚沼連峰雪解け水の組み合わせと 原料全てが地元生産で本来あるべき“地酒の姿”を体現 そして平成24醸造年度より就任した木村杜氏が 高の井酒造に新しい息吹を付加させた1タンク醸造の限定銘酒です
一口含んだ感想は正直驚きでした 滑らかな舌触りで軽快 兎も角素晴らしいバランスで後キレ良しながら米の旨味は充分に堪能出来ます 五百万石への概存認識が一変するほどの“含旨”は 恐らく軟水仕込み/低温熟成の為せる業なのでしょうが 吟醸酒の本場新潟らしからぬ奥の深さも再認識させられます
“伊乎乃(いおの)”は 魚沼米で有名な魚沼地域を総称した古称地名です(続日本記では“魚=いお”の帰る“ところ=野(の)”から“伊乎乃(いおの)”と記述されていました) 水溢れ稲穂たゆたう豊尭の地へ畏敬を込め この酒を“伊乎乃”と名付けたそうです
高の井酒造
(たかのいしゅぞう) 新潟県小千谷市東栄3丁目7-67
酒造会社設立は昭和30年ですが 現酒造の前身“山崎酒造場”が江戸時代後期より小千谷市高梨町五辺の場所で酒造業を営んでいました 昭和12年5月大火に遭い山崎酒造場は全焼 同年12月に現住所へ移転/再建し酒造業を再開するも昭和18年 戦時下の悪化に伴う企業整備で酒造業を廃業します
昭和30年12月/諸般の事情好転で酒造復活が認可され 四場主合同復活の元で高の井酒造株式会社を創立 社長には創業家の山崎和雄氏が就任しました “高の井”の由来は前身“山崎酒造場”の焼失前所在地である高梨の“高”と 米と共に酒造りの命脈をなす井戸の“井”をとって名付けられました
昭和62年に日本国内で始めて雪の中に酒を埋込む“雪中貯蔵酒”を販売 雪中貯蔵酒発祥の蔵として有名です それから24年/毎年3月にお酒を雪の中にタンクごと埋込み 6月に掘り出して出荷しています