久しぶりに話題になったこの酒 自分で以前 記事に挙げていながら
探すのに大分手間取りました(w_-; 少し校正しています
お世話になっているS社長様から数年前中国帰りのお土産として頂戴したお酒
多分白酒(パイチュウ)だと思われるが 国内に銘酒情報が全く無い(汗
自力で調べてみたところ 朝陽天江老龍口有限公司醸造の“凌塔純浄酒”
商標名を“老龍口”と呼称しているのではないかと思われます
開封後 薫りはわりと控え目ですが 口に含むとパイナップルの様な酸味と芳香
度数の割りに刺激も少なく熟成感が だが独特な蒸留酒の後味でしょうか
高級感漂う陶器が えも云われぬ雰囲気と独特な風情を醸しています
上海語?は苦手ですが何とか訳してみました
・2005年 中国国家質検総局が発表した“品質の良い白酒とブランデーを
生産している企業”として公表された12社の“白酎”の中にも入っている
・2008年 “白酎”として醸造酒文化物として名誉ある認定を受ける
(更なる詳しい情報をお持ちの方 是非教えて下さい)
老龍口についてこんな伝説があります(中国民間故事選
)
この由緒有る「老龍口」が初めて醸されたのは今から約350年ほど前
明朝末期から清朝 康煕元年(1662年)まで遡ると云われる
瀋陽がまだ当時盛京と呼ばれていた頃 寺子屋を開いていた呉有蘭の甥仙洲が
盛京の繁栄振りを見 商売しようと閉店していた造り酒屋を購入するも井戸水が
大変不味く往生してしまう その時 以前世話をした敖(ごう)と出会う
敖(ごう)は仙洲のご恩に報いるべく 造り酒屋を見て
・大清皇帝の祖先の地 天柱山を望む-万物の興隆する井戸泉(万隆泉)
・酒屋が盛京城の東門に面する-東門の守護は龍 屋号(老龍口)と名付け
井戸の中へ水を汲むと言い中に飛び降りる すると大きな轟音と共に突如 巨大な
水柱が噴き上がりそのまま空中で白雲と化し その上に端座していた敖(ごう)は
仙洲に微笑み そのまま西北に飛び去った その時 空から絹帯が1本 ひらひら
舞い落ちて来て こう書かれていた
東海三太子 遼河小龍王 東海の三太子、遼河(りょうが)の小龍王
感恩脱劫難 報以万隆泉 災難を救いし恩に、万隆泉で報いる
不思議な事に あれほど苦かった井戸水は甘く 芳醇なものに変わり どんなに
汲んでも井戸が枯れるという事が無かった この水で醸した酒は大変美味で
またたく間に老龍口の評判は広まり 今日に至るという
「瀋陽伝説故事選」より