飲食店や企業の“料理,レシピ”に対する認識変遷1 | 侘寂伝文(わさびやブログ)

侘寂伝文(わさびやブログ)

樂菜わさびや公式HP http://wa-sabiya.jp/ 
Facebook公式ページ https://www.facebook.com/rakusaiwasabiya

暫くブログを書撲り状態で視野が狭まっていたのですが


飲食店事業主や企業コンサル関係の読者要請が増えている事に今更気付き

各業界もこの不景気の最中 情報収集に余念が無いものだ と汗顔の至り


私は今現在 個人事業主として飲食店を営ませて貰っている立場ですが

独立開業まで 某企業の中枢幹部として経営に携わりながら本業の

料理業 並べて社員教育、人材育成に関わって来た記憶の中から少しばかり…

舌足らず 文章未熟な面 僭越乍も


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


飲食店が店舗展開し 組織が拡大していくに攣 と同時に連なる問題も多々顕在化

してくるのが「集団行動の常」だと事業主方は皆 認知されていると思います。

これを可能思考で捉えれば問題顕在化→解決思案,行動→解決,次期の成長課題発掘

と良PDCAサイクルに転化作用の法則ですね


特に料理人を多数抱える企業などは「料理を勉強したい、将来独立したい」等

希望やビジョンを持った価値観の異なる社員さん達の意識統制に悩まされる事が

多いと察します またそれも時代の移変りと共に多様化している現状です


組織の要とも言える“意識,価値観の統一”こそが集団行動の大切な礎でもあり

そこがしっかり固まっていない組織は 如何にスキルが高い人材が揃っていても

同一方向で結果を生み出す行動力に欠け 轢いては組織自体の運営に危機を

齎す事もあるでしょう ましてやこの景気が不安定な時 尚更だと思われます


経営のトップである代表経営者の理念を明らかにし それをしっかり組織全体に

意思伝達する事はその事からも最優先項目で それを明文化したものが「経営理念」

ですが 今では各職場での朝礼や終礼の点呼も見られ 広く認知されている筈です


ただ この経営理念を発すると同時に枝葉である「行動計画,理念ビジョン」が伴って

初めて組織の骨格となる訳で 恒久的に継続し始めて意味を成す物だと思います

“絵に描いた餅”では何ら企業に利益を享受する事に繋がらないのです


先ず会社,組織が進むべき方向性が明確であり 且働く社員さん達のビジョン,やり甲斐が

同一方向に進む(正スパイラル現象)が出来 そうして利益享受という結果に繋がります


私自身もこの業界に携わって四半世紀と経験未熟ながらも その中で飲食業界は

時代と共に多様化し 今もまた新たな対応を求められている そう認識してきました


私が業界に入った当時 昭和45年頃から始まった高度成長期に伴う「外食産業ブーム」が

円熟期に入った時期でもあり 自身が関わる和食業界,居酒屋含め 職業性に閉鎖的な

印象が強かったですが 食に対する認識、企業コンプライアンスの向上に伴い 同様に

料理人の“人としての資質”も問われる時代に成って来た とそう実感しています


単的に言えば“技術や感性だけで(1人前)の時代” 職人主流の時代では無くなったのです


食を通じて地域貢献をする事業主は食の向上と共に 料理人の育成 それも

技能と職能の両面から社会人の育成を推進してこそ 今の顧客様方が必要としてている

あるべき飲食業の姿だと思うのです


私も当時 社長の傍らに有り 意思を汲み細分化し 上記の技能,職能の向上を

明文化して社員教育の基とする「社員育成五ヵ年計画」を策定、実行しました

それに準じた職制OJT,給与体制(等級制)も確立し 遂行しました


新卒、中途採用 洩れ無く面接時に会社の経営理念 そして五ヵ年計画を説明し

理解して頂き その流れで社員,料理人として仕事に携わって貰うスタイルです


その技能,職能を5年 勤上げた社員さんにはその後のビジョン(経営幹部を目指す、

独立開業を目指す等)を掘下げて話合い 希望の進路に沿うて進んで貰う訳ですが

調理業のみならず接客業、経営への参画、異業種の方々との接触等も視野に入れ

商売人として1人前に成長して貰う為の人間教育の側面もありました

同時に“三方良し”の思想を浸透する事も大事と認識し 朝礼では継続連呼しました


ただ 現場(調理場)の人達は料理を勉強するきっかけで働いている意識占有が強く

そこで携わる仕事(各セクションの業務、料理の作成や考察)に魅力が無ければ

幾ら会社体制や理念がしっかりしていても 何れ会社を離れていきます


現場で働く料理人さん達が「ここで仕事していれば 色々料理の勉強になるし 将来

独立するにしても為に成る事が沢山有る、人間としても成長出来る」という魅力性を

持続出来る職場体制の構築も事業主、経営幹部は充分に慮る必要が有ります

この部分が今の飲食店を営まれている方が持つ最大の不安要素ではないでしょうか


年次、月次計画として新メニューの考察、定期的な試食会の開催、市場見学、

食べ歩き会の開催、各テーマに沿った会議の継続…などを立案、遂行されて

いる飲食店様も実際多々おられると思います 


私も自社計画のみならず 近隣でお付合いの有る飲食店様方も巻き込んで 

情報交換と交流の拡大を通じ 会社に帰依出来る財産として構築を続けました

顧客のニーズや情報の更新も魅力ある職場作りに必要不可欠な項目です


そして 料理人さんが多数勤める企業が持つ「レシピに対しての社員さんの認識」

これも腐心されている事業主や管理職さんが多いのではないでしょうか

詳細はまた続きにて書かせて貰いたいと思います