思春期の子供の反抗~順調、順調 | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

前回、思春期(というか高校~予備校)時代のすさまじい子供の反抗に


特効薬をくれ!

すぐに解決する対応策を教えてくれ!


と、カウンセラーにぶちまけたことを書きました。


3番目の子Cの凄まじい反抗の時期に、心身ともにヘロヘロ。


ハリネズミのハリがいつも立っているようなCの状態。


カウンセラーの先生は、同じ土俵に上がるな~だの、

子供に負けてあげればいいの~だの、


「もう、とっくに負けているつもりです!

同じ土俵に上がってなんかいません!」と言うと

「ほら、負けていると言い張るところが負けていない証拠なんだよ」とか

言っていただきまして(これもカウンセリングの一つだったんだろうなー)


私の方は


もっと速攻性があってバシッと効く方法を知りたいねん


と、内心焦りまくっていました。


なんてったって目の前にはだかる「受験」。


んなことやってる暇ないでしょという気持ちが

少なからず(かなり大きく)私の中にあったのです。


こうなると、カウンセリングに行った時も

なんか話聞いてくれそうな人をとっつかまえて

「今、こういう状況ねん」とぶちまけたくなる私。


すると、30代でご自身も引きこもりを経験した方々が口々に

「うん。順調、順調ニコニコ」とおっしゃるのです。



どこが順調やねん。


これのどこが順調やねん


順調ってなんやねんむかっ


と難癖つけました(笑)



すると、

「いや~、彼は感情をストレートに出すことができて

しかも思春期という正しい時期に出すことができて

すごく順調だし、うらやましいですよ。」と。


へ?目


「僕なんて、思春期に気持ちを出すことができませんでしたからね。


内に篭るか、自分で自分の気持ちを抑え込んだり、

自分で折り合いつけてくるしかなかったんです。


30歳超えた今もまだ心の宿題と向き合っていますよ。


彼は安心してお母さんに出すことができている。


しかも、思春期という『正常な時期』に。


うん、順調です。」




これが順調なの!?


私、もうヘトヘトなんですけど・・・


しかも、こんなふうにならない子供もたくさんいるのに・・・

なんでうちの子はなったのさ。


「今はね、親の前でも弱みを見せることのできない子供、

緊張している子供が多いんですよ。


ホームレスになってもネットカフェ難民になっても

親元には帰れない。

『親にこんな姿を親にはみせられない』

『こんなことを親には話せない』ってね。


親の方がパニックになったりヒステリーになったり

あるいは親が強く感情をぶちまけてきたり

弱音をだしても支配したり。


子供はなおさら自分の気持ちを出すことができなくなる。


弱い姿を見せた子供を受け入れられない親も多いですしね。


そうなると、親の前でもカッコつけないといられない。

弱い姿をみせることができない。


でも家庭の正常な役割と言うのは

安心して弱音も吐くことができて

安心して翼を休めることができて

受け入れてもらって、また力を得て社会に出ていけることなんです。


その機能が不全になっている家庭が多いんです。


C君は、安心してお母さんに弱味を見せたり強がったり

感情をぶつけたりできているわけですから

家庭として機能してることですよ。


素晴らしいです。そして僕はそんな家庭がうらやましいです。」



にゃに~~?

こんな我が家がうらやましいだと~~~?


こんな価値観、初めて聞きました。


しかも、私、心も体もCのサンドバックになってまして

もうすぐダウンしそうなんですけど・・・あせる



「いや~、順調、順調。はっはっはー。」

とさわやかに笑って立ち去る彼ら。


不思議なことに人間って励ましてくれたり受け入れてくれるところに

行きたくなるものなんですね。


30代元ひきこもり青年たちから力をいただき、

結局このことが、私がぶれないでシャンと立つ母親でいるための

特効薬になっていたように思います。