子供の反抗に手を焼き、憔悴していたころ、
カウンセラーの先生方によく言われたことがあります。
「彼は大物だから」
ホントに大物なんですか?
芸能界の北島三郎ってことですか?
このまま、何もならないままだったらどう責任とってくれるんですかっ(`×´)
ああ言えばこう言う、メンドクサイ母親の私に
こんなお話をしてくださいました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
もやしは三日で芽が出ますが、
大木(タイボク)は地面深くに根を張らなければなりません。
彼は、地面の中で深く根を張っているんです。
水脈を探し当てるために、地の中であちこち探しているんです
彼が水脈に出会ったとき、彼の深く張った根から
水が吸収され、芽が出ます。
その芽はやがて枝になり、幹になります。
地面に深く張り巡らされた根は
多少の風や台風や豪雨でも倒れることはありません。
枝は上手に風に合わせて揺れ、
青々とした葉には鳥たちがさえずります。
大きく伸びた枝葉の木陰には人が休みに来て、
子供たちは木の下でかくれんぼをしたりします。
疲れた人が休みに来て、癒されて行く場所でもあります。
そんな大木がC君なんです。
お母さんは、深く根を伸ばし、暗い地面の中で水脈をさがしている彼に、
多すぎず日照らずの、ちょうど良い水と暖かい光を注ぎ続けてください。
3日で成るのはもやしです。
彼はもやしではありません。
大木です。
その希望を持ち続けて、お母さんは彼と接するのです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
目の前には反抗期の凄まじい子供。
「3日で芽が出るもやしの子の方が楽でいい!」
半泣きになりながら、私は気持ちをぶちまけました。
「そうですよね。お母さんとしてはそれが正直な気持ちですよね。
それだけ必死に向き合っているんですものね。」
「でも、必ずきっと彼は本物の強さを持つ生き方を見つけます。」
「そんでも、しんどいです。
もやしプリーズです!」
そんな往生際の悪いバカ母親の私に
ボスのカウンセラーはこんな言葉を送ってくださいました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本当に、子育てはやりがいのある一大事業ですね。
今、思い返せば
このようにして多くの方々に支えていただいたことは
感謝以外のなにものでもなかったと思います。
ちなみに・・・・
確かに芽は出たけど、枝が伸びて幹になるには相当かかりそうです。
その前に根腐れしないでよお