私の子供の場合、中学3年と高校3年で、2度ほど鉄緑会を辞めたいと言ってきました。
保護者としては、心配ですし、受験の年となると焦りますね
中学生の時は、英語と数学の2教科にしてから3カ月ほど経ったところで、「もう無理」ということで、この時は得意な「英語」のみに一時戻したことがあります。
それでなんとか通塾はできました。
モチベーションとしては、全国模試で校内で1位を維持できたので、
高校の時は、3年生でしたので、さすがに私も焦りました。
この時は、英語、数学、理科2教科をすでに鉄緑会に9カ月分支払い済みでしたので、
ついつい子供に、
「いくら支払っていると思うのか?」
「行ってもらわないと困る!」
と結構強い口調で子供に言ってしまい、本当に後で、後悔しました。
その結果、塾だけではなく高校にも行かなくなり、自分の部屋に引きこもるようになりました。
さすがに、まいって、学校のカウンセラーに毎週のように相談したところ、
「お子さんが自分から行くと言うまで親は何も言わず黙っていてください」
「父親に問題があるので、お父さんはとにかく子供に干渉しないでください」
でした。
子供はひたすら毎日ゲーム三昧
一方、父親は何も子供に言わない日々。
ストレスはもうマックスでした。
そして、母親は1日三食を子供部屋の前に置く日々。。。
しかし、ある日、突然、「おやじ、うまいものが食べたい」
ようやく部屋から出てきた時の第一声です!
喜んで、高級イタリアンに誘いました。
母親と父親はカウンセラーのアドバイス通り、勉強のことや学校や塾の事は触れず、ひたすら、イタリアン料理の話。
(非日常的ないつもと違う空間で食事すると、リフレッシュできていろいろ話ができますね)
すると、子供からいろいろ話をしだしました。
「塾は行かないが、学校はいかないと、卒業できないし、学校は行くだけいくよ。授業は受けるが寝てるわ」
とのこと。
まあ、いくだけ行ってくれるなら、親は何も言いませんが、、、
鉄緑会の場合は、9カ月分授業料を払っていて、「いかなる理由があっても返金しません」と当時言われていたので、ひたすら欠席教材をもらいに行く日々が続きました。
辞めてもお金が返ってこないので、籍は残しておきました。
子供は、毎日ゲーム三昧。
通学中も家でもゲームです。
3カ月くらいして、ある日の週末の土曜日、リビングでコーヒーを夫婦で飲んでたところ、「なんかゲームしていても空しいかな。何も残らないし。いろいろ考えたけどやっぱり勉強でもするかな。このままじゃだめだし。あとスマフォもいらないので返す。ガラケーにするわ」
と突然のゲーム終了宣言&ガラケー宣言。
カウンセラーの言った通り、本人からようやく、自分の意思で決めました!
この時は夫婦で夜中抱き合って、涙流して喜んだのを覚えています。
その後は、鉄緑会にも英語だけ行くようになり、他の教科も少しずつ復活し、最終的には、周囲がびっくりするようなすごい追い上げで奇跡的に合格!
合格した時、学校に夫婦でお礼を言いに行き、カウンセラーに言われたのは、「合格おめでとうございます!お父さん変わりましたね。こんなに父親が変わったのをみたのは初めてです。普通本質は変わらないので、途中我慢ができなくなるのですが、素晴らしいです!」
と言われ、親として、嬉しいのかなんだか複雑な気持ちでしたが、、(もっとうまくできたはずと後悔が)。
まあ、学校に行くことや塾にいくことに、ああだこうだと親があまり言わず、子供を信じて、何も言わなかったことが、良い結果に繋がりました。
本当にハラハラドキドキの中高6年間でした。
もし、子供が学校に行かなくなったり、鉄緑会に行かなくなったりしたら、感情的に叱るのでなく、まずは子供の話を聞いてあげる。
親はああだこうだと話さない。
そして会社を休んでもとことん聞いてあげる。
そして、「学校と鉄緑会、よく今まで頑張ったよね。たいしたもんだ」と、子供を否定することなく、いままでの努力をほめてあげるのが、今思えば、良かったかなと反省しています。
それから、早い段階で学校のカウンセラーに相談するというのが良いですね。
学校のカウンセラーは無料だと思いますので、大いに活用するのが良いと思います。
一人の子供と真剣に向き合い、育てているとなんだか自分も育ってきたなという感じになりました。
子供の教育にはかなりの熱量が必要です。
失敗もあれば成功もあります。
子供と一緒に歩んだ18年は家族にとって貴重な体験でした。
これからもまだまだ先があります。
親の経済的なサポートなど子育ては続きますね。
以下は「鉄緑会」参考記事です。よろしければご参照くださいませ。