心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
私たちは「自信があることはいいことだ」と教えられてきました。
だから「自信がない」って、すごくネガティブでダメなことのように感じます。
でも、実際は「自信があるかどうか」と「結果が良いかどうか」は、あまり関係がないのかもしれません。
この考えは、私たちの日常生活において、すごく大きな意味があると思っています。
昨日、私は「嫉妬をパワーに変えるセミナー」を開催しました。
実は今回のセミナー、うまく伝えられるか、自信がなかったのです。
セミナーの準備をしている時から、私はかなりの不安を感じていました。
セミナーを作る時って、少なからず悩んだり不安になったりしながら内容を考えて開催するものですが、
今回はいつも以上に「どうしたらいいだろうか」と悩みました。
今回は「嫉妬」がテーマということで、なかなか深いテーマです。
話そうと思えばいくらでも切り口を変えて話せるのです。
私は、人間の本能やホルモンの働きを解説しながら、嫉妬の心理的なメカニズムから対処法まで紐解きたいと思いました。
でも、話が専門的になりすぎても、飽きられてしまう。
かといって話が抽象的すぎても、薄っぺらい内容になってしまう。
そんなジレンマに直面して、限られた2時間で
「どうお伝えしようか?」「もっとこうした方がいいのか?」「でも細かすぎても、量が多すぎてもわかりにくくなってしまう。」「減らしすぎたら物足りなくなる」
・・・と、開催直前まで悩んでいました。
結果、悩み抜いて「これでいいんだろうか・・・」と若干の不安を残したまま開催しました。
しかし、セミナーが終わった後、参加者の皆さんから「学びがあった」「面白かった」「理解しやすかった」というフィードバックをいただきました。
結果は、予想以上の大好評だったのです。
とても嬉しかったです。
不思議なんだけど、「開催者に自信がないくらいの方が、参加者の満足度が高い法則」ってあるのかもしれませんね。(笑)
自信満々の時のほうが、むしろヤバいのかもしれません・・・(笑)
自信がない時、私たちは自分の考えや方法に固執せず、相手のニーズや感情に敏感になれます。
講座であれば、参加者の心に深く響く内容を提供しやすくなるのかもしれません。
これは、私たちの日常生活でも同じです。
例えば、職場でのプレゼンテーションや友人との会話、家族との関係においても、自信がないことは、必ずしも悪いことでありません。
むしろ、自信のなさが私たちをより慎重にするし、相手の立場や感情を深く理解するきっかけになるのです。
自信がないとき、私たちは自分の考えを相手に押し付けるのではなく、相手の意見や感情を受け入れることができます。
これは、相手にとっても、自分にとっても、より良いコミュニケーションを生み出すことにつながります。
また、家族や友人との関係においても、自信がないことが対話を深めるきっかけになります。
自分の意見に自信がないとき、私たちは相手の意見をより注意深く聞くし、理解しようとします。
これにより、より深い人間関係を築くことができるかもしれません。
さらに、自信がないとき、私たちは自分自身をより深く理解することができます。
自分の弱点や不安を認識することで、自分をよりよく知り、成長する機会にもなります。
そして、自信のなさが私たちに与えるもう一つの大きな利点は、謙虚さです。
自信がないとき、私たちは自分の限界を認識し、他人の助けを求めることができます。
これにより、チームワークや協力関係が深まり、より大きな成果を上げることができるかもしれません。
そう思ってみると、「自信がないこと」って、そんなに悪いことばかりじゃないのだと思います。
「自信がないほど、参加者の満足度が高い」という法則も、あながちウソじゃないのかもしれません(笑)
自信のなさを弱点と捉えるのではなく、それを「自分の良さ」として捉えることも大切です。
自信のなさを恐れず、それを受け入れて、周りの人とより良い関係性を築いていくきっかけにするといいんだな、ってことを学んだ出来事でした。
「自信が無いのはダメ」「自信を持つべき」
そんなしがらみから、また一つ自由になれた経験でした。
栗林あや(いがぐりこ)でした!
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