栗林あや(いがぐりこ)です。
「誤解」というのは、人間関係の中で避けられない出来事の一つです。
すごいヤダ。わたし、誤解されるのがすごい嫌なのです。
家庭や、仕事、友人関係、恋愛関係など、さまざまな場面で、この「誤解」は大きなストレスとなります。
特に、現代のコミュニケーションツールとして欠かせない「メール」のやりとりでの「誤解」は、今の時代にはよくあることです。(たぶん)
例えばよくあるのは、「送信したはずのメールが届いていない」という状況。
送ったはずのメールが届いていない。
そのことで生じる行き違い。
「こっちは送ったよ!」「でも届いてない!」
そんなことってありますよね。
そんな時、わたしは心の中で
自分がメール送信側の時は
「わたしはちゃんと送ったのに!」
メール受信側の時は
「本当に届いてないよ!見落としじゃないからね!」
と叫びたくなることがあります。
つい先日、私が経験した出来事を書きます。
先日、わたし、やらかしちゃったのです。
いや、正確に言うと
「別に、わたしがやらかしちゃったわけじゃないしっ!!」
ってもどかしい出来事があったのです。
それは、税理士さんとのやりとりです。
私は毎年、年に2回、源泉所得税を納付しています。
通常だと、年2回、私の税理士さんが計算をしてくれて、電子納付の番号と納付金額に関する情報がメールで送られてきます。
その情報をもとに、私はオンラインで手続きをして、税金を納付しているのです。
しかし、前回の6月の納付時に、
なんと・・・全国的に大規模なメールのシステム障害が発生していました。
そのため、税理士さんからの、源泉所得税に関するメールが私のところに届かなかったのです。
税理士さんはいつも通り情報を送ってくれていたのに、
私にはメールが届かなかったため、何も知らずに納付期日を過ぎてしまいました。
そして、つい最近、国税局から電話が入りました。
その内容は「約3万円の税金が未納になっている」というものでした。
ぎゃあああああ
ビビりました。
そもそも普通に生きてたら、国税局から電話なんてかかってくることってまず無いと思います。(たぶん)
電話で「国税局です」と言われて、咄嗟に思ったのは、
「え?!わたし何かとんでもなく悪いことしちゃった?」です。
この知らせに、私は驚きと焦りを感じました。
「マルサの女だ・・・」
もちろん、すぐに手続きしてその未納分は支払って、ことなきを得ましたが、とても嫌な気持ちになりました。
誰も悪くない。
私が税金を払いたくなかったわけでも、払うことができなかったわけでもありません。
ましてや「マルサの女」の映画のように、脱税するつもりなんてないのです。
単に、不運にも、全国的にメール障害が発生した時期に、
納付に必要な情報が送信されてしまって、届くはずのメールが届かなかった、というだけのことでした。
仕方のないことなのです。
でも、
「違うんです!ほんとに違うんです!!!」
「わたしは脱税しようとしたわけじゃありません!!」
そんな焦りがあるのです。
話が逸れますが、わたしはこの「誤解される」というのがすごく苦手です。
誤解されている人を間接的に見るのも嫌です。
冤罪事件など、他人のことであってもほんとうに悔しいし、怖いし、嫌だし、なんとかならないかと常々思っています。
たとえば、ミステリー映画やドラマの中で「主人公が誤解されるシーン」ってありますよね。
真犯人は別にいるのに、主人公が疑われてしまう。
身内が怪しまれてしまうようなシーン。
真実を知っている視聴者の私としては、主人公が疑われるのを見るのが辛くて、途中で見れなくなることがあります。
テレビなら、不快すぎてそっとチャンネルを変えます。
主人公のやるせない気持ちに感情移入しずぎて、
私の日常で誤解されることへの恐れと繋がってしまっているのかもしれません。
「悪いのはわたしじゃない!」と心の中で叫びたくなる。
んで、「わたしじゃない!」という気持ちが強くなるあまり、
逆に、普通ではやらないような、余計に怪しまれるような不自然な行動を取ってしまう自分も嫌なのです。(←この癖なんなんだろう・・・)
このような誤解が生じた時、私たちの心には不快感や焦りが湧き上がります。
心の視点で言えば、この背景には、私たちの持つ「価値観」が大きく影響しています。
例えば、先ほどのメールの件だったら、
わたしには「メールを送ったら、必ず相手に届くのが当たり前」という価値観があります。
それこそ、前回お話しした「完璧主義」が強いと、完璧でないことが許せない。
そして、この価値観が固定されてしまうと、
「メールが届かない」という事実に対して、過度にネガティブに反応してしまうのです。
そこで、この問題を解決するための方法として、「自分の価値観を見直す」という方法があります。
当たり前なんだけど、
メールの送受信は、技術的な要因や人的なミスなど、さまざまな理由で遅延や未達が起こることがあります。
それを念頭に置くこと。
そして、「メールは100%届く手段ではない」「完璧はない」という新しい価値観を持つことで、
誤解による不快感を、多少軽減することができます。
具体的な対応策としては、
重要なメールを送った後、一定時間内に返信がない場合は、電話や別の方法で確認を取る習慣を持つことがおすすめです。
また、メールの送信確認や既読機能を利用して、メールが相手に届いているかを確認することも有効です。
今回の件で、わたしは怖くなったので、
スケジュールの毎年6月末と1月頭に「源泉所得税手続きしたか?」ってリマインドを設定しました。
もし誤解が生じた場合は、直接相手に連絡を取り、事情を説明し、必要であれば謝罪することも大切です。
最後に、誤解されることは避けられないことかもしれませんが、それを乗り越えることで得られるものも多いです。
次からは、同じことが起きないように、対策を取ることができます。
「今回の誤解を乗り越えることで、人とコミュニケーションを築くためのヒントになったし、学びになったなあ」と
ある程度割り切ることが必要なのかもしれませんね。
・・・気をつけます。トホホ。
何度も繰り返して抜け出せない悩みに