私の世界に入って来ないで!

 
 
そう、思う時がある。
 
 
 
 
私は自分の中で
 
かなり強固なカテゴリ分けというか
 
境界線があって、
 
 
 
その線の向こうで勝手にやってる人たちを
 
とやかく言うつもりはないけれど、
 
 
 
頑丈に引いた線の内側で
 
私が、安心を感じながら
 
ささやかに楽しんでいるところに、
 
 
デリカシーの無い人たちに
 
勝手に土足で踏み込んでほしくない気持ちが
 
とても強くある。
 
 
 
 
 
 
私の世界に入って来ないで!
 
 
そう思う時がある。
 
 
 
 
 
わたしが
 
時間をかけて心を許した人を
 
境界線の内側に招き入れたとき。
 
 
 
やっと心温まる環境が整って、
 
時間ができて
 
秘密基地の中で
 
好きな人たちだけで
 
なんとも幸せな時をすごしているのに、
 
 
 
ひょんなことから、
 
 
私が心を許した人が
 
別の第三者を
 
私の境界線の中に呼び込んでしまうことがある。
 
 
 
「ここは居心地がいいから友達も呼んだよ〜」って笑顔で、
 
全く悪気のない楽観的な考えで、
 
 
私が頑丈に張った境界線の中に
 
他人を呼び込んでしまう。
 
 
 
 
悪気がないからこそ、
 
むなしさだけが、わたしに残る。
 
 
 
 
線の向こうで勝手にやってる
 
デリカシーの無い人たちに
 
私の秘密基地が踏み荒らされる。
 
 
 
 
困っているのは、わたしだけ。
 
困っているのは、わたしだけ。
 
悲しんでいるのは、わたしだけ。
 
 
あとの、みんなは、たのしそう。
 
 
 
 
私の秘密基地が
 
心ない大人たちに壊されてしまったような、
 
そんなどうしようもない虚しさと、憤りを感じる。
 
 
 
 
この問題は、なかなかとれない。
 
 
 
基本、人生を頑丈なバリケードで閉鎖してる。
 
 
 
閉鎖しているメリットを手放して
 
思い切ってバリケードを解放したら、
 
 
裏側についてたメリットもたくさん入って来るのだろうけど、
 
 
わたしは心が弱すぎて、
 
解放のメリットの裏側にくっついた
 
デメリットは受け取れない。
 
 
そんなものは、いらない。
 
そんなものを受け取るくらいなら、
 
やっぱり
 
ささやかでもいいから、
 
自分の限られた境界線の中で
 
こっそりと楽しんでいたい。
 
 
 
そう思うときがある。
 
 
 
そういうときは、
 
仕方ないから
 
その秘密基地はあきらめて、
 
もっとどこか遠くで、
 
また秘密基地を作るだけの話である。
 
 
 
 
問題は、くりかえす。