暖かく辛い冬 | IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

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ハチ・有害獣駆除担当のヴェスパ1号、アライグマ駆除担当の変人プロチョーネ1号、太ったネズミ駆除担当ムスムスクルスムスクルス初代 そして、ハクビシンのツヨシとヨワシの日常の奮闘ブログです♪
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プロチョーネでーす。今日も捕獲があって暇しませんでしたよ。

 

ミカンなき後のミカン山

 先週様子を見に行ったみかん山から2件捕獲の知らせがきました。ここは以前扱ったように(https://ameblo.jp/ids-gaichu-h/entry-12541043818.html?frm=theme)、みかんが連日食い荒らされながらも全くアライグマが捕まらなかったのですが、このあたりに定着個体がいるのであれば既にミカンもなくなった2月なら捕獲の可能性があるだろうと思って先週行って様子を見に行っていたところでした。

 で、ミカンもほとんど消えたミカン園の中で捕まっていたのは・・・

 見るからに幼獣だと分かるメスでした。身長は60cm程度で体重も2㎏程度と、アライグマが独立する生後半年に達しているかすらも怪しい小ささでした。となるとこの個体が生まれたのは秋頃だったのではないでしょうかね。一般的な出産時期とは大きく遅れますがあり得なくはありません。それに当時であればこのあたりには大量のミカンオレンジオレンジオレンジがあって子育てにも適していたでしょうから・・・。

 

 もう1箇所で捕まっていたのはそれなりに大きなメス。6㎏ありましたが、やはりこの時期にしては痩せています。まだ断言はできないですが、上の個体の小ささからしたらこの2頭が親子でもおかしくはないと思いました。

 死体の写真で失礼します。このメスは現在妊娠した様子ではないですが、乳首のあるあたりの毛が薄くなっているので一度は子育てをした可能性がありますね(子供が乳首を吸った現れ)。首の毛が薄いのはおそらく、山の中でノミダニがくっついていたのを掻いていたためかと思われます。それだけこの個体がこの山で長く暮らしている証拠だと言えるかもしれません。

 この様子からも、今年この山に定着していたアライグマたちにとって秋までは食べきれないほどののミカンに恵まれてよかったでしょうが、ミカンが無くなって以降はろくな食べ物もなく厳しい暮らしを強いられていたことが伺えます。だから、これまでは捕まらなかったところ飢餓に負けてついに罠に誘われてしまったのでしょう。

 しかし、ミカンを食い荒らしていたのがこの2頭だけで終わるはずはなく、まだ数家族はアライグマがいてもおかしくないため今の内に定着している個体を捕まえてしまいたいものです。

 

 タヌキの冬事情 

 さらに別の所からは罠設置の連絡がきました。去年もタヌキに庭に糞をされていたところで、未だにそれが続いているとの事でした・・・。

 汚い絵でまた失礼しますが、この通り、タヌキは決まった所に糞をする習性があり(ため糞)、この家の庭は去年からずっとあるタヌキに目をつけられているようです。

 家の人からすると迷惑極まりないですが(これでも数日に一度掃除しているそうです)この食べ物がろくにない冬に動物は何を食べているのかが分かる機会でもあるのでしっかりと運子を観察してみましたもやもや

 

 この、大量の一見タピオカやぶどうみたいな球は触ってみたら堅い種みたいでした。

 皮が残ってるものがありましたが、見ての通り薄い皮しか見当たらず、果肉らしい部分なんて全くない何からしいです。会社の人たちといろいろ検索したりしても数珠玉とか青葛だとかジャノヒゲとかそれっぽい植物を挙げるのがせいぜいでよく分かりませんでした・・・シラー

 しかし少なくとも言えるのは、このタヌキもろくに食べ物がないためにこのような、まともに食べる箇所もない実を食べる他ない状況だということでしょう。例年ならもっと銀杏だとかキンカンだとかが混ざってるところですからね。もちろんまともに消化されてる部分は他のものを食べている結果なのでしょうが、野生動物たちの今年の冬の食糧事情が厳しいのは間違いないでしょう。この糞からも証明されました。

 

 この様子ですと今後も例年以上に捕まると思いますので備えるとします。