プロチョーネ1号です。今日で自治体も連休に入るため捕獲業務も休業になります。例年4月といえばかなりの数が捕まる季節なのですが、私が行っている某自治体ではアライグマ、ハクビシン合わせても例年の半分程度の数に留まりました。これが少なくともこの自治体から彼らの数が減っている現れなのかはまた1年観察してみないと分からないでしょう。
ただ、この時期はアライグマばかりでなくタヌキ、アナグマといった動物も山や丘から出てきます。おそらく食べ物を探したり居心地のよさそうな場所を探しに、または夏以降に作物が実りそうなところの下見のためにやってきているのだと思います。今月だけでもあちこちで捕まりました。
アライグマです。今年は特にメスが多く、各地で食べ物を探しながら子育てをするのに適した場所を探しに出てきているのでしょう。
このブログだと普通に撮影した画像だとサイズを超えてしまってアップロードできないことに気づき、画面直撮りになってしまいました・・・。次回からは画像小さめにして撮影しますのでもっと映りのいい画像をお見せできると思います。
次にタヌキです。この自治体では去年からタヌキの存在感が増してきており、最近はタヌキが昼間からうろつくほどにどこにでもいる印象です。アライグマはむしろその合間にこっそりと現れて捕まっている感じがするほどです。タヌキは臆病なので罠にかかることはあまりないのですが、皮膚に潜り込んで繁殖をして腐敗させてしまうダニに感染している個体も多く、そのうち免疫力も無くなり、飢えてしまった末に捕まる場合が多いです。この個体も背中のあたりが脱毛していました。
アナグマです。数は少ないですが目が悪く嗅覚に頼るところが強いようで、罠のある場所に来るとすぐに捕まります。写真の者のように、この時期の個体は顔も細長く見えるほどに痩せています。これが秋頃になると10㎏以上の重さになって丸々と太った姿でたまに捕まることもあります。その姿もいずれお見せできるかもしれません。
ハクビシンについてはよさそうな写真がないので割愛させてもらいますが、彼らもこの時期には特にあちこちこで捕まります。都市部の方では屋根裏で糞をされる現場も出始めており、田園地帯(田舎の婉曲表現)でも畑や川沿いなどをうろついています。
また虫たちも花の香りやアブラムシなどに誘われるように出てきており、そのうち爬虫類、両生類たちも気温の上昇と共にあちこちに出てくるところです。それを狙ってアライグマたちがさらにうろつくようにもなっていきます。自然とはこうした繋がりからできているのだと思わされます。
さて、一旦動物たちと毎日会う日々も区切りがつきましたけれど、5月23日にはアライグマ対策セミナーが弊社主催で大宮でありますのでそのお手伝いを連休にすることになりそうです。興味がある方はぜひお越しくださいませ。