今回からは浦添城紹介です。
第１回目はその歴史です。
浦添城から見た首里城です。
浦添城前の石碑から見た風景
です。
昭和７年に描かれた絵画です。
海の見える所が、上写真では
大きな木で隠れています。
首里城と浦添城は４Kmほど
しか離れていません。
浦添城の初代城主は舜天
（しゅんてん）（1166～
1237年）で、舜天王統の
開祖とされる人物で、琉球
の正史（史書）では初代の
琉球国王とされます。
舜天の父は「鎮西八郎為朝」
（源為朝）とされています。
なので『中山世譜』は舜天
の姓を、源としています。
『中山世鑑』の為朝伝説は、
『保元物語』を参考にして
いて、1165年に為朝が渡
った鬼が島を琉球に置き換
えています。
舜天の母は「大里按司の妹」
と伝えられています。
父の源為朝は妻子を残して
日本本土に帰ったとされま
す。
舜天と彼を含む王統に関し
ては伝説上の人物と考えら
れています。舜天は15歳で
浦添按司（城主）となり、
その後、天孫氏を滅ぼした
逆臣の利勇を討ち、22歳
で琉球国中山王に即位した
とされます。（なお、歴史
上国号が「琉球国中山」に
なるのは中国（明）に朝貢
した1372年以降の事です。
中山の中心が浦添城（グスク）
です。グスクは城のことです。
浦添城グーグル地図です。
浦添城は隆起珊瑚礁が
長さ約400メートル続
いている断崖の上に築
かれた城です。
舜天王朝の後も、英祖、
察度と3王朝10代にわ
たって居城した城との
伝承をもつが史実かど
うかについては確証を
欠いています。規模は、
東西約400メートル、
南北約70メートルで、
北は急崖をなしていま
すが、南は緩斜面とな
っています。
1609年の島津氏侵攻まで
の年表です。
1393年に尚巴志は父：尚思紹の後を継ぎ
南山の佐敷按司となります。
尚巴志（1372～1439年）の
肖像画です。
1406年に尚巴志は中山王武寧を
攻撃して察度王統を滅亡させます。
中山の首都を浦添から首里（現在
の那覇市）に遷します。また父の
尚思紹を中山王に即位させます。
1416年に北山王攀安知を倒し、
次男の尚忠を北山監守として、
北部の抑えにした。
1421年に父の尚思紹王が薨去
し、1422年に中山王に即位し
ます。
1429年に南山王他魯毎を滅ぼ
して、第一尚氏王統による琉球
王国最初の統一王朝を成立させ
ました。
首都が首里に移されたために、
浦添はさびれますが、14世紀
頃には浦添城に瓦葺の正殿や、
石積の城壁がある、中山王の
居城だったので、首里の分家
として尚維衡が住みました。
尚維衡のひ孫である、尚寧の
時に、本家に跡継ぎが無くて、
1589年に尚寧が７代目本家
の当主として迎えられます。
（上の尚氏系図参考）
尚寧王の肖像画です。
尚寧王は浦添と首里を結ぶ、
石畳道を整備しました。
尚寧王が整備した首里までの
石畳道です。
1609年に薩摩の島津軍3000人が
攻めてきました。島津軍は浦添城
を攻め落として焼失させました。
上写真の石畳の道を通り、薩摩軍
は首里城を攻めました。薩摩軍は
首里の港から先に攻撃して、城の
守備兵を港側に引き付けておいて、
反対側の石畳道から手薄の首里城
を攻撃しました。
戦慣れした島津兵に首里城も落城
し、尚寧王は江戸まで連行されて、
以後は支配に組み込まれました。
首里に戻り、尚寧王が亡くなると
玉陵には入らず、故郷の浦添城
の墓（浦添ようどれ）に入りまし
た。島津に負けたことを恥じてい
たのでしょう。
琉球謝恩使は琉球の国王が変わる
たびに、江戸に送られました。
琉球慶賀使は徳川将軍の代替わり
ごとに送られました。
朝鮮通信使と似た使節ですね。
１２７０年頃に英祖王が築いた墓
の「浦添ようどれ」です。
沖縄線で破壊される前の
浦添ようどれ古写真です。
浦添城の崖下に浦添ようどれ
があります。（上図赤線）
1945年の沖縄戦で浦添城
が、首里城の日本軍司令部
攻撃の拠点にされました。
初めの写真にあるように、
首里城がよく見えます。
2005年に浦添ようどれの
復元完了。
復元された浦添ようどれです。
この丘の上が浦添城跡です。
読者募集中、読者登録はここのリンクです。
希望があれば読者（フォロアー）相互登録を
します。
２日後午後８時半～９時頃に更新しています。
登録では「相手わかるように」に設定して
読者登録してください。
読者様のブログはたまに拝見に行き、
「いいね」やブログ村・ブログラン
キング押してもらっていたら、礼儀
として、出来るだけお返しします。
Ｃｔｒｌキーを押したままで、下の
ボタンを押すと画面飛びしません。
が飛ばされません。 お手数ですが、
よろしくお願いします。
ぽちっと押すだけ
ポチお願いします。