芝村藩陣屋 1 歴史 | みどりの木のブログ

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今回から大和芝村藩陣屋の紹介です。

2022年3月30日訪問しました。

今回は歴史です。前々回紹介の柳本

藩とは兄弟藩ともいえる関係です。

 

「芝村藩」の藩祖とも言える織田有楽斎

(織田長益)は、織田信長の実の異母弟

です。織田信秀の11男で、兄の信長とは

13歳離れていました。織田有楽斎は利休

十哲のひとりにも数えられ、自らも茶道

「有楽流」を創始した文化人です。

 


織田有楽斎肖像画です。


 

 

1615年の大坂冬の陣のあと

有楽斎は徳川方のスパイではないか

と疑われたため大坂城から出ました。

有楽斎は徳川と豊臣の仲をとり持つ

という思いがあったと考えられます。

大坂城出て隠居し、京都で暮らしま

すが、関ヶ原の武功で領した3万石

の領地は、自分の隠居料として1万

石・4男長政に1万石・5男尚長に

1万石分与しました。

 

前々回の柳本藩と芝村藩陣屋の位置、

桜井市立埋蔵文化財センターから引用

 

長政が大和国の戒重村の地にあった、

中世戒重氏の戒重城跡に陣屋を造り

ました。

 

上図に戒重村の陣屋址があります。

 

初めは「戒重藩」と呼ばれました。

 

赤い方が戒重藩です。(=は養子)

 

1683年に家督を相続した戒重藩

4代藩主の長清(宇陀の織田家より

嗣養子)も、文化人として有名で

す。藩士に文武を奨励し、京都

より儒者の北村可昌を招聘して、

藩校「遷喬館」を設立しました。

同時に長清は織田信長の一代記

でもある「織田真記」15巻を編

纂しています。
戒重陣屋は低地で藩領からも離

れて不便でした。幕府から大和

国の岩田村(のちに「芝村」)

への移転許可を得てはいました

が、藩財政の悪化のため移転す

ることができなかったのです。

 

戒重陣屋跡付近を拡大すると

 

戒重陣屋跡は残っていませんが、

寺川の西側と春日神社付近にあ

ったそうです。

 

戒重藩より芝村藩になったのは、

7代藩主の輔宜(すけよし)が、

1745年に芝村に拠点を移した

ので芝村藩となりました。 

 

上図の織田小学校が芝村陣屋の

御殿跡です。

 

芝村陣屋の絵図です。

陣屋御殿跡は桜井市立

織田小学校になってい

ます。

 

上図①から門方向の織田小学校

正門付近です。石垣が江戸時代

のままです。ただし、積み直し

修復されています。土塀と門も

模擬復元されています

 

織田家菩提寺の慶田禅寺に

移築保存されている大手門です。

 

芝村陣屋古絵図です。

(奈良県立図書情報館より)


第7代藩主の輔宜の頃から幕命

によって幕府領の預かりを任さ

れるようになります。

1746年には預かり地が9万石

近くに達し、第8代藩主の織田

長教の代になると9万3430石

を任されるようになります。

1万石しか無いのに、預かり

地のために芝村藩領は10万石

以上になりました。その年貢

の一部ですが、幕府から管理

料としてもらえました。

1753年に預かり地への増税

により一揆「芝村騒動」が起

こります。預かり地の百姓が

京都町奉行所に預かり大名家

の変更願いを出しました。

騒動は幕府により鎮圧されま

すが、そのことで会計の不正

が発覚し、長教以下処罰のあ

と、預かり地を召し上げら

れてしまい、財政窮乏は深

刻化しました。

幕末の1859年の時点では、

借財が銀2,693貫(銀1貫は

約125万円で約34億円)

にまで達したと言われます。

幕末になると、最後の藩主

である11代藩主の長易は、

天誅組隊員捕縛などで功績

を挙げました。

戊辰戦争のときには新政府

側に立ち、終戦後は高取藩

とともに、大和国内におけ

る御料(天皇の直轄地)の

取締りを命じられます。

1869年(明治2年)の版

籍奉還で、長易は藩知事と

なっています。

明治維新後は御殿跡が織田

小学校になりました。

 

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