昨日の続きです。
今回は天守内部と明智秀満です。
明智光秀の重臣明智秀満からです。
「みつひで」と「ひでみつ」は逆読みで
す。ＮＨＫ大河でも今日、左馬助役で
ちょっと出演してました。
江戸時代に描かれた明智秀満です。
明智左馬助光春とも言われます。
明智秀満は「三宅弥平次」の名から、
一説によれば光秀の叔父の光安が
三宅を名乗ったことがあり、秀満は
その子であるとも言われています。
光秀の長女は最初、荒木村重の子
である村次の正妻となりましたが、
村重が信長に謀反を起こした際に
離縁されます。その後秀満と再婚
し、三宅弥平次は明智秀満と名乗
りました。１５８１年頃から秀満は
福知山城の城代になります。
太平記英勇伝より明智秀満（江戸時代）
貰ったパンフレットより転載しました。
本能寺の変直前には
『備前老人物語』によれば光秀は
最初に、明智秀満に謀反を実行
するかを相談しています。秀満は
思い留まるよう諫めました。しかし、
それでも迷った光秀は、その他の
家老にも相談し、家老４人ともが
秀満と同じように思い留まるべき
と諫めました。
これを知った秀満は、「５人もの
人間に打ち明けたとなるともう
人の口に戸は立てられない。
家老のひとりでも光秀に恨みを
抱いていたら、信長に知られる
ところとなる。遅かれ早かれ
知られてしまうなら、もう決行
するほかない」として謀反を
決めたのだと伝わっています。
展示されていた解説板です。
１５８２年の本能寺の変当日は先鋒
となって本能寺の焼討を指揮しまし
た。その後、安土城守備を任されま
す。
明智秀満などの安堵状が残ります。
１５８２年６月１３日に山崎の戦いで
光秀が敗れたことを知ります。
『秀吉事記』や『太閤記』では秀満
が安土城に火を放ったと記されて
いますが、ルイス・フロイスの書状
によれば火を放ったのは信長の
次男である織田信雄であったと
記されています。
秀満は１４日に軍をひいて坂本城
へ向かいます。その途中で秀吉
方の堀秀政の兵と遭遇しますが、
秀満は戦いを避けて坂本城に入
城します。この時江戸時代に作ら
れた伝説では、名馬に騎乗して
いた秀満は、琵琶湖を馬で渡り、
坂本城に入ったそうです。
明智秀満の湖水わたり図（江戸時代）
坂本城は堀秀政に包囲されて
おり、逃れることは不可能でした。
１４日はまだ城に立てこもって防
戦します。
この戦いによって坂本城にある
家宝が失われることを惜しんだ
秀満は、刀や高麗茶碗、大灯国
師墨蹟、信長から拝領した平釜
など、高価な名品をかき集めて、
先陣の秀政家臣・堀直政に託し
ます。
堀秀政は目録に目を通し「光秀
の秘蔵と伝わる郷義弘の脇差
（倶利伽羅郷）がないのはどう
してか」と尋ねると、秀満は「こ
の脇差は光秀秘蔵の刀であり、
自分が脇に差して死出の山で
光秀様にお渡ししようと思って
いる」と答えたそうです。
坂本城跡から脇差が見つかる
はずですが、探しても見当たら
なかったとか。 秀満は最後に
光秀の妻子や自身の妻を刺殺
し、城に火を放つと最後に自分
の腹を切って自刃したと伝わり
ます。
『兼見卿記』は、秀満自刃後
、秀満の父が７月２日に捕ら
えられ粟田口で磔になって亡
くなったと記しています。
今回はここまでで、明日に続きます。
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