観心寺の子院槙本院の紹介2 国重要文化財の書院 | みどりの木のブログ

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昨日は観心寺の夜間ライトショーを見に行ったので、

UPが遅れました。後日紹介しますが、とりあえず、

フィシュアイレンズで撮影の動画だけをUPしておき

ます。今年のライトショーは国宝本堂と紅葉の木々

の広範囲に映されたので、フィシュアイレンズで都合

が良かったです。ただマニュアルレンズなので、カメラ

の露出補正を+1しておけば良かったです。F値は

開放の3.5でした。動画の時間は2分半です。

昨日は雨でなくて良かったです、今日は1日中雨でした。

 

今日は槙本院の書院(国重要文化財)紹介です。

今まで非公開でした。

 

観心寺は中世に1500町歩(約1500Ha)の寺領がありました。

多くは森林ですが、当時は林業も盛んでしたので。実質数万石の

寺領があったと考えられます。しかし、観心寺は大坂の陣では、

大坂方の味方をしたので、寺領を没収されて、江戸時代には50

石しかありませんでした。50石と言えば幕末には1石20万円と

して、50%の年貢では25石×20万円=500万円だけとなり、

勅願寺なので檀家もなく、55もあった子院は、江戸時代にはほ

とんど無くなりました。現在槙本院(無住)が事実上の本坊にな

っています。

 

表門を入った所です。左が中門で、右が庫裏です。

左端に表門が少し見えます。

 

 

槙本院の中門です。

中門は書院庭園への出入口で、別名を勅使門と言いました。

高貴な人のみがここから入門できました。

 

中門を内側から見たところです。屋根の下に鐘が吊るされていて、

この鐘の銘文には、1644年とありますので、この中門もその時に

出来たと考えられます。50石の領地はこの槙本院の所有であった

可能性があります。この院だけが徳川に味方したと書かれたもの

を読んだ記憶があります。真田家では無いですが、分裂して両方

の味方についておくことが、生き残りの極意ですね。

 

A,B,Cが公開された文化財です。

 

中門の中にある中庭です。奥に見えるのは持仏堂です。

右端に書院が少し見えています。

 

手前が高貴な人の上がり口です。

 

ただし、今回の公開では庫裡から書院に入りました。

庫裡棟です。(昨日UPの間取り図です)

 

庫裡から書院に通ずる廊下です。奥に書院棟の部屋が見えます。

 

数寄屋風お手洗いと手水鉢です。(書院棟から見たところです)

 

書院棟の濡れ縁から見たところです。

 

 

書院棟の全景4間です。

 

江戸時代後期絵図にある槙本院です。

 


今回公開(恩賜講堂内に展示)された、江戸時代末期作製の観心寺絵図です。

左下に槙本院があります。

 

槙本院の解説板です。

 

この付近の遺跡発掘で出土した瓦などが展示されていました。


発掘調査の解説板です。

 

庫裡が修復公開されたので、庫裡を利用したレストランがオープンしてます。

 

現在の屋根にあった変わったデザインの鬼瓦です。

 

欄間のデザインが一枚づつ違います。

 

欄間のデザインが一枚づつ違います。

 

書院とつながる庫裡の応接室です。豪華な螺鈿細工の応接セットがありました。

 

魚眼レンズで撮影した書院廊下と中庭です。

 

 

 

魚眼レンズで撮影の奥の間です。

 

魚眼レンズで撮影の奥の間の隣の間です。

ここには高貴な武士・公家・高貴な僧侶が宿泊したのでしょう。

 

掛け軸の仏像は国宝本尊の写しです。本床の書院造りです。

 

ここで撮影させてもらいました。

 

 

廊下突き当たりに扉があり、持仏堂につながりますが、今回の

持仏堂は非公開でした。

 

持仏堂につながる扉です。鶴などの絵が描かれています。

 

持仏堂(灌頂院)は、院主などのプライベートな祈りの間です。

中庭の奥の少し高くなった所にあります。寛永19年(1644年

)に建てられたことが、部材の墨書きで分かりました。簡素な

邸宅風の、気品ある仏堂だそうです。

 

最後に観心寺のパンフレットにあった、釈迦のことば

過去を追うな 未来を願うな

過去は すでに捨てられた

そして未来は まだやってこない

ただ 今日なすべきことを熱心になせ

 

今日はここまでです。

明日はこの槙本院周辺を古地図をもとに、現在の写真で紹介します。

 

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