毎年の薄墨桜コンサートとは、
いろいろな場面が違っていました。
最初に、ステージに立ったのは、
写真家の大西暢夫さん。
宗次郎さんのステージ写真などを長年撮ってきた方で、
岐阜に住み、震災後の被災した沿岸に出向いて岐阜新聞に
ルポを連載されてきた方です。
このコンサートを宗次郎さんと一緒に開催する経緯や想いを
話されました。
演奏曲は新旧アルバムから取り混ぜで。
あの日、
すべてが流されて、停電で暗闇となった各地で、
星
が美しかったという話は、
これまでも報道で何度か耳にしたことがあります。
宗次郎さんの口から 美しかった星のことが語られ、そのあとの「天空のオリオン」は、
しみじみと胸にしみました
根尾では定番となった、日本の歌
~ふるさと~母さんの歌~赤とんぼも。
やさしく力強くしみこんで来て想いを重ね合わせていたような感覚でした。
途中、大西さんがステージ上のスクリーンに、写真を投影しながら、
それぞれの写真の説明とご自分の心の動きを語り。。。
後半、根尾中生の手作りのろうそくの灯籠がステージの足元に灯りました
一つ一つに、東北の皆さんへのメッセージが書かれていました。
そして、また写真をバックにコンサートが進みました。
「最後の曲です。」
と、「さくらさくら」の演奏が始まったとたん、
こらえ切れなかった雨が落ちてきて
少しずつ強くなってきました。
いつもなら、
アンコール~エンディングが用意されているのですが、
この雨足。
アンコールをかけてよいものかどうか、
迷いながらの拍手が続き。。。。
しばらくして、雨の中フィナーレがスタートしました
根尾中生が一緒にステージに立ち、
最後は明るく元気の出るような曲で終わりたいからと、
宗次郎さんのMCがあって「夢街道」を演奏
雨は止むことなく、ステージの上にも観客にも降り続けましたが、
最後まで温かく大きな手拍子が続きました
正直、涙が止まらなかったです
この子たちは、一生このステージを忘れないだろうな。。。
自分たちに降り注ぐ冷たい雨で 制服が濡れて、オカリナも濡れて、落としそうになりながら
一生懸命演奏して、
すぐ後ろでは、宗次郎さんが見守ってくれて、
目の前のカッパを着たお客さんたちが、
濡れながら自分たちの演奏に合わせて手拍子を送ってくれている。
こんな素敵な経験ができて、きっと 人生の折々で思い出して力になるだろうなぁ。
自分自身も、このコンサートを楽しむ事で、
会場で一緒だったすべての皆さんと小さな支援ができたんだなぁ。。。と思ったり。
それにしても、この日一番大きな支援を送る事ができた方は、
チャリティーオークションで、3本の宗次郎作オカリナを落札した3名の方ですねぇ。
3人で200万円だったと、金額だけ知らされました
コンサート終了後の
灯籠が残ったステージです。
コンサートの暖かい余韻を胸に、
花火大会を終えて、帰路に着きました。
今年もしぶおんぷ企画の根尾ツアー お誘いありがとね!
さぁ。最週末は めいほうだ!!