堂山王子神社(福島県田村市船引町)
堂山王子神社(どうやまおうじじんじゃ)。

福島県田村市船引町に鎮座。
御祭神は国狭槌之命(クニノサツチノミコト)、雅産霊之命(ワクムスビノミコト)。
延暦二十年(801年)坂上田村麻呂が東征の途中、霧島嶽(大滝根山)の賊・大多鬼丸を討伐するため門沢山の御堂に六観音を安置。戦勝を祈願した。
普通ならば戦勝祈願したのですんなり勝利といきそうだが、この大多鬼丸、なかなか手ごわい。
大多鬼丸の激しい抵抗に遭い坂上田村麻呂は大苦戦。
すると、次の瞬間!
なんと光り輝く観音様が現れたではないか!
これに目を眩まされた賊軍たち。
坂上田村麻呂はその隙を突いて大多鬼丸を攻め滅ぼしたのだそうだ。
その後、大同二年(807年)に坂上田村麻呂がこの地に飛騨の匠を派遣。
戦勝の御礼にと建立したのが堂山寺観音堂である、と伝えられている。
それから里人たちは修理・改修を行い観音堂を守り続けてきたが、危機が訪れる。
そう、明治維新。
廃仏毀釈による仏堂の破壊である。
この堂山寺観音堂も例外ではなく、焼き払われようとしていた。
しかし、それは意外な手で乗り切ることとなる。
明治三年、門沢字宮ノ平に鎮座していた『王子権現』の御神体を観音堂へと遷座し、
堂山寺観音堂を『堂山王子神社』へと改称っ……!
神社にすることによって、破壊の手から逃げおおせたのだっ……!
奇手っ……!
圧倒的奇手っ……!

これにより神社本殿(観音堂)は破壊されることなく現在まで残り続けていて、国指定の重要文化財となっている。
(いや、実際は神仏混淆のものを神社にしちゃったケースは意外でも奇手でもなんでもなく、全国でよく見られたケースなのですが)
しかし、御祭神がこれまた珍しいですね。
国狭槌之命は神世七代の第二代。
『日本書紀』の中でも記述は少なく、単独で祀られているのは珍しいと思います。
同じ神世七代でも、国常立尊は最初に現れたことから御祭神になっている神社も多いですし、
面足尊・惶根尊なんかは多くの第六天神社で祀られています。
でも、国狭槌之命を祀っているというのは……県内で見かけたのは初めてです。
日本書紀の神世七代
一 国常立尊 (田村大元神社など)
ニ 国狭槌之命 (堂山王子神社)
三 豊斟渟尊 (豊景神社)
四 泥土煮尊・沙土煮尊 (鶏足神社)
五 大戸之道尊・大苫辺尊
六 面足尊・惶根尊
七 伊弉諾尊・伊弉冉尊 (伊佐須美神社、伊達神社 など)
こうやって見てみると、第六天神社とあとどこか有れば県内神社で神世七代の御祭神を順を追って参拝することも可能そうに見えてきますねえ。
(その第六天神社を県内で見かけたことがない、というのはさておき……)


こちらは仙道三十三観音の七番札所にもなっています。
ちなみにそちらの御朱印は今回紹介する記事のものとは異なりますのでご注意を。
管理されてる方も違う方です。
ちなみに准胝観世音菩薩がこちらの観音様なんだそうで。

【 鐘楼 】
前述の通り、お寺でありましたので鐘楼もあります。





【 仁王門 】
参道に入ってすぐの仁王門。
「堂山王子神社」の扁額が掲げられています。
両サイドには仁王像、そして白馬像がありました。

門をくぐると、そこは石段になっています。

【 手水舎 】
石段を登った先の手水舎。







【 本殿 】
そしてこちらが国指定の重要文化財となっている御本殿。
室町時代の建立。
桁行五間・梁間四間・寄棟造り、禅宗様の建物。
室町時代の建立を裏付ける資料として、
明応七年(1498年)銘の順礼納札が残されているんだとか。
この順礼納札は、田村船引の正覚寺の禅心という僧侶が両親の菩提を弔うべく、中通りの観音霊場を巡拝し結願したしるしとして奉納されたものらしい。
観音堂に神社を遷座しただけあって、本殿に下げられているのも鈴ではなく鰐口ですね。
しかし本当に大きくて迫力があって素晴らしい。



【 境内社 】
本殿の裏手には境内社が。
白山比め神社はちょっと登っていった先にありました。

さてさてさて。
そんなわけで無事にお参りが済みまして御朱印をお願いします。
こちらの堂山王子神社、実は同じ船引町の大鏑矢神社さんが兼務されていまして、そちらの社務所でお願いすると御朱印が頂けます。

そして頂いた御朱印がこちら。
私が頂いた御朱印では、中央の印が『大鏑矢大神宮』の印となっています。
が、私が頂いた数日後に普段情報を頂いたりお世話になってるお二方が堂山王子神社の御朱印を拝受されたんですが、そちらは別な印が押されているようです。
このことから、私の御朱印の印がイレギュラーで、本来は別な印だったのでは?と思われます。
こちらの御朱印の画像はあくまでも参考ということで。
御朱印も書き手の神職の方とハンコの都合と、一期一会ということですねえ。
◆神社への地図
◆神社の情報
堂山王子神社 どうやまおうじじんじゃ
御祭神 : 国狭槌之命、雅産霊之命
社格等 :
鎮座地 : 福島県田村市船引町門沢東ノ前171
※兼務社のため、御朱印は船引町の大鏑矢神社で。

福島県田村市船引町に鎮座。
御祭神は国狭槌之命(クニノサツチノミコト)、雅産霊之命(ワクムスビノミコト)。
延暦二十年(801年)坂上田村麻呂が東征の途中、霧島嶽(大滝根山)の賊・大多鬼丸を討伐するため門沢山の御堂に六観音を安置。戦勝を祈願した。
普通ならば戦勝祈願したのですんなり勝利といきそうだが、この大多鬼丸、なかなか手ごわい。
大多鬼丸の激しい抵抗に遭い坂上田村麻呂は大苦戦。
すると、次の瞬間!
なんと光り輝く観音様が現れたではないか!
これに目を眩まされた賊軍たち。
坂上田村麻呂はその隙を突いて大多鬼丸を攻め滅ぼしたのだそうだ。
その後、大同二年(807年)に坂上田村麻呂がこの地に飛騨の匠を派遣。
戦勝の御礼にと建立したのが堂山寺観音堂である、と伝えられている。
それから里人たちは修理・改修を行い観音堂を守り続けてきたが、危機が訪れる。
そう、明治維新。
廃仏毀釈による仏堂の破壊である。
この堂山寺観音堂も例外ではなく、焼き払われようとしていた。
しかし、それは意外な手で乗り切ることとなる。
明治三年、門沢字宮ノ平に鎮座していた『王子権現』の御神体を観音堂へと遷座し、
堂山寺観音堂を『堂山王子神社』へと改称っ……!
神社にすることによって、破壊の手から逃げおおせたのだっ……!
奇手っ……!
圧倒的奇手っ……!

これにより神社本殿(観音堂)は破壊されることなく現在まで残り続けていて、国指定の重要文化財となっている。
(いや、実際は神仏混淆のものを神社にしちゃったケースは意外でも奇手でもなんでもなく、全国でよく見られたケースなのですが)
しかし、御祭神がこれまた珍しいですね。
国狭槌之命は神世七代の第二代。
『日本書紀』の中でも記述は少なく、単独で祀られているのは珍しいと思います。
同じ神世七代でも、国常立尊は最初に現れたことから御祭神になっている神社も多いですし、
面足尊・惶根尊なんかは多くの第六天神社で祀られています。
でも、国狭槌之命を祀っているというのは……県内で見かけたのは初めてです。
日本書紀の神世七代
一 国常立尊 (田村大元神社など)
ニ 国狭槌之命 (堂山王子神社)
三 豊斟渟尊 (豊景神社)
四 泥土煮尊・沙土煮尊 (鶏足神社)
五 大戸之道尊・大苫辺尊
六 面足尊・惶根尊
七 伊弉諾尊・伊弉冉尊 (伊佐須美神社、伊達神社 など)
こうやって見てみると、第六天神社とあとどこか有れば県内神社で神世七代の御祭神を順を追って参拝することも可能そうに見えてきますねえ。
(その第六天神社を県内で見かけたことがない、というのはさておき……)


こちらは仙道三十三観音の七番札所にもなっています。
ちなみにそちらの御朱印は今回紹介する記事のものとは異なりますのでご注意を。
管理されてる方も違う方です。
ちなみに准胝観世音菩薩がこちらの観音様なんだそうで。

【 鐘楼 】
前述の通り、お寺でありましたので鐘楼もあります。





【 仁王門 】
参道に入ってすぐの仁王門。
「堂山王子神社」の扁額が掲げられています。
両サイドには仁王像、そして白馬像がありました。

門をくぐると、そこは石段になっています。

【 手水舎 】
石段を登った先の手水舎。







【 本殿 】
そしてこちらが国指定の重要文化財となっている御本殿。
室町時代の建立。
桁行五間・梁間四間・寄棟造り、禅宗様の建物。
室町時代の建立を裏付ける資料として、
明応七年(1498年)銘の順礼納札が残されているんだとか。
この順礼納札は、田村船引の正覚寺の禅心という僧侶が両親の菩提を弔うべく、中通りの観音霊場を巡拝し結願したしるしとして奉納されたものらしい。
観音堂に神社を遷座しただけあって、本殿に下げられているのも鈴ではなく鰐口ですね。
しかし本当に大きくて迫力があって素晴らしい。



【 境内社 】
本殿の裏手には境内社が。
白山比め神社はちょっと登っていった先にありました。

さてさてさて。
そんなわけで無事にお参りが済みまして御朱印をお願いします。
こちらの堂山王子神社、実は同じ船引町の大鏑矢神社さんが兼務されていまして、そちらの社務所でお願いすると御朱印が頂けます。

そして頂いた御朱印がこちら。
私が頂いた御朱印では、中央の印が『大鏑矢大神宮』の印となっています。
が、私が頂いた数日後に普段情報を頂いたりお世話になってるお二方が堂山王子神社の御朱印を拝受されたんですが、そちらは別な印が押されているようです。
このことから、私の御朱印の印がイレギュラーで、本来は別な印だったのでは?と思われます。
こちらの御朱印の画像はあくまでも参考ということで。
御朱印も書き手の神職の方とハンコの都合と、一期一会ということですねえ。
◆神社への地図
◆神社の情報
堂山王子神社 どうやまおうじじんじゃ
御祭神 : 国狭槌之命、雅産霊之命
社格等 :
鎮座地 : 福島県田村市船引町門沢東ノ前171
※兼務社のため、御朱印は船引町の大鏑矢神社で。