読書日記、その他の日記 -64ページ目

マンガ日本の歴史 (7) - 石ノ森 章太郎

30歳ぐらいの時に、日本の歴史を一覧するためにこのシリーズを全巻読みました。

いま読むと別の面白さがあるかもと思い、BOOKOFF100円で買いましたが、今一つでした。

石ノ森章太郎とはあまり相性がよくないのかもしれません。絵は上手い。ロング中心の構図もオシャレ。じゅうぶん独創的です。

しかし、まとまりがよすぎて結局、読後、どこか独特のむなしさが残るのが私にとっての石ノ森章太郎で、それは他の作品でも同様です。

※ 絵にまったく湿気が感じられないのも、その理由の一つかも。


テレプシコーラ 第一巻 ― 山岸 凉子

BOOKOFFで何となく1巻目を購入。バレエ漫画というので、もう少し甘やかな世界かと思えば、真逆で、とても厳しく恐ろしい話です。わたしは山岸凉子は鬼だと思いました。

前半は、ほとんど山岸凉子の恐怖漫画のあの筋運びで話が進みます。いや、これバレエ漫画なのですが。

この漫画での山岸涼子というのは絵が上手いのか下手なのかさっぱりわかりませんが、しかし、顔は貧相なのにテクニックは超絶という女の子のバレエのシーンは確かに上手く見えます。

山岸凉子の唯一無二の世界であることには間違いありません。読みとおすことを決意し、先ほどアマゾンで全巻セットを購入しました。


高橋葉介 怪奇幻想マンガの第一人者 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)

高橋葉介は、中学校の頃、独特の筆の線で書かれた可愛い男の子や女の子、妖艶な女性、恐ろしい怪物が出てくる「仮面」、「荒野」「義眼物語」、「触覚」「ミルクがねじを回すとき」、「ライヤー教授の午後」など怪奇物短編が、多数収められたサンコミックスを全部買い、東京三世社のハードカバー「腸詰め工場の少女」も買い込むほど大ファンでしたが、「夢幻紳士」が何だかギャグ漫画のようになっていき、絵も普通のタッチになっていき、最近は少年チャンピオンで「学校怪談」など連載していましたが、そんなに画期的とも思えず、私の中ではやや終わった漫画家でしたが、ふと本屋を見れば、文藝別冊KAWADEムックで、まるごと高橋葉介特集をやっており、諸星大二郎や伊藤潤二との対談も載っているので買い求めたところ、書き下ろしの「KISS ME」や単行本未収録の「フェミニスト」、「粘土の顔」、「煙童女」、「オセロ ~ 白と黒」などいずれも、かつての美しく怪しい短編を彷彿とさせる短編だったので、また高橋葉介に興味が出てきました。

インタビューを読んで分かりましたが、初期のあの美しい筆の描線は、遅いときには一日一コマのペースで描いていたそう。そのうちデビューして、いくら何でもこのままではヘンリーダーガーになるしかなくなってしまうと思い、もう少し量産できる絵柄に変えたとのこと。今は、ザラザラの水彩用の紙に筆で書いて独特のタッチを生み出しています。

もう一つ分かったのは、高橋葉介はジブリの大ファンとのことですが、私は宮崎駿の描く少年少女と、高橋葉介の描く少年少女は、表情のクセというか、顔の肉の付き方とかに微妙に相通じるものを感じます。初期作品「腸詰め工場の少女」などは今読むと「黒い宮崎駿」だと思えます。