「「超」説得法 一撃で仕留めよ」 ー 野口 悠紀雄
以下、心に留まった箇所をピックアップします。
p.20 「沢山論点をあげてはいけないことを、私は経済問題のディベートを通じて学んだ。自分の主張を支持するポイントをいくつもあげると、その中のもっとも弱い論点がピックアップされて批判される。そうなると、他の論点が正しいにもかかわらず、主張そのものが否定されたような印象になってしまう。
p.20 なぜ人は、沢山の論点をあげたがるのだろう。それは、自分の言っていることに自信が無いからだ。
p.21 「一撃で仕留める」をドイツ語で言えば、mit einem Schluss erlegenだ。
p22. 「不必要に副詞を使うな」 スティーブン・キング
p23. しかし、説得の場合には、最重要のポイントを一つだけ取り出せばよいのだ。神の業とはいうものの、注意さえすれば、誰でも神になれる。
p24. 「沢山投げるは人の常。一撃突破は神の業(ただし、誰にでもできる)
p25. 田中角栄「それでもお前は頭取かっ」
反面教師 菅直人、イラ菅
p32. 『「超」整理法』はダサいタイトルか?と悩んだ話 『ウルトラ整理法』? 『ハイパー整理法』? 『時間順整理法』? 『反分類整理法』? 『反整理法』?
(注:ダサい方がよい)
p33. 『反整理法』はセクシーではない。
p34. 『地球の密度を測る』 vs 『重力定数の測定』
『iPS細胞』 vs 『IPS細胞』
p36.37
「ファウストの名前軽視の破綻」、「それと逆接のロミオとジュリエット」
p47. 図は飾りや息抜きのためのものではない。複雑な概念の相互関係を示したり、あるいは整理したりするための強力な道具だ。
p49. 「さらなる」という日本語は誤りである。「超・文章法 第六章」
p50. だからといってハリネズミのように構えるのは、「外を歩くと交通事故に遭う可能性があるから、一年じゅう家に閉じこもっていよう」というのと同じぐらい愚かな発想である。
p61.
「説得の言葉は短い方が良い」
ルール1. 「注意を引け。名前は聞き捨てならないメッセージ」
ルール2. 「人は「聞きたいと願っているメッセージ」に興味を持つ」
ルール3.「能力を示して信頼を獲得する」
~ 魔女は予言能力ではなく調査能力を持っていたのだ。
ルール4.「王」では非現実的だが「領主」なら現実的
p71. 「あなたは実力があるのに認められていない」は最強のゴマすり。
「あなたは特別な方だから、これをお勧めします」
~ 悪いのは、あなたではなく周囲だ
~ 悪いのは、わたしではなく周囲だ
p111. 「なんでこんなつまらないジョークで笑うのか?」と聞いたところ、「ジョークを言おうとする努力が重要。それをねぎらっているのだ」
p113.
1.みなさんこんにちは、○○です(姓名を名乗る)
2.話す機会を与えていただき、光栄です。
3.主催者に礼。幹事へのねぎらい
4.「この町には特別な関心がある」云々。
5.この話はどのような効用を持つか。
6.全体の見取り図 「話したいことは3つある」
「良いニュースと悪いニュースがあります」
「ここに来る途中、めずらしい物を見ました」
スピードの負の一撃 ~ 自慢話と長広舌
p132. Ragan Mondale age issue
p136. ジュリアスシーザー、民衆アジ演説
p140. 逆転の本質は、評価ウエイトの変更
証拠の正しさではなく、基準のウエイトを問題にする。
p159. 「覚えてもらうには、最後が一番」
~デートで重要なのは別れ際
p168. ポランスキー 「マクベス」
p175. スピーチの終わり方。偽善的でも希望を持って終わる
p187. 白鳥の湖、あひるの池
p188. ごきぶりホイホイ
(※ ゴキブラー)
(クイントリックス)
p190.
× 「土星の輪について」
△ 「土星の輪はなぜできたのか」
○ 「土星の輪は小惑星の残骸」
p194.
「ふれあい橋」、「思いやり公園」
p205.
命名に苦しむのは内容がないから
p211
「金融政策は糸のようなものである。景気が過熱したときに引くことはできる。しかし、不況時に景気を刺激することはできない。糸では押せないのと同じことだ」
「金融政策は痛み止めの麻薬のようなものだ。飲み続けると体は弱くなる。困難であっても構造改革という主述をするべきだ」
比喩は筋力増強剤
p212
花見酒の経済の比喩の誤り
内国債を借金に喩えることの誤り。
(負債であると同時に資産だから)
p213
実例より比喩の方が効果的
「彼らは見ゆれども見ず、聞こゆれども聴かず、また悟らぬ故なり」 マタイ傳福音書第13章、13
p224
たゆたえども沈まず ~ パリ
(Fluctuat nec mergitur)
もっと先へ ~ スペイン
(Plus Ultra)
p232 ラクダの背を折る一本のワラ
説得が成功する場合
1). 事態が変化する臨界状態の一歩手前まで来ている場合
→ 人間の心は、瞬時に変わる。
2). 撃力が用いられる場合
~ 金槌で一気に叩く
3). 説得が自己実現する場合
4). 説得者が信頼を獲得している場合
p251.
決定がその決定を正当化する
p252.
内容がなければ熱意も弱くなる。
~ 「内容なき熱意」
p262.
日常的な外観も重要だ。私は、大蔵省に入ったとき、先輩から「廊下を手ぶらで歩くな。無能者と見なされる。書類を抱えて忙しそうに歩け」とアドバイスされたことがある。その後私が観察したところでは、課長以上になると、彼らは必ず部下を引き連れて廊下を歩いている。書類は部下に持たせて、自分は手ぶらだ。確かに、課長以上で書類を抱えていると、小物に見える。
p286.
山中教授はiPS細胞の命名に工夫をした。あれほど重要な業績なら、命名などに気を遣わなくてもよいように思えるのだが、それでも工夫するのは、「できるだけ多くの人に知ってもらいたい」という思いが強いからだ。
p291.
見透かされれば信頼を失う。それは大きなコストだ、と私は思っているのである。多数の人から移ろいやすい喝采を浴びるよりも、少数でも本当に評価してくれる人々(この本をいま読んでいただいている読者の皆さんのことである)に信頼してもらいたいと思っている。
p292.
比喩によって論理ギャップを飛び越える。


p.20 「沢山論点をあげてはいけないことを、私は経済問題のディベートを通じて学んだ。自分の主張を支持するポイントをいくつもあげると、その中のもっとも弱い論点がピックアップされて批判される。そうなると、他の論点が正しいにもかかわらず、主張そのものが否定されたような印象になってしまう。
p.20 なぜ人は、沢山の論点をあげたがるのだろう。それは、自分の言っていることに自信が無いからだ。
p.21 「一撃で仕留める」をドイツ語で言えば、mit einem Schluss erlegenだ。
p22. 「不必要に副詞を使うな」 スティーブン・キング
p23. しかし、説得の場合には、最重要のポイントを一つだけ取り出せばよいのだ。神の業とはいうものの、注意さえすれば、誰でも神になれる。
p24. 「沢山投げるは人の常。一撃突破は神の業(ただし、誰にでもできる)
p25. 田中角栄「それでもお前は頭取かっ」
反面教師 菅直人、イラ菅
p32. 『「超」整理法』はダサいタイトルか?と悩んだ話 『ウルトラ整理法』? 『ハイパー整理法』? 『時間順整理法』? 『反分類整理法』? 『反整理法』?
(注:ダサい方がよい)
p33. 『反整理法』はセクシーではない。
p34. 『地球の密度を測る』 vs 『重力定数の測定』
『iPS細胞』 vs 『IPS細胞』
p36.37
「ファウストの名前軽視の破綻」、「それと逆接のロミオとジュリエット」
p47. 図は飾りや息抜きのためのものではない。複雑な概念の相互関係を示したり、あるいは整理したりするための強力な道具だ。
p49. 「さらなる」という日本語は誤りである。「超・文章法 第六章」
p50. だからといってハリネズミのように構えるのは、「外を歩くと交通事故に遭う可能性があるから、一年じゅう家に閉じこもっていよう」というのと同じぐらい愚かな発想である。
p61.
「説得の言葉は短い方が良い」
ルール1. 「注意を引け。名前は聞き捨てならないメッセージ」
ルール2. 「人は「聞きたいと願っているメッセージ」に興味を持つ」
ルール3.「能力を示して信頼を獲得する」
~ 魔女は予言能力ではなく調査能力を持っていたのだ。
ルール4.「王」では非現実的だが「領主」なら現実的
p71. 「あなたは実力があるのに認められていない」は最強のゴマすり。
「あなたは特別な方だから、これをお勧めします」
~ 悪いのは、あなたではなく周囲だ
~ 悪いのは、わたしではなく周囲だ
p111. 「なんでこんなつまらないジョークで笑うのか?」と聞いたところ、「ジョークを言おうとする努力が重要。それをねぎらっているのだ」
p113.
1.みなさんこんにちは、○○です(姓名を名乗る)
2.話す機会を与えていただき、光栄です。
3.主催者に礼。幹事へのねぎらい
4.「この町には特別な関心がある」云々。
5.この話はどのような効用を持つか。
6.全体の見取り図 「話したいことは3つある」
「良いニュースと悪いニュースがあります」
「ここに来る途中、めずらしい物を見ました」
スピードの負の一撃 ~ 自慢話と長広舌
p132. Ragan Mondale age issue
p136. ジュリアスシーザー、民衆アジ演説
p140. 逆転の本質は、評価ウエイトの変更
証拠の正しさではなく、基準のウエイトを問題にする。
p159. 「覚えてもらうには、最後が一番」
~デートで重要なのは別れ際
p168. ポランスキー 「マクベス」
p175. スピーチの終わり方。偽善的でも希望を持って終わる
p187. 白鳥の湖、あひるの池
p188. ごきぶりホイホイ
(※ ゴキブラー)
(クイントリックス)
p190.
× 「土星の輪について」
△ 「土星の輪はなぜできたのか」
○ 「土星の輪は小惑星の残骸」
p194.
「ふれあい橋」、「思いやり公園」
p205.
命名に苦しむのは内容がないから
p211
「金融政策は糸のようなものである。景気が過熱したときに引くことはできる。しかし、不況時に景気を刺激することはできない。糸では押せないのと同じことだ」
「金融政策は痛み止めの麻薬のようなものだ。飲み続けると体は弱くなる。困難であっても構造改革という主述をするべきだ」
比喩は筋力増強剤
p212
花見酒の経済の比喩の誤り
内国債を借金に喩えることの誤り。
(負債であると同時に資産だから)
p213
実例より比喩の方が効果的
「彼らは見ゆれども見ず、聞こゆれども聴かず、また悟らぬ故なり」 マタイ傳福音書第13章、13
p224
たゆたえども沈まず ~ パリ
(Fluctuat nec mergitur)
もっと先へ ~ スペイン
(Plus Ultra)
p232 ラクダの背を折る一本のワラ
説得が成功する場合
1). 事態が変化する臨界状態の一歩手前まで来ている場合
→ 人間の心は、瞬時に変わる。
2). 撃力が用いられる場合
~ 金槌で一気に叩く
3). 説得が自己実現する場合
4). 説得者が信頼を獲得している場合
p251.
決定がその決定を正当化する
p252.
内容がなければ熱意も弱くなる。
~ 「内容なき熱意」
p262.
日常的な外観も重要だ。私は、大蔵省に入ったとき、先輩から「廊下を手ぶらで歩くな。無能者と見なされる。書類を抱えて忙しそうに歩け」とアドバイスされたことがある。その後私が観察したところでは、課長以上になると、彼らは必ず部下を引き連れて廊下を歩いている。書類は部下に持たせて、自分は手ぶらだ。確かに、課長以上で書類を抱えていると、小物に見える。
p286.
山中教授はiPS細胞の命名に工夫をした。あれほど重要な業績なら、命名などに気を遣わなくてもよいように思えるのだが、それでも工夫するのは、「できるだけ多くの人に知ってもらいたい」という思いが強いからだ。
p291.
見透かされれば信頼を失う。それは大きなコストだ、と私は思っているのである。多数の人から移ろいやすい喝采を浴びるよりも、少数でも本当に評価してくれる人々(この本をいま読んでいただいている読者の皆さんのことである)に信頼してもらいたいと思っている。
p292.
比喩によって論理ギャップを飛び越える。
ガラスの動物園 T・ウィリアムズ、 山田 勝
対訳本かと思って買ったら、英語だけでした。まだ読んでません。
「ガラスの動物園」はポールニューマン監督の映画で見て、そのあまりの繊細さに、感動した記憶がありますが、今はもうそういう繊細さを感受しにくくなりました。鈍くなって、繊細さをいちいち相手にしなくなったのです。年を取るにしたがい、暗い映画への関心が薄れてくるのです。いいことかもしれません。
映画では、ガラスの一角獣の角を誤って折った青年に、ローラが「仲間と同じ外見になったから、もう寂しくない」と慰めたのに対し、
I'm glad that you have a sense of humour.
と真顔で言ったシーンが印象に残っています。
それにしても、いったいなぜこの本はアマゾンで9999円なのでしょうか(わたしはたしか1500円ぐらいで買いましたが)


「ガラスの動物園」はポールニューマン監督の映画で見て、そのあまりの繊細さに、感動した記憶がありますが、今はもうそういう繊細さを感受しにくくなりました。鈍くなって、繊細さをいちいち相手にしなくなったのです。年を取るにしたがい、暗い映画への関心が薄れてくるのです。いいことかもしれません。
映画では、ガラスの一角獣の角を誤って折った青年に、ローラが「仲間と同じ外見になったから、もう寂しくない」と慰めたのに対し、
I'm glad that you have a sense of humour.
と真顔で言ったシーンが印象に残っています。
それにしても、いったいなぜこの本はアマゾンで9999円なのでしょうか(わたしはたしか1500円ぐらいで買いましたが)