【古町に移転した山の子学園共同村の

新施設】

 

 

 

 社会福祉法人樅の木福祉会はこのほど、長和町で運営している障がい者支援施設「山の子学園共同村」の移転新築工事竣工式を新施設で行った。

 6月中旬に新施設の利用が開始されている。


 旧施設は知的障がい者入所施設として開設してから45年が経過し老朽化が進んでいた。

加えて、立地条件による利用者安全確保の難しさなどの課題があった。


 新施設は、旧長和町わかば保育園跡地に建設。居室や事務所などがあるユニットは3棟に分かれており、利用者に応じた機能を備えている。

日中の活動の場で、パン工房などがある活動棟も別棟とした。

 総延べ床面積は1825㎡余。

 建設用地は町所有地で、町から無償貸与を受けている。
 

 施設は、町の古町コミュニティーセンターと一体型施設として運用される。

 二つの施設は連結した構造で、利用者が働き地域に開かれるコミュニティカフェも設置される。

 障がい者福祉や雇用創出、災害時の避難所、多様な働き方支援、子育て支援、地場産品の消費拡大、高齢者の介護予防事業、福祉教育実践など、さまざまな活用が想定されている。
 

 一体型とした目的は、地域共生社会実現の拠点創出や、SDGs各目標の実践による暮らし続けたくなるまちづくりにつなげること。


 竣工式に出席した羽田健一郎町長は「樅の木福祉会の協力をいただき、地域住民も一緒に取り組んでいただくことで、地域福祉課題を解決できると期待している」とあいさつ。
 

 同じく竣工式で、同社会福祉法人の奈木野忍理事長は「私たちは一人の生活者として、住民として地域に溶け込み、微力ながら地域のエネルギーになることを望んでいる。積極的に地域の活動に参加させてもらえれば。障がいの有無にかかわらず多様性を認め合う地域共生社会の実現に寄与していきたいと考えている」と話した。

 

 

【板壁の取り外し】

 

 

【畳の片付け作業】

 

 

 長和町和田宿で、空き家をリノベーションして活用させているNPO法人「和田のあしたを考える会」の取り組みに、同町地域おこし協力隊の上野琉花さんが空き家「清水屋」の活用を目指して活動している。

 このほど、古い畳の搬出や壁の取り外しなどの作業に、信州大学経法学部の学生がワークショップとして参加した。

 

 同NPO法人では、活性化の取り組みで空き家3軒をリノベーションし、そば屋などに活用されている。

 

 「清水屋」は、築130年ほどで、所有者の協力が得られたことから、4軒目になるが、作業などに若手の力が必要になっているという。

 外観は宿場の雰囲気にあったものとする予定。

 清水屋の片付けイベントは、昨年に社会人が参加して1回目を行った。

 事業には県の地域発元気づくり支援金を活用。
 

 今回の作業を担当する上野さんは、信大を休学して活動に地域おこし協力隊に取り組んでいる。

 「このようなローカルな場をフィールドにして、若者や学生に自分らしい生き方を創出してもらえる文化創出拠点にしたい。好きなことが仕事になることで、和田宿から多様なカルチャーが発信できる」と話す。


 1階を物販やオンラインで仕事ができるスペース、2階を文化的な活動を行うスペースにすることを考えている。


 ワークショップに参加したのは上野さんの後輩になる2、3年生。

空き家問題の対策などを学んでいる開発経済学のゼミで、指導教員の翟亜蕾(てき・あらい)准教授も一緒に訪れた。

 翟准教授は「ワークショップに参加するのは初めて。実際の空き家を見て知ってもらいたい」と話した。

 今後は、ドイツなど欧州の空き家問題も学んで日本と比較し、学生にはグローバルに考え、ローカルに動くようになってもらいたいという。


 作業では、副理事長の長井武雄さんらが指導。

まず2階にある古い畳を処分するため、2階の窓から下ろし、軽トラック2台分になった。続いて、内装で昭和に取り付けられた板の壁をはがす作業も行った。

 電気の配線は残しながら、バールなどを使って次々と板壁を外すと、恐らく建築当初とみられる壁が現れた。
 

 今後は、建物の構造は専門業者で工事し、3年程度でリノベーションを完成させる構想だ。

 

 

【「浅間山早春」(右)など

市川さんの遺作を展示した

妻の、はつゑさん】

 

 

【庭に咲くバラなどを描いた小品も並ぶ】

 

 

 東御市和の故・市川正臣さんが情熱を傾けた油彩画の「遺作展」が上田市長瀬、社会福祉法人まるこ福祉会のきらり市民ギャラリーで開かれている。


 長野県展に入選した「浅間山絶景」など100号5点、50号11点のほか自宅の庭で丹精したバラやカサブランカを描いた小品など49点を一堂に展示した。


 市川さんは県内の小中学校で教鞭を執り、長門小学校長など務めた。

定年退職後の63歳で、生涯学習講座「やさしい絵画」に入会して油彩画を始め、風景を得意とした。

 特に佐久市の生家から仰ぎ見た浅間山には思い入れが強く、雪の山容を描いた作品は多い。

 病気と向き合いながら絵筆を執り、昨年11月に73歳で他界した。
 

 妻の、はつゑさんによると亡くなるまでの10年間で138作品を仕上げたという。

 

 市川さんは仲間と上高地や妙高などにスケッチに行った後は必ず、はつゑさんを誘って再訪したという。

 「川や山があり、生活感がある絵を描きたいと言っていた。どの絵もどこから見た風景か分かり、思い出がいっぱいです」と、はつゑさん。
 「夫は物静かで優しく、穏やかな人だった。いろいろな方の後押しで、生前の夫の願いでもあった個展を開くことができ、わたしも前を見て進んでいけるような気がします」と話した。

 

 8月31日まで。

 入場無料。

 展示時間は午前10時から午後4時。

 土、日曜日は休み。

 

 

 

 

 上田大工組合(荻原幸徳組合長・36人)はこのほど、上田市立保育園を対象にボランティア活動を行った。


 この日は、組合員12人が4班に分かれて6保育園の木製建具の補修・調整作業を実施。

 

 塩田中央保育園では木製引き戸のストッパーを修理し、戸車を交換するなどの作業を行った。
 

 この活動は2016(平成28)年度から始めたもので、今回で7回目。

各保育園からの要望を受けた上で順番に実施している。

 

 

【上田広域山城連絡協議会の総会。

あいさつする田原会長】

 

 

 

 上田広域にある山城の連携で山城ファンの増加や、整備を目指す「上田広域山城連絡協議会」はこのほど、関係者による総会を上田市役所で開いた。

 

 同協議会は、一昨年に行った第27回「全国山城サミット上田・坂城大会」、昨年の「全国山城サミット上田・坂城大会+東御アフター大会」などによる盛り上がりから、昨年7月に関係団体により発足。

 

 今回の総会では、役員選出や規約を定め、山城に関わる未加盟の団体に加盟を呼びかけることを確認した。

 オブザーバーとして、上田市教育委員会、東御市教育委員会、坂城町教育委員会も参加。
 

 役員には、発足会代表で葛尾城跡保存会顧問の田原茂樹さん(坂城町)が会長。

副会長に太郎山山系を楽しくつくる会会長の早川潤さん(上田市)。

会計に祢津地域づくりの会の篠原博文さん(東御市)。

監事に和合城跡保存会の長谷川修さん(坂城町)と砥石伊の会の河合治夫さん(上田市)を選出した。
 

★協議会としての事業は

 ・山城の整備のために整備内容や手法などの情報交換・共有を行うこと

 ・遺構が損なわれないように保存を図ること

 ・講演会などの研修

 ・加盟団体の相互交流ーなど。

 

 活動方針として、荒廃防止に役立つように山城の魅力発信や、地域の子どもたちにも教材として役立ててもらえるような取り組み―などを行う予定。
 

 田原会長は「山城サミットで終わりとしないで、広く上田広域にある山城を保存している皆さんと連携し、山城ファンを増やし、地域の文化遺産として後世に残していきたい」と話していた。

 

 

【講演を行う菅平高原実験所の

田中健太准教授】


 総会後に、筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所の田中健太准教授が「文化遺産は自然遺産~山城の自然の歴史的価値~」と題して講演した。


 田中准教授は、上田市横尾に在住し、周辺の山城に希少な植物が多いことが気になっていたという。

多くの山城を調査し、山城にある植物種数や草原性希少種数が、新しい草原や森林よりかなり多いことを数値で示し「山城の自然には、歴史的に高い価値があることが分かってきた。戦国時代から草原として管理されている。周辺の皆さんが何代もの間、手を入れてきたことで、豊かでかけがいのない自然が残っている」と語った。
 

 同様の状態が、ため池の土手や歴史のあるスキー場にも見られるとした。

また、寿命の長い多年草が多いことから、地下茎が土を支えるため、森林に匹敵するような防災機能も持つと推測している。
 

 希少種などを未来に残すため、横尾の尾引城での活動を紹介。

年数回の草刈りでは花を刈らないようにし、雑木などを含めてしっかり刈るのは12月の第1週に行う。

遊歩道の脇にも配慮し、道に倒れ込んで歩きにくい場合は高さ30㎝で刈っているという。

 

 

 

【調印式の出席者。

左側からNECの内川、伊藤、樫本さん】

 

 

 上田市と日本電気株式会社(NEC)はこのほど”専門人材を派遣する協定”の調印式を上田市役所で行った。

 同協定は「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」推進のため。


 デジタル技術で生活をより良い状態に向上させる取り組みで、上田市では令和7年度までの5カ年計画で「上田市スマートシティ化推進計画」を策定。

 地域の課題をICTなどの技術を使って解決を目指すもの。

市民サービスの向上、行政データの有効活用と業務改善、スマートシティ化への挑戦と転換を基本方針としている。

 

 行政手続のオンライン化や、公共交通の利便性向上、滞在型観光の推進、商工業の振興、スマート農業や林業、医療・福祉サービスや教育・子育てサービスの充実などで個々の取り組みを掲げている。
 

 市では、スマートシティ化を加速させるため、内閣府の「地方創生人材支援制度(デジタル分野)」を活用。

NECとの協議を進め、7月1日から来年3月末まで、人材派遣を受けることになった。

 

 派遣人材は非常勤で「スマートシティ化推進マネージャー」として、課題解決などに先端技術の活用提案や、実証事業などでの事業者側とのマッチング、DX人材育成の支援を行う。
 

 調印式には。NECの東日本統括支社長野支店の伊藤孝寛支店長、同支社エリアビジネスクリエーショングループの内川直人グループ長、派遣されるエリアビジネスクリエーショングループで、長野支店にも席を置く樫本浩二さんが訪れた。
 

 土屋陽一市長と伊藤支店長で調印を行った。

 

 土屋市長は「デジタルの活用で地域の魅力、課題解決、活性化を加速につながる。ご尽力いただきたい」と期待を込めた。

 

 伊藤支店長は「地域社会に貢献できることが役割。デジタル活用はあくまで手段で、市民の皆さんの健康、明るい生活を支えることが一番。それに向かって市役所の方と課題を見つけたときに、デジタルをうまく活用して解決に導く活動をしたい」とあいさつした。
 

 学生時代は信大繊維学部で学び、上田市と縁がある樫本さんは「上田で美しい自然に感動して、将来はこのような場所で暮らしたいと感じた。それから30年余、このような機会をいただき、恩返しできるようにしたい」と語った。

 樫本さんは本社勤務が長く、官公庁関連の仕事を経験している。

 

 

【内閣総理大臣のメッセージを伝達】

 

 

【街頭啓発】

 

 

 上田地区保護司会(西澤興一会長)はこのほど、上田市役所を訪問し、土屋陽一市長に内閣総理大臣のメッセージを伝達。

 翌日から街頭啓発も行った。

 伝えたメッセージは、7月の第72回「社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」を推進する運動への”活動協力”について。

 

 社会を明るくする運動は、法務省が主唱。

犯罪や非行の防止と、犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会にする全国運動。

 

 岸田文雄内閣総理大臣のメッセージは”生きづらさ”を抱える人、再出発を図る人が社会に受け入れられるよう、それぞれの立場で創意工夫を凝らし、包摂的な社会の実現を呼びかけている。

 動画配信も行っている。
 

 伝達には、西澤会長らが、マスコットキャラクター「更生ペンギン」の「ホゴちゃん」「サラちゃん」がデザインされたTシャツ姿で訪れ、メッセージを手渡した。

 

 上田市内で運動活動する市推進委員会の委員長は土屋市長が務める。

 

 西澤会長は「更生保護の対象者が生きづらさを抱え、孤立すると再犯につながるケースがあることから、市民の皆さんに、孤立させないで護ってもらいたいことをお願いしたい」と話していた。
 

 懇談では、保護司の定員を割り込んでいる実態から、人材確保について市の協力や、市における再犯防止推進計画の策定について話し合った。
 

 街頭での広報啓発も3日間、行い、啓発用のリーフレットなどを配布した。