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井手医院 BLOG

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1:’’Listen to the patient, he is telling you the diagnosis. ''-----

患者の言うことによく耳を傾けなさい、彼は診断を告げている。


これは100年以上前のアメリカの有名な内科医William Osler先生の言葉として、いろいろな医学の教科書に紹介されています。


2: No surgery is good surgery-----手術しないで済むなら、それに越したことはない。


これはMayo clinicというアメリカの有名な病院を創設したメイヨー先生が残した言葉で、内科医でなく、著名な外科医であった彼が言ったことに意味があると思います。


1990年に4歳の女児が殺害された足利事件で、犯人とされ無期懲役刑で17年以上もの年月を刑務所で過ごしてきた菅家利和さんが新しいDNA鑑定の結果犯人ではない、として釈放されました。

当時採用されたばかりのDNA鑑定で犯人の体液と一致したとされ、それが警察も、検察も、裁判官も有罪と決め付けた理由ですが、当時のDNA鑑定は手作業で行われ、信頼性はかなり低かったようです。現在のDNA鑑定では一致する確率は4兆人に一人くらいだそうで、現在ならこんな間違いはおそらくないと思われます。

当時、わたしもこの事件を新聞やテレビの報道を鵜呑みにして、DNA鑑定で一致したのだからこの人は犯人に間違いない、と思っていました。一方的な情報を信じてしまうことは恐ろしいことだと、今回の事件でつくづく感じました。

それにしても、冤罪とは恐ろしいものですね。釈放された菅家さんが、警察も、検事も絶対許せない、と言っていましたが、当然のことです。さらに許せないのは宇都宮裁判所です。弁護団がひそかに菅家さんの毛髪を手に入れて、再度DNA鑑定をした結果、犯人のDNAとは異なる、と判明し、2000年頃に宇都宮裁判所に再審請求をしたのにもかかわらず、菅家さんの毛髪ではないかもしれない、という理由で却下、それから今回DNAの再検査で無罪の可能性が高いとして東京高検が菅家さんを釈放するまで9年もの月日がながれ、その間に時効が成立し、結局真犯人も不明のままです。いったい当該の裁判官は何を考えているのでしょうか?罪人を裁くことばかり考えて、真実を見極めようとはしていないのではないか?また、警察も検察も戦時中の特高のような恐ろしい体質がまさにDNAとして受け継がれているのでしょか?今回の事件で改めて考えさせられました。もうひとつ、殺人事件に時効はあってはならないと思います。一体何のために時効が存在するのでしょうか?




井手医院 井手功

<内科・小児科・外科・麻酔科・リハビリテーション科>
井手医院
電話番号:03(3679)5959
住所:東京都江戸川区東瑞江2-11-2
【都営新宿線 「瑞江駅」より徒歩10分・京成バス 「瑞江三中前」又は「宮下」下車すぐ】

若田幸一さんが日本人宇宙飛行士として現在、国際宇宙ステーションに長期滞在しています。宇宙飛行士になるためには優れた知能と知識、強靭な肉体と身体能力、そして完璧な人間性が求められます。そのための努力は高く評価されるべきと考えます。しかし、そもそも宇宙開発がどれほど人類に貢献するのでしょうか?アメリカやロシア、そして遅れて参入してきた中国の真の目的は軍事的なものではないでしょうか?そして日本人として若田さんが参加する見返りとして日本政府はなんと一兆円という莫大なお金をアメリカに支払っているのです!それだけのお金があったら、たとえば遺伝子治療や、ips細胞の研究、がんの治療の研究やその他の医学の研究などに使ったほうがはるかに人類の役に立つ、と思います。宇宙開発など、やりたい国に任せておけばいいのです。わたしはそう思っています。



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前々回のブログで紹介したフィリピン人親子は結局法務大臣が国外退去を決定しました。ただし、子供(中学生の女の子)は残ってもかまわないと。つまり日本に残るなら親子はばらばらに引き裂かれてしまう、ということです。たしかに不法滞在はいいことではありませんが、長年日本に住みなれて一生懸命働いて底辺から日本を支えているのはこういう外国人が多いのも事実です。一億二千万人もの日本人のなかで、彼ら不法滞在の家族はほんのわずかにすぎません。もう少し法の遵守にあたって人道的配慮があってもいいのではないか、それが国益を損なうとはどうしても思えないのです。


それから、先日のNHKの番組で老人介護施設で働くスタッフが足りないため、インドネシアの看護婦さんたちを日本で受け入れるようになった、そのドキュメンタリーが紹介されていました。インドネシアでは看護婦として資格があり、ベテランの人たちですが、日本語がわからずに苦労している、、、。あたりまえのことです。日本語があまりうまくなくてもそのうち慣れて日常会話くらいはすぐにおぼえて介護のしごとに支障はないと思います。日本人があまり希望しない介護の仕事を手伝ってくれてありがたいとおもいます。ところが、厚生労働省はこういう外国人に対して、介護福祉士の国家試験をたった一度しか受験を認めないというのです!

日本人でも合格率50%という試験に、日本語がまだよくわからない外国人が一回で受かるわけがない!結局、外国から介護士を受け入れると言っておきながら、短期間だけ下働きさせて、そのあとは追い返す、という方針のようです。


この国は鎖国なのでしょうか?






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昨日のニューヨークでの航空機墜落事故ー奇跡の全員生還のニュースは、いやなことばかりの昨今のニュースのなかで久しぶりに感動を覚えました。


離陸直後の旅客機のエンジンに鳥の群れが吸い込まれ、左右両方のエンジンが停止、飛行場に引き返す余裕もなく、ハドソン川に着水し乗客乗員155名全員が無事だったのは、まさに奇跡、ベテラン機長の冷静沈着な判断と勇気、そして確かな技術のおかげです。すぐに近くの船が救助してくれたことも大きいと思いますが。

医療の現場でも、手術中に予期せぬ突発的な大出血が起こった時など、あわてず冷静に対処するベテランの先輩医師を見て、いつかこういう先生になれたらいいな、と新米医師だった若い時の私はあこがれたものでした。

今回の事故のニュースを見て、そのことを思い出していました。




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先日あるテレビ番組で日本に不法滞在しているフィリピン人夫婦に生まれた中学生になる女の子が、入国管理事務所により強制国外退去させられそうだという報道がありました。

日本にうまれ、日本語しか話せず、友達も日本人しかいないというのに、なんという非人道的な、血も涙もない行為でしょうか。

たしかに不法滞在は違法であり、日本の治安維持のためには入国者を厳しく制限することは必要かも知れません。

しかし、犯罪者でもなく、まじめに働いている外国人家族を不法滞在というだけで日本から追い出していいのでしょうか?日本とはそんなに冷酷な国家なのでしょうか?以前、やはりクルド人難民親子を、難民と認めずトルコに強制送還した例がありましたが、トルコに帰ったらひどい弾圧が待っていて、命の危険さえありました。


こういう報道を見るたびに心が痛みます。

日本がもっと人類愛を大切にする国であってほしいと願っています。


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いつの間にか世間では看護婦さんを『看護師』というようになりました。


これはこの仕事に女性だけでなく男性も従事するようになったためですが、

井手医院では女性しかいないので従来通り看護婦さん、と呼んでいます。


ナイチンゲールの時代からのやさしいイメージを壊したくないからです。


また大病院などでは、患者さんを患者様、と呼ぶところが多いようですが、

わたしはこれにも違和感を覚えています。

なんだかわざとらしくて、、、、。

そんな風に呼ばなくても、患者さん一人ひとりを大切にしたい、と思っています。


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