休暇中 | ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

クラシックの本場ヨーロッパで職人として働いている技術者の視点で弦楽器をこっそり解明していきます。

こんにちはガリッポです。

ただ今は休暇をいただいて家の整理をしています。
先週はブログも休みましたが、毎週更新と決めたわけでもありません。
コロナに感染したとかそういうわけではありませんのでご心配なく。

まずはCDラックから。
音楽鑑賞のデジタル化を進めてきましたが、アナログ側も忘れてはいけません。
CDは300枚くらいあるのでしょうか、日本にもあります。
音楽ファンとしてはそれほど多いわけではないでしょう。
それの何倍も入るCDラックを購入しました。40%くらい埋まったところでしょうか。

組み立て家具のようなものでかなり品質はひどいものです。
パーティクルボードで裏からMDFの薄い板を釘で打ち付けるというものです。
私は釘は仕事では使いません。楽器製作では釘は使わないのです。
釘なんて中学の技術家庭科以来ほとんど使ったことがありませんでした。

以前職場を改装したときに、木箱を作って釘で留めました。
今考えると釘の役割が全く違いました。板を正確に加工して接着剤でくっつけ、さらに釘を打ちました。
その時は釘なんて打たなくても大丈夫じゃないかと不思議に思いました。

今回は釘の意味が分かります。板をあてがって釘で留めてあるだけですから。
木工って普通はそういうものだったなと思いだしました。
たくさん釘を打てば一つ一つにかかる力が分散するのでトンカンとやたら打ち付けるだけです。


ともかくCDラックは悪くないですね。
CDを選ぶのはYouTube Musicよりも選びやすいです。(もちろん事前に買わないといけませんが)
音楽配信では何千万曲もあります。その中から聞きたいものを画面上で探すだけでも大変です。
一度聴いたら他のものはないかと気が移ってしまいます。ちらっと試し聞きしてはライブラリに記憶させて「キープ」とするわけです。その作業が永遠に終わらないのでいつになったら音楽を聴くときが来るのでしょうか?何年もかかりそうです。
それを自動的にするのも最新の音楽配信の技術なのですが、私は信用していません。
私の好みがピタッと分かるはずがないと思っています。

音楽配信では音質的に難しいオーケストラの曲はCDで聞く方が良いですね。
交響曲などは作曲家ごとに全集があってかなり安く手に入るのでいくつか持っていれば聞き飽きることはありません。ハイドンではCDが33枚組です。
全集物は演奏時間が長くなりすぎて音楽配信では扱いにくいのです。CDのほうが扱いやすいです。
マイナーな曲は全集にならないと入っていないのでそれだけ探すのが難しいです。
CDならパッケージや冊子が見やすいです。

他にはジャズとブルースとロックンロールの間くらいのものを調べています。
クラシックは同じ時代の作曲家はみな同じような方向性の曲を作っていますが、ポピュラー音楽はさまざまなジャンルのものが同時に存在し影響しあっています。その中で自分の好みのものを見つけないといけないようです。一般的にはジャズやオールディーズの巨匠みたいなところから入るのでしょうけども、そんなのは知らずにいきなりマイナーなところに入っていきます。
このようなものはCD化されていなかったり、ヨーロッパでは売っていなかったりするのでもっぱら音楽配信でしか聞けません。演奏者は亡くなっていて権利者が費用をかけずに収入を得る機会として音楽配信を盛んにやっているようです。
戦前の録音ともなると音質はひどいものです。ジュークボックスのような真空管の古いオーディオの方が良いかもしれません。
戦後になると新しい音楽が次々とブームになったせいかその後の録音が無いのです。ミュージシャン自体は後まで生きていてバーなどで演奏していたのでしょうけども。

むしろヨーロッパで昔のアメリカの音楽が見直されて現役のミュージシャンもいるようです。クラシックの演奏から始めてテクニックも見事で素晴らしいものです。若い才能のある人もいます、今度CDでも買ってみましょうか。でもなぜか戦前の演奏は何とも言えない味があります。おそらく時代の空気みたいなものがあるんでしょうか?

他にも引き出しやテーブル、棚など組み立て家具を買ったりいろいろ作っています。

一番の問題は、「ここを住みかとする!」と宣言できないことです。
いつまで住むかわからないアパートに1円も投資たくないくらいですから。それでもあまりにも生活がしにくいのは困っています。
日本と違って押し入れなどがついていないのが不便です。
物置やガレージ、地下室なども一般的にはありますが、私のアパートにはありません。

住みかを決めるのが夢ですね。
休んだおかげで夢に向かってやっていく気力がわいてきました。

ブログも本格的な再開は2月になってからです。
片づけは全く終わりそうにないです。