スマホ詰パラの個人的10年史④ 2012年 | 不況になると口紅が売れる

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 3月16日に青梅市の市民大学で、「マーケティング発想力」というテーマで一般向けに講演をすることになった。

 ビジネスマン向けは何度も経験しているが、地元の高齢者や主婦の方たちが対象なので、果たして自分の話なんかで大丈夫か?と、却って緊張した。

 しかし参加者の意欲が高く、こちらの意図を全て汲み取ってくれたようで成功裡に終わった。

 青梅市とはその後も何かと縁が深く、毎年のように森下九段や中川八段とともに御嶽神社に行ったり、温泉に入ったり、小澤酒造(澤乃井)でひたすら飲んだくれたりするイベントを繰り返すことになる。

 特に、河辺駅前にある港亭さんには毎度お邪魔させてもらっている。「日本で一番うまいカキフライ」(森下九段)の庶民的なお店だ。

 そして青梅市の、梅の里の早期復活を祈る。


 スマホの普及で、「スマホ詰パラ」と名称をあっさり変えた同サイトは、この年に作品数2000超えを果たし、そこそこ知名度も高まってくる。

 本誌で活躍されている著名作家も、遅ればせながら参戦してきた時期である。

 しかしユーザーが増えるとサーバーの負荷もかかるだろうし、何より投稿作の増加によるチェック作業の時間が膨大なものになる。

 昼間はエンジニアをやって、夜はスマパラ作業に邁進する(たぶん)管理人の健康が心配ではあった。

 かといって作業を手伝えるわけでもなければガールフレンドを紹介できるわけでもないので、ちょっとはリラックスしてという意味を込めて入浴剤をこっそり送ったのもこの頃だったかも知れない。


 9月に「山川悟の詰将棋②オール清涼詰」、11月には「山川悟の詰将棋③オール曲詰」をリリースする。

 清涼詰はまあ、逆算で創作するので狙ってなくともそうなるのだが、たぶん若い頃に岡田敏氏の作品をさんざん解いた影響もあるのだろう。

 岡田氏に「さわやかな詰将棋」という名の作品集があるが、そのタイトルを見た友人が、「詰将棋そのものがさわやかとは思えないのだが…(苦笑)」と見事なツッコミを入れてくれたこともあったっけ。

 確かにその通りだ。知らない人から見たら、これほど「さわやかさ」と対極に位置するものはない。


 のちのち知ったのだが、私が投稿を開始した頃にはちょうど中だるみが起き、作品の質は上がらないわユーザー数は伸びないわで、サイト閉鎖の危機にあったらしい。

 そこに「世阿弥さんが彗星の如く現れてくれた」(エモン氏談)ことがサイト活性化に繋がったという。お世辞でも嬉しい。

 また野々村さんも、スマホ詰パラにおける作品評価が変わったのは「世阿弥さん参戦が本質的な節目」と言ってくれていて、そういう意味では革新したのか、平和な世界を荒らしたのか?


 本業ではこの年に、アンソロジー『社会心理学における説得と交渉』という本を出した。

 

 


▲NO.1537「裏切り者の活躍」2012.4.9掲載

 

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