下ネタの時代 | 不況になると口紅が売れる

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年末からインフルエンザに罹り、治ったあとも常に変な格好でいるもんだから、腰痛の上に頸を寝違えてしまった。

仕方ないからこの正月は、テレビばかり見ていた。
そしていつものように、年末年始のテレビはお笑いばかりである。

2014年の流行語大賞にまでなった「日本エレキテル連合」と「どぶろっく」は、どの局でも出ずっぱりだ。
しかしよく考えてみると、この両者、「下ネタ」という共通点がある。
そして正月のテレビ寄席を見ると、なぜかケーシー高峰さえ復活の兆しだ。
檀蜜までゲストに呼ばれている。
いつからかこんなに、下ネタが許容される社会になったのか?

ひとつは、テレビの視聴者層として「子供」が軽視され始めてきたということであろう。
本来テレビ局というのは、子供たちに対して健全なコンテンツを提供しようという気などさらさらなく、視聴者から苦情さえ来なければ、下品だろうが視聴率さえ取れればいいとする姿勢であった。
要は今日、下ネタに対する苦情数が減っているのであろう。
そもそも、子供たちがテレビそのものを見なくなっている可能性もある。
もっというと、ファミリーで安心して見られるのが「日テレ・日曜ゴールデン」などに限定されつつあるといった兆候も見られる。

もうひとつ感じられるのは、エロを通じた「自虐的な笑い」の台頭という傾向だ。
エレキテルもどぶろっくも、「しょせん、人間(男)なんてこんなもんだろ」といった類の自虐的な笑いが、その根底にある。
例えば最近では、「おしい広島県」とか「うどん県」とか、自治体のPRですら自虐的な笑いを志向する。
逆に、爆笑問題の漫才がNHKラジオで放映できない事件?が起きるなど、「攻撃的な笑い」が成立しづらい傾向もある。
従ってこうしたエロは、ある意味で誰も傷つけないような笑いのひとつの「型」なのかも知れない。


そうそう、そういえば2015年は「金太の大冒険」発売40周年だ。
「金太 まだしてる」「金太 待つ 武士に会う」…など、新しいネタの歌詞で、リバイバルしてほしいな。
ホント、どうでもいいけど…。