将棋の本の新しい売り方 | 不況になると口紅が売れる

不況になると口紅が売れる

~遊びゴコロで、世界を救おう!~


書籍が売れない。

ましてや、将棋の本なんか、ぜんぜん売れない。


しかし、ひとつだけ方法がある、と思っている。

しかも簡単で、たいしたコストがかからない方法だ。


それは、「書籍+講座」のセットで売る、そして講座部分は無料にする、というもの。

ただしその無料講座は、YouTubeにアップする。


だいたい、たいていのアマチュアにとって、本だけでは手順が頭に入ってこないし、定跡本の内容の1/3も消化しきれないまま、本棚に向かってしまう。

しかし、その「補講」部分をYouTubeにアップさせることで、理解が深まるし、本を買った人はなんとなくお得な気がするだろう。

映像を見ることで「この本を書いた人ってこんな人だったんだ」という親近感も生まれそうだ。

もっとも、著者である棋士が、自分で講座をやるのが面倒とか多忙とかなら、弟子の奨励会員に手伝ってもらうのもよい。

なにも、本の内容すべてを解説する必要はない。「この先は、本でご覧ください」でもいいかも知れない。

「YouTube無料講座」だけにフリーライディングされるといやだ、というようなみみっちいことをすぐに考える人もいるかも知れないが、むしろYouTubeで無料講座を見て、本を買いたいと思う人のほうが多いはずである。

なんなら「ニコ動→ニコニコ市場」という手もありうる。


囲碁・将棋の本だけでなく、あらゆる講座関係の書籍、それから参考書などにおいても、この手を試してみたらどうかと思う。

YouTubeが嫌なら、自社サイトに無料講座の動画を公開する。

世の中不景気で、出版不況とも言われているが、一方で空前の「習い事」「お勉強」ブームなのだ。

ちょっとしたメディアミックスが、意外と売行きを伸ばすカンフル剤となるかも知れない。