コアなタイトル記事、2つ目にお付き合いくださってありがとうございます。
この記事は、一葉が今まで培ってきたことを形に残しておこうと考えた故の代物です。
そしてここに書き記す全てにおいては、私がどこかで誰かから習ったり教わったりしてきたものではなく、独学で習得して来たに過ぎないものであることをあらかじめご承知おきください。
前の記事に目を通されていない方はそちらからお読みくださいね。
では、続きです。
1・段落の考え方
前回、予告では4段構成について語りますと明言していたのですが、その前に段落について説明をしておきます。何故かと言うと、これが判らないと4段構成そのものの理解が難しくなってしまうからです。
さて、辞書によると、『 段落とは、文章の意味の上での大きな切れ目のことを指し、又はその切れ目から切れ目までの間のひと固まりの部分である 』 と説明されています。
確かにその通りなのですが、あくまでも一葉見解で二次小説に限り、もっと簡単に明言出来る段落の考え方というのがあります。
それは、気持ちの変化です。
もちろん登場人物の話ですよ。
そもそもショートストーリー(SS・短編)と言うぐらいですからお話はとても短いですよね。
長編はほとんどの場合、時間経過を伴うのが一般的な構成ですが、短編はそれを要しない構成が基本です。
従いまして、特に短編においての一話の中の段落は、キャラクターの心情変化を区別して見極めた方がより分かりやすいのです。
読者様ならイチイチこんな事を考える必要はありませんが、執筆者になりたいのならここは何としても理解しておくべき重要点かなと思います。
2・短編における4段構成の考え方
執筆術1で説明したように、4段構成の内容は、『 これが 』 ⇒ 『 こうして 』 ⇒ 『 こうなっちゃって 』 ⇒ 『 こうなった(オチ) 』 というもの。あるいはもっと分かりやすい言葉に挿げ替えると、『 なにが 』⇒『 どうして 』⇒『 どうなっちゃって 』⇒『 こうなった 』 という形。
この展開方法を昔の言葉で言い表すと、『 起承転結 』 か?…となりそうな気がしますが、それが言えるのはあくまでも4コマ漫画のみ。
二次小説のSSにこれを当てはめることは出来ません。
では、SSにおける4段構成とは何かというと、二段オチです。
3段構成でついたオチ(結果)を覆し、別の結果を導いた形を4段構成と呼ぶのです。 ※一葉見解です。
例えば、弊宅に「温もりのともしび 」というお話があります。
このお話は、『恋に疲れたキョーコが』⇒『電球交換をしながら更に自分を追い詰め』⇒『蓮と言葉を交わしたことで一層その想いを強くする』、という3段構成で出た結果に、『そのツラさが蓮の言葉で払拭される』 という4段落目を追加した形になっています。
また、同じく弊宅に「魔法のくちどけ 」というお話があります。
このお話は、『仕事の途中でキョコを見つけた蓮が』⇒『キョコにキス出来る理由を見つけて』⇒『実行する』という3段構成で出た結果を更に追い、『キスをやめることが出来ない』という4段落目を追加した形になっています。
前項で説明した、気持ちの変化が起こっている箇所で段落が分けられている事に気付けますか?
この例えで挙げた二つのお話の雰囲気が違うのは敢えての選択なのですが、このどちらのお話にも共通して言えることは、1段落目⇒2段落目⇒3段落目と気持ちの動きが一方向に向かっているのに対し、4段落目で一気に反転している、ということです。
通常、お話は、『 始まり 』があって『 何かが起こり 』、『 その結果が現れる 』ことで終了するものですが、3段構成で出たオチがあまりにも当たり前すぎる場合は目新しさが少なく、読者様を楽しませるに至りません。
読後に何かが足りない、あるいは物足りない・・・と感じた経験が誰しもあるかと思いますが、4段落目はそんなときに追加すべき段落です。
つまり4段構成とは、その時になって初めて移行する形であり、最初からその構成を目指して執筆できる形ではない、ということです。
でも私はほぼ最初からその形を目指して執筆しますけどね。稀に追加を掛けることもありますが。
従いまして繰り返しになりますが、二次小説のSSは3段構成を基本に考えます。それを頭に叩き込みましょう。
3・お話を書かずに執筆力を上げる方法
一般的にマンガの場合、画力を上げるにはとにかく描くしかない!…と言われますが、小説の場合はその限りではない…と私は考えます。
なぜなら、段落や構成や心情表現を何も考えずに書き続けた所で、そこから進歩は生まれない、と断言できるからです。
進歩・・・を別の言葉に置き換えると成長になるかと思いますが、執筆術1~2の中で説明している内容は、本当の意味での基礎の基礎。1の冒頭でお話した通り、文字を綴るという行為における基本にしか過ぎないため、これを知った所で万人が小説を書けるようにはなれないはずのものです。
つまり、1・2の内容を全て身に着けることが出来たとしても、自分は作家ですと胸を張れるレベルには到底至らない程度の知識であるということ。でもこれが身についていなければステップアップも望めません。そこを肝に銘じてぜひ学び取ってください。
繰り返しになりますが、小説は思いついたものを書き綴れば何とかなる…という性格のものではありません。
何話だろうと何作だろうと、何も考えずにだらだら書き続けた所で上達できる可能性は限りなく低いのです。
そうは言っても、書かないよりは書いた方が遥かにマシな行為ではありますが。
しかし、小説はもちろん、論文が苦手。感想文なんて書いたこともない、という人がいきなり文章を書き起こそうとしたところで無謀以外の何物にもなりません。
そこで、お話を書かずに執筆力を上げられる方法をお教えします。
情報過多な現代ですから参考になる文章というのは至る所に存在しています。例えば、一般人なのに人気があるブログの記事を見るといいです。
特にアメーバは、ジャンルに参加しているブログにはランキング表示があります。その順位を参考にすればいいと思います。
すると、興味深い現象が見えてきます。
同じジャンルに参加しているのに順位に差が出るのは何故なのか。その現象の原因を読者の目で確認してみることをお勧めします。
記事をいくつもいくつも読んでいくうち、ふと気づくはずです。
あれ?この人の記事は読みやすい…と。
実際、心に響く記事とそうでない記事というのが存在します。
あるいは、ストンと腑に落ちるものと、全く腑に落ちない記事というのがある。
その差は何だろう?…と考え、是非自己分析してみてください。それを繰り返すうちにおのずと答えは見えて来ます。
なんて。先に答えを言っちゃいますけど(笑)
人気があるブログを運営している人の記事は、きちんとオチがついているのです。しかもそれだけではなく、そういうブログ記事は大抵3段落、あるいは4段落で構成されていて、とても分かりやすい記事になっている場合が圧倒的多数を占めています。
恐らく運営者ご本人は段落など意識せずに記事を作成していると思うのですが。
つまり、それが文才あり、という事かもしれないな、と思います。
そして、そういう記事を数多く手掛けている人のブログほど自然と人気が集中し、結果としてランキング上位者になるのだろうな、と。
従いまして、そういう文章に沢山触れて、どんな展開を自分は面白いと思うのか。どんな内容なら楽しいと感じるのか。納得できるのか、心が惹きつけられるのか。
悲しい時の表現は?ツラい時の心境は?
そういうのを自分なりに分析し、自分でこうだと思えるカタチを積み上げていく事で執筆力は自然と上がっていきます。また、そうすることでどんな風にお話を構成して行けばいいのか、自然と理解してゆけます。
そもそもね、人の気持ちの変化を推測できる人じゃなきゃお話なんて書けないのです。
目の前にいる人の顔が笑っていても、面白いと感じて笑っているとは限らないじゃないですか。ではそういう時、人はどんな心理状態なのか。なぜそういう行動をするのか。
それらを学ぶ意味を含め、様々な方のブログ記事を読破するのは非常に推奨できることです。
数多のキャラクターを魅力的に動かしたいなら、自分だけの考えに固執していてはいけません。
ましてや執筆力を上げたいのなら、積極的に世にある様々な文章に触れてゆくことが大切です。しかもただ読むだけで済ませるのではなく、自己分析を重ね、自分なりの答えを見つけ出していくことが肝要です。
それを繰り返すことで、執筆力は確実に向上してゆきます。
ちなみに、以上は私が過去にやって来たことです。同時に、今なお続けている事でもあります。
私がこれを思いついた頃は携帯電話が普及し始めたばかりで、まだインターネットは身近なものではありませんでした。なので私は新聞の一般投稿欄や雑誌に掲載されているはがき投稿、あるいは人の話に耳を傾ける、といったことを繰り返しました。
また、お話はどんな風に書けばいいのかを自分なりに分析しようと、心惹かれる作家様の小説に目を通し、読後に必ずどんな構成になっていたのかを書き出す…といったことをしていました。
あ!・・と。それについて一つ言い忘れていました。商業誌におけるSSの長さと二次小説におけるSSの長さはそもそも定義が違います。なぜなのかはそのうち説明する予定ですが、それまではなんとなくでもその事実を頭の片隅に入れておいてください。
特に私が二次小説と限定している説明文の場合は、一般的なそれには当てはまりませんので。
そんなことを繰り返してきて今の一葉梨紗があるのです。
過去、私は決して文才があると言えるような人間ではなかった。けれど学ぶことで着実に階段を上がることは出来たのです。
信じてやって来て本当に良かった。
それを心から実感します。
執筆者になりたいと欲する想いがあるのなら、是非チャレンジしてみてください。
さて、次回(執筆術◇3 )は一葉流1本のSSが出来るまで…について語ってみようと思います。ご興味がある方は是非お付き合いくださいませ。
有限実践組ブログ運営管理者 一葉梨紗
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