いつもありがとう、一葉です。ヾ(@^▽^@)ノ
急にめっきり寒くなってきましたね。
もうコタツが欲しいです(笑)
実は昨年こたつ布団を捨ててしまって買いに行かないとヌクヌク体験が出来ないのですよ。早く買おっと。
さて本日はネタバレ無し、原作沿い両片想い蓮キョ。
蓮くんがちょっとアレなバージョン。
なにが 『 アレ 』 なのかはお話を読んで実感して下さいねっ。
お楽しみ頂けたら嬉しいです。
■ 魔法のくちどけ ■
「 よし。社さんとは次の現場で予定通り合流できそうだな 」
テレビ局の仕事を終え、駐車場に向かう途中だった。
遅れることを予想して先に現地に行ってもらったマネージャーの社さんを追いかけるべく、気持ち急ぎ足だった俺の耳に微かな歌声が届いた。
「 ……?…… 」
少し控えめ
けれどどこか楽しそうな…。
携帯で時間を確認すると遅れるどころか少しばかり余裕がある事に気付いて、俺は気まぐれに声の方へ足を進めた。
歌は聞き慣れたCMソング。
毎年、冬季限定で発売されている口溶けの優しいチョコレートのもの。
冬のキスは雪のような口溶けだと歌ったあと、声の主はクスリと笑ったようだった。
聞き覚えのある声に心臓の鼓動を弾ませ、CMソングの終わりとともに該当のチョコレートを口に含んだ最上さんを見つけて俺はひっそりと口元を緩める。
――――――― なにが……雪のような口溶けだか。
ダメだろ、君は。
そんな無防備に、そんなにもキュートな笑顔を見たら、こっちの方がよっぽど蕩けそうだ。
「 最上さん 」
声をかけると余程驚いたのだろうか。
最上さんは慌てて顔を左右に振り、俺を見つけてあわわわわ…な表情を浮かべた。
「 ふぐっ!!つ…敦賀さ…… 」
「 なにを慌てる。いま休憩中?それでチョコを堪能していたんだ。幸せそうに笑っちゃって… 」
「 そっ…そう見えました?実はこのチョコレート、さっき頂いて嬉しくて… 」
「 それで?キスがしたくなって歌っていたわけ? 」
「 きっ…キスっていうのはこのチョコレートの商品名ですよ! 」
バカだな。
慌てなくても知ってるよ。それぐらいは俺だって。
「 そう。だけどね、最上さん 」
「 ……はい? 」
「 俺、君の歌を聞いたら体験してみたくなった。それがどんな口溶けなのか 」
「 あ、はい、いいですよ。どうぞ……って!!何をするんですか、敦賀さん!! 」
「 ん?だから、雪みたいな口溶けなんだろう?そのキス 」
「 だから!!キスっていうのはチョコレートの商品名ですってば。あのっ!!私の肩を抑えながら私の前に立たないでいただけますか? 」
「 ……だって、隙を作ったら君、逃げるだろう? 」
「 逃げって…… 」
「 味あわせて?そのチョコのように甘くて雪みたいな口溶けのキスってやつを… 」
「 なっ…違いますってば敦賀さん。キスっていうのは商品名で……。待って、顔を両手で固定しないで下さい、何をするつも……っっ… 」
だから
チョコのように甘くて
雪みたいな口溶けのキスに決まってるだろ?
「 ……っっ………ぁ……っ…… 」
声で抵抗しようとする彼女を舌で制し
なめらかな感触と確かな温みを感じながらなおもしつこく味わう。
この子の口の中で溶けたチョコと相まって、キスは想定を超えた濃密さを醸していた。
……やばい。最上さん、ごめん。
こんなに甘いなんて想像以上で、しばらく離せそうにない、俺。
「 ……ん………っ…… 」
冬の足音が聞こえ始めた秋の終わり。
テレビ局の駐車場に向かう途中の非常階段で俺は
一口含んだだけでこの世の何よりも甘く
まるで凍てついた俺の心を雪より優しく溶かしてくれるような
可愛く、愛しい最上さんと
そんな色濃いキスに繋がれ心ゆくまで酔いしれた。
E N D
ハレンチ蓮くん。原作沿いのはずなのに手の早さが尋常じゃない(笑)
ちなみにあのCMソングが頭から離れなくなっちゃって、つい書いてしまいました♡
このあとキョーコちゃんはどうなったのでしょうか。その先は判りません。
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