いちよーっすぅぅぅぅо(ж>▽<)y ☆きゃふっ
いつもありがとうございます。
本日お届け致しますのは、先日頂いたコメントから湧き上がった妄想です!!
スキビ公式ファンブックACT.Xからの派生ですが、内容を知らずとも読めると思います。
相変わらずの両片想い蓮キョです!
お楽しみいただけたら嬉しいです。
■ シックス・センス ■
忘れもしない。
最上さんが17歳の誕生日を迎えた前日はマリアちゃんのバースディ。その日はグレイトフルパーティなるものが開かれた。
タイミングを失って渡せなかったマリアちゃんのバースディプレゼントは最上さんの誕生日に渡すことが出来たけど、そのとき最上さんが用意していたマリアちゃんのバースディプレゼントは俺を模したリアルな人形。
その精巧さに誰もがどよめき、俺自身はもはや茫然……。言葉すら出なかった。
「 ええっ、どうして!?ねぇどうして!?お姉様!!
蓮様人形は誰にもあげられないって言っていたのに!! 」
「 だってあれは試作品なんだもの。試作品を人にあげる訳にはいかないでしょう? 」
嬉しい…!!とマリアちゃんは物凄く喜んで、俺の情想はますます奇天烈珍妙。
でも…と気持ちを立て直したあの時の自分は我ながら偉かったと思う。
「 他人の気がしなくて気持ちのいいものじゃないよ 」
「 すすすすみません~~~~!! 」
「 でもまあ、あれだけ精巧な俺の人形を作れるってことは、俺は…。
知らないうちによほど君に視姦されていたんだね 」
「 かっっ観察って言って下さい~~~~~~!!! 」
それからそれなりの時間が過ぎて、あのとき受けた衝撃を俺はすっかり忘れていたけど。
でもきっと頭のどこかにあの子の言葉は残っていた。
そう。俺を模したプロトタイプの人形があると言ったあの子の言葉が。
「 う……う~ん。確かにカッコいいんだけどっ!!でもこっちの方が良くない?敦賀さんには絶対こうの方が似合うと思うわ。それで私だったら…… 」
居るのだろうかとノブを回したラブミー部室のひと席で、入り口に背を向けたあの子の後姿を認めた。
最上さんは気持ち背中を丸めてテーブルと睨めっこしていて、俺が入室したことには全く気付いていなかった。
色鉛筆とたくさんの紙。ブツブツと聞こえるその中には俺の名前が含まれている。
一体なにをしているのだろうかと小首を傾げた俺はそっと足を忍ばせた。
「 ……で、私ならこう。ね?ほら、素敵♡ あ、でもこうもカッコいいかしら?それか、いっそこれをこうして…… 」
気付かれずに接近し、つま先立ちをしてみる。
どうやら最上さんは数冊の雑誌を見比べながら何かを書いているようだった。
テーブルと彼女の腕に挟まれている幾つもの白い紙。その中でもひときわ大きくはみ出していた一枚を手にした俺は、そこに描かれていたデザイン画に目を張った。
「 あれっ?…へっ?敦賀さん?……っ…やだ、返して下さい!! 」
「 ちょっ……良いじゃないか、良く見せてよ 」
慌てて立ち上がった最上さんの手が届かない場所まで紙を持ち上げ、彼女を制して視線を紙に向ける。
モデルの仕事をしている時、着用見本としてデザイナーが良く見せてくれるデザイン画がそこにはあった。
「 これ、最上さんが描いたの? 」
「 そうですけど、ダメ!返して下さい、敦賀さん。それは別に意味なんて無いんです 」
「 意味がない?…訳ないだろ?これ、この雑誌で俺が着用している服のアレンジ画じゃないか。こっちは違う雑誌のアレンジ…だろ? 」
「 う……そう、ですけど。でも本当に意味は無くて…。ただ私だったらこうするのにって思ったのを好きなように描いていただけで… 」
何のために?と聞こうとして、俺が思い出したのは俺を模した人形のこと。
プロトタイプがあると言っていたその人形の着せ替えでもするのだろうか、と俺は瞬時に考えた。 ←さすがに何体も作るとは考えない。
それにしても……。
「 つまりこれ、最上さんが考えたってことだよな? 」
「 そりゃそうです。今ここに私以外の人が見えたとしたらそれはシックスセンスですよ、敦賀さん 」
「 ぷっ!!シックスセンスって(笑)相変わらず面白いな、君は。
うん、大丈夫。現時点でこの部屋にいるのが俺と君だけだってちゃんと認識出来ているから 」
「 それなら良かったです 」
「 でも、どんなに人が居たとしても最初に俺の視界に入るのはいつだって君だけどね 」
「 ………は? 」
最上さんは素っ頓狂な返事をして固まった顔で俺を見上げたけれど、それには構わず俺はさらに紙を拾い上げてアレンジ画に食い入った。
「 ……これ、チェーン?色指定までされてる 」
「 あ、そうです。だってこんなにダークカラーなサックコートですよ。光沢だってあまりなさそうな生地じゃないですか。そりゃ、胸元にカラフルなポケットチーフを飾れば目立ちますけど、なんかありきたりって言うか…。
それに目立つ色があればどうしても視線はそこにいっちゃうじゃないですか。それは勿体ないと思って… 」
「 そう? 」
「 そうですよ!もっとこう…胸元から腰に掛けて流れるような遊びがあってもいいと思うんです。視線が縦に延びますから長身なのがより際立ちますし、敦賀さんの体格の良さももっと洗練されて人の目に映るのにって……思って……。なんて、素人の意見ですけど 」
「 へぇ。こっちは?ワイシャツを脱がされてボートネックのTシャツにされているけど 」
「 そっちはラフが素敵って思って…。あの、例えばお出かけで上着を着ている間はかっちりで、お茶を飲むときとか脱いだらラフっていうその落差が素敵かなって…… 」
「 じゃ、こっちは?なんでこれに? 」
「 それは以前、敦賀さんが…… 」
なぜ最上さんがこんな事をしていたのか。その理由を質すことはしなかったけれど、こうした方がカッコいいと思った、こうなった方が素敵だと思った…と添えられる言葉がものすごく嬉しくて
社さんが迎えに来てくれるまでの約30分間。俺はずっと最上さんの話を聞いていた。
そして ―――――――…
「 本日のゲストは人気俳優の敦賀蓮さんです 」
「 お久しぶりです。どうぞよろしくお願いします 」
「 こちらこそ、ようこそいらっしゃいました。まぁ、今日も素敵ですね。
敦賀さんはアルマンディの専属モデルさんでもいらっしゃるから本当に洗練されていますよね。
ちなみにこういうトーク番組に出演なさる時もアルマンディのデザイナーさんからこういう風に着て下さいとか、事務所からこんな格好で…とか言われたり指示されたりするんですか? 」
「 いえ。基本的にデザイナーさんはモデルの仕事の時に指示するだけで、普段は自分で考えたコーディネートで過ごします。事務所も特にこれとか言いませんしね。
ただ、今日は別で実はある人にコーディネートしてもらったスタイルなんです 」
「 えぇっ? この番組に出演して下さるのに特別コーディネートをお召しになって下さったんですか?嬉しいです。とっても素敵です!!
ノーブルな服装の中にラフがあって…。ドキドキしちゃいます!やっぱりデザイナーさんとスタイリストさんって違いがありますか? 」
「 あ。残念なことにこのコーディネートを考えてくれたのはスタイリストさんでもデザイナーさんでもないんですよ 」
「 え?それは驚いた。本当ですか? 」
「 ええ、内緒ですけどね。俺が惚れこむシックスセンスの持ち主がしてくれたんです 」
「 ヴェ?! シックスセンス…ですか?あの、それどういう…… 」
「 くすっ。大丈夫、ちゃんと人です。様々な感性を持った原石…。例えるならそんな感じの人でしてね、純真ゆえにどこか危なっかしくて、目が離せないのにハラハラしながらでも楽しめてしまう。
そういう色々な才能を秘めたシックスセンスの持ち主がしてくれたんです 」
そんなことを言いながら俺は頭の中でズルイよな…と思っていた。
本当に君はずるいよ。
料理はプロ級、お茶を点てれば師範レベル。
人形作りは職人級。
根性は一級品の上に役者としての演技力はカリスマ未知数。
そして、俺の全てを掴んで離さないミラクルキュートな魅力の持ち主なんだから。
「 ええ~。敦賀さんにそう言わせてしまうなんて。そんな凄い人もいらっしゃるんですね 」
「 そうなんですよ。有無を言わさず惚れ込んじゃいそうでしょう? 」
「 本当ですね。羨ましいです。私も何かの才能に溢れる人だったら良かったんですけどね~ 」
「 ……じゅうぶん魅力的ですよ? 」
「 やんっ、そんな♡
敦賀さん、それがどなたなのかお伺いしてもよろしいですか? 」
「 ダメですよ。内緒って言ったでしょう。誰にも譲りたくありませんから 」
そう言って目を光らせ、脳裏に浮かんだあの子を心でキュッと抱きしめた。
そうだよ、誰にも譲らない。
だから、最上さん。
人形の着せ替えなんてやめて、俺自身を使っていいから
もっと
もっと俺に近づいて?
E N D
完璧両片想いなのになぜ惚気ているように聞こえるのでしょう♡(〃∇〃)
⇒シックス・センス◇拍手
Please do not redistribute without my permission.無断転載禁止
◇有限実践組・主要リンク◇