恋する生徒会長おまけ話2◇最初のギフト | 有限実践組-skipbeat-

有限実践組-skipbeat-

こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


※出版社様、著作者様とは一切関係がありません。
※無断での転載、二次加工、二次利用は拒断致します。
※二次創作に嫌悪感がある方はご遠慮ください。

 一葉です。いつもありがとうございます。(。-人-。)

 このお話は、魔人sei様のリク罠№160 をお題としてスタートさせた現代設定パラレル蓮キョの本編おまけとして用意してあったお話です。

※掲載スペースが無く保留にしたまま忘れていたのを発掘しました。


 時期的には番外編の後になります。設定補完ではありませんので、おまけ2としてお届けすることにいたしました。

 お愉しみ頂けたら嬉しいです。


 本編を含む前話はこちら↓

 【101112131415

 おまけ【その真実】

 番外編【同窓交遊】



恋する生徒会長・おまけ2

■ 最初のギフト ■





 1月も中旬を過ぎた頃

 彼女の変化に俺は気付いた。



 いつもソワソワしていて一緒にいてもどういう訳か気もそぞろ。


 二人で喫茶店にいるのにどこか妙な雰囲気を纏い

 そして、何かを隠している匂いがした。



「 キョーコ 」


「 うん? 」



 何かがあるなら隠さず俺に伝えるはず。


 それをしてくれないと云うことは、つまり言う気がないってことだろう。

 だから俺自身、それに気付けた所で無理に吐かせる気にはなれず。



 だけど彼女が何に気を取られているのかを知りたくなって、キョーコから少し離れてみようと思った。



 うん。

 物理的に、だけど。




「 ごめん。悪いけど少しここで待っていてもらえる?そうだな、5分はかからないと思うけど。

 俺、電話しなきゃいけなかった事を思い出した 」


「 うん、わかった! 」


「 ごめんね? 」


「 平気。気にしないで 」



 あからさまにニッコリと微笑んだキョーコを置いて、携帯を取り出してわざと彼女に背を向ける。


 通話可能な場所まで移動した俺は、通じてなどいない携帯を耳に押し当て、さりげなく彼女を盗み見た。




 ガラス越しだったけどキョーコは特に俺に視線を送るでもなく、辺りを見回しながら何やらテーブルの下でコソコソ両手を動かしている。


 うっすら目を細めてその手元に見入った俺は、口端から小さく漏れた笑いを隠す様に溜息をそっと吐き出した。




 ――――――― やっぱり隠し事だった。




 その手元には、ダーク色が強い毛糸の塊。




 それって手編みのマフラー?それともセーター?

 まっすぐ編まれているみたいだからマフラーなのかな。




 今どき手編みなんて…と思わずにはいられなかったけれど

 それでも生まれて初めて出来た自分の恋人が俺のためにしてくれている事なのだ。



 どんなものでも嬉しいって思えるものなのだと、初めて知ることが出来てかなり照れくさい気分だった。




 そしてやってきた2月10日のバースディ。

 キョーコが俺にくれたのは、予想外にも手編みのワンショルダーバッグだった。



 うん。本当にちょっと意外だった。



「 ありがとう。大切に使うよ 」


「 えへへ……。ハッピーバースディ 」



 キョーコから貰った初めての贈り物だ…って嬉しくなって、それに見入った途端、俺はハタと気付いた。




 ……違った。なに言ってるんだ、俺。

 違うだろう。


 俺がキョーコから貰った初めての贈り物は、他ならぬ彼女自身だったじゃないか。



「 ……俺、いつまでも大切にするから 」



 大切に守っていかなくちゃいけない。

 なぜなら俺にとって一番大切な人は、いま目の前にいるこの子なのだから。



「 敦賀さん 」


「 うん? 」


「 嬉しい。敦賀さん、大好き 」



 まるで俺の真意が伝わったみたいに

 俺を見上げて清香に微笑んだキョーコの肩を抱きしめる。



 囁かれた言葉に胸が詰まって

 続く言葉が見つからなかった。





 ――――――― ね、キョーコ…。


 確かにスタートは君の方が早かったかも知れない。

 でも、今はそれ以上に俺も君のことが好きなんだ。




 だから

 初めて肌を重ねあったあの夜



 俺が君から貰った最初のギフトが君自身だったように

 君も、俺のハジメテをそう思ってくれていたら嬉しいな、と思うんだ。


 なんて。これはちょっと図々しすぎるか。




 それにしても…と

 無邪気な笑顔で俺に擦り寄るキョーコを受け止めながら俺は物思いにふけった。


 入学はこれからだっていうのに、大学卒業まで俺は言うのを我慢できるだろうか。




 正直、今すぐにでも言ってしまいたい。





 早く、君と結婚したいって。






  END


稼ぎも無いクセに気がはえーよ。


本編15話の拍手に入っているお話、「あたたかい冬」は、内容には出てきませんけど実はキョーコちゃんのお誕生日頃を意識して執筆したお話で、対となるようにと意識してこちらのお話は蓮くんのバースディにしてありました。※あわよくば蓮誕に使うつもりで(笑)


しかし本編のおまけとする余裕がどこにもなく(笑)、加えて落ちてしまった設定がてんこ盛りだった上に冬前に完結する予定だったのがズレにズレまくってぐっだぐだになってしまったこともあり、まるで関係のない今のタイミングになってしまいました。


まあ、そんなもんですよね。


ちなみにですが、ギフトもプレゼントも和訳すると贈り物ですが、真実はともかく私は人から頂くものをギフト、自分から渡すものをプレゼントだと思っています。




⇒恋する生徒会長おまけ話2◇最初のギフト・拍手

Please do not redistribute without my permission.無断転載禁止


※落ちてしまった設定を番外編2でお届け⇒「彙類の友」



◇有限実践組・主要リンク◇


有限実践組・総目次案内   

有限実践組アメンバー申請要項