いつもありがと、いちよーでっすо(ж>▽<)y ☆
このお話は、先日お届けしました「世界で一番」からの、「プライスレス・キス」を経て辿りついた本誌続き妄想の3話目です。
ここより内容にはネタバレが含まれなくなります。
コミックス派でネタバレ回避お嬢様は自己判断でお願いします。※お話自体は内容を知らずとも読めると思います。
キョーコちゃんsideでお届けです。
お愉しみ頂けたら幸いです。
■ 君に100アメ ■
「 ただいま… 」
…と言ってみたけど、誰の返事も聞こえなかった。
玄関先で時間を確認して、そりゃそうか…と苦笑を浮かべる。
学校が終わって
それからまっすぐ敦賀さんの家に帰宅したから
毎日忙しい敦賀さんが帰っていないのは当然と言えば当然で
そんななか私は
頭の中とはいえ、敦賀さんの家に帰宅した…なんて考えた途端に照れが浮かんで頬が崩れた。
「 ……っっ!!いけない。図々しいにもほどがあるわ。
敦賀さんちに帰宅だなんて…… 」
だってここはあくまでも敦賀さんの家であって
私の家ではないのだから。
だけどいま自分が住んでいるのは本当だから。
「 ただいま。お邪魔します、敦賀さん 」
そう言って、スリッパに足を預け
二、三歩進んだ所で携帯が泣き出した。
その場で足を止めて着信を確認すると発信元は敦賀さん。
その時ふと、ここに来た初日
気兼ねする必要はないから…と言われたことを思い出した。
でもさすがに聞こえた訳じゃないわよね?
「 ……はい、もしもし? 最上です 」
『 最上さん?もしかしていま帰宅したとこ? 』
「 え? はい、良く分かりましたね。いまちょうど…… 」
帰宅した?……なんて、さりげなく尋ねられたその言葉に
嬉しさが込み上げてしまう単純な私。
『 なんとなくね。それで、俺あと2時間ほどで今日は戻れると思うんだ 』
「 そうなんですか?!じゃ、ご飯作って待っていますね! 」
『 ありがとう。じゃ、必ず2時間ほどで帰宅するから 』
「 はい!! 」
『 最上さん? 』
「 はい? 」
『 なにか、買ってきて欲しいものとか、ある? 』
それが余りに予想外な質問だったから
返答するまで少々変な間が出来てしまった。
「 ………い??いいいいいえっ、ないです!大丈夫ですよ! 」
『 そう?でも明日の朝食分で、とか。なにか必要なものはない? 』
「 は……いえ、大丈夫です。そういうのはあの……下のスーパーで買えますから 」
『 あ、そっか。そうだよな 』
「 はい、そうですよ 」
『 つい聞いてみてしまった 』
「 ……っ……ふ……ふふっ… 」
こんなやり取り
映画の撮影が終了するまでの間に何度することが出来るだろう。
そう考えただけでくすぐったくて
顔面がだらしなく弛緩した。
嬉しくて
楽しくて
日々ワクワクが止まらなかった。
『 じゃ、最上さん、あとでね。そうだ。スィーツとか買って帰るかも 』
「 ふっ。やだ、敦賀さん。つまり何か買いたいんですね?そういうことなら楽しみに待ってます。
でも、その前にお仕事頑張ってくださいね 」
『 うん、もちろん頑張るよ 』
間もなくプツリと通話が切れて
再び廊下を歩き出しながら私の口元がフッと緩む。
泥中の蓮の撮影は
まだ始まったばかりです。
E N D
タイトルに使ったアメは飴と鞭のアメです♡
キョーコちゃんをいっぱい甘やかして欲しいなーと思って。
そしてこの続き妄想、これで終わりですと言うべき所なのですが、実はこのお話はプライスレス・キスのおまけとして考えていたモノでして、けれど2話目が長くなってしまったので欄外掲載を断念してしまったためこの様な形になりました。
そんな訳で次の更新が本当のラストです。出来れば本誌が来る前にお届けしたいと思っておりますが、その前に!
おまけ話なのに蓮くんsideでおまけをつけておきます(笑)
■ 2ピースの甘え ■
最上さんとの通話を切ると、俺の車の助手席で
笑い声をこらえながら、アーチ橋かと突っ込みたくなるような形に両目を細めた社さんと目が合った。
「 まったく、新婚か。デレデレだな、蓮 」
「 ……っ!! 」
くそ。社さんの存在を忘れていた。
そういう効果があるんだよ
最上さんとの会話には。
「 別に。ただしばらくはあの子の心のケアの意味も含めて、と考えてですね…… 」
「 うーん、そっか、そっか。そうだよなー。そりゃ構いたくなるよな。家に帰るとキョーコちゃんがいるんだから。ぷぷっ 」
「 言っておきますけど社さん。この状況を作ったのはあなたなんですから、そのネタで俺をからかうのはやめて下さい 」
「 チッチッチ。それは違うぞ、蓮。俺はからかっているんじゃない。楽しんでいるんだ 」
「 同じことじゃないですか 」
「 判ってないな。全然違うんだよ、それは。
それに、俺は嬉しいんだ。俺が思った通り、やっぱりお前はキョーコちゃんを傷つけたり泣かせたりする男じゃないんだって実感できて… 」
「 ………っ… 」
「 ほら!あと2時間で帰宅するんだろ。早く行けよ 」
「 ……じゃ、行きます 」
「 うん。帰りは俺、電車で帰るから。早く帰ってやれ 」
「 言われずとも 」
そしてその帰り際
俺と最上さんの分として
ケーキを2ピース、忘れず買って帰らないと。
笑顔のあの子が脳裏に浮かんで、俺の頬が静かに緩んだ。
※忘れてはいけない事。二人は両片想いです(笑)
⇒ACT.258続き妄想3話目・君に100アメ◇拍手
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※続き妄想最終話⇒「二人の為だから」に続きます。
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