SS 世界で一番(ACT.258) | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 いつもありがと、いちよーでっすо(ж>▽<)y ☆

 本日のお話は、ACT.258本誌続き妄想です。

 従いましてコミックス派でネタバレ回避お嬢様はこちらより回れ右を推奨です。


 ちなみに。

 別名、絶対にこんな風にはならないだろうけど、まかり間違ってこんな展開になったら心の底から萌えるのに妄想(笑)…です。



 お愉しみ頂けたら幸いです。




■ 世界で一番 ■





 肝を冷やす…というのがどういうことかを私は身を以て経験した。



 その場でへたり込んでしまったこの身体が、未遂とはいえあんな恐ろしいことをされていながら一切震えなかったのは、助かった…という実感を得られなかったからではなく、特定こそ出来ないけれど身体に力が入らなくなる作用がある薬を盛られた影響からだった。




「 ――――――― ・・・証拠?

 それなら提供できるけど? 」




 高園寺さんが


 この、明らかに常軌を逸した女に対し

 ぐうの音も出ないほどの証拠を固めてくれたおかげで私は助かった。



 しかも彼女がしてくれたのはそれだけではない。


 高園寺さんが撮ってくれているその録画映像がある限り、こんな事があったにもかかわらず私は以降、森住仁子がまた自分に何かを仕掛けてくるかもしれない…という疑心暗鬼に囚われる必要がないのだ。



 ……と、私は思ったのだけど……。



「 大丈夫かしら?ラブミー部員 」



 森住仁子とそのマネージャーがこの場から立ち去ってからも高園寺さんの顔色が変わることは無かった。



「 あ、うん、平気!大丈夫。高園寺さんのおかげで本当に助かりました。ありがとうございました!! 」


「 ……… 」


「 本当に、ありがとうございました…… 」



 深々と頭を下げてから、やっと実感がわいたのか身体がカタカタと震え始めた。

 そんな私の畏怖に気付いたのだろう高園寺さんが、冷静な双眸をたたえる。



「 安心なさい。泥中の蓮の撮影が終わるまで、ウチのSPにあなたを四六時中守らせるから 」


「 え? 」


「 これで終わりなんて考えない方がいいわ。また何かあったら困るでしょう? 」


「 で……でも……さすがにもう……… 」


「 バカね。いまので判らなかったの?

 常軌を逸した人間に常識を当てはめるのがどれほど恐ろしい事か 」


「 ……っ!! 」



 高園寺さんの言う通りかもしれない。

 そう思った途端、足元からゾッとした。



 今までだってさんざん私は、森住仁子という人物が常道から外れた人間であることを聞き及んでいたのに、私はそれをちゃんと理解できていなかったのだ。



 自分が持つ常識の、それに収まる範囲内の悪党さ加減であの女を見ていたがために私は警戒を怠った。




「 納得した様ね。じゃ、早速手配するから 」


「 ちょおっと待ったぁぁぁ!!! 」


「 …っ?!社さん? 」


「 キョーコちゃん!!取り敢えず本当に何かをされてしまう前に見つけることが出来て本当に良かった。間に合わなかったらどうしようかと思った!! 」


「 社さん。ご心配おかけしてすみませんでした… 」


「 謝らなくていいんだよ!それで!キョーコちゃんとの会話からそこの車イスの彼女…高園寺さん?…がキョーコちゃんと顔見知りで、しかも森住仁子とも何かがあったのだろうってことまでは何となく判った! 」


「 あ…あの、彼女は…… 」


「 ごめん、キョーコちゃん!説明はあとでいい。…で、高園寺さん 」


「 はい 」


「 君の申し出は有難いし、キョーコちゃんを助けてくれたこと。それから総てが面倒臭いトラブルの元凶を退いてくれたことには俺も心から感謝申し上げる。本当にありがとう!!

 でも、SPを付けてくれると言ったそれは丁重にお断りしたい 」


「 ……なぜ?まさかもう大丈夫なんて考えているなら甘… 」


「 違う!そうじゃないよ。

 森住仁子や、それからうちのキョーコちゃんと君がどんな経緯で知り合いになったのかは知らない。けど、どんな関係性であってもキョーコちゃんを守るという一点において、君は無関係者なんだ。

 キョーコちゃんの所属事務所はLME。ならLMEがキョーコちゃんを守るべき。

 君の言葉通り、君の所のSPにキョーコちゃんを守ってもらったとして、万が一にもキョーコちゃんに何かあったとき、責任の所在をLMEがそちらに求めるのは会社としておかしいよね。

 責任を取るのもキョーコちゃんを守るのもLMEでなければならない。……そう思わない? 」


「 ええ。そうね 」


「 良かった。判って貰えて。

 もちろん、キョーコちゃんを守るって言ってくれたそれにも感謝する。本当にありがとう 」


「 いえ。…でも、現実問題としていくら最大手の芸能事務所だからって、デビュー間もない若手を守るために事務所がSPを雇うなんて真似をするのかしら? 」


「 うん。これは本心から言うけど無いと思う。だからどうしたって不安は拭えない。

 ……ね、キョーコちゃん 」


「 はい 」


「 もし、もしだよ?もしキョーコちゃんがこのままだるまやに下宿を続けたとして、もしだるまやが放火されたりしたら君だってだるまやのご主人たちだって困るよね? 」


「 こっこっこっ困ります、そんなこと!!絶対に、絶対に困ります!! 」


「 だよね。だからって毎日不安になって過ごすなんて精神的に良くない。…ってことで、泥中の蓮がクランクアップするまでキョーコちゃんには世界で一番セキュリティがしっかりしているマンションに住んでもらおうと思うんだけど、OK? 」



 にゅふるん♪…と笑顔を見せた社さんをまっすぐ見据えた私は、そんな物件が本当に?と秘かに思った。



 世界で一番セキュリティがしっかりしている?

 いくらここが天下の東京だからって、そんなマンションがあるだなんて話、私は聞いた事もない。



 それに、もし本当にあったとして、そんな物件に今日の明日ですぐ入居できるもの?

 世界で一番と称されるセキュリティのマンションなんでしょう?…なのに、まさか、本当に……?





 けれど翌日。


 映画の撮影がどれ程の期間を要するのかもまだはっきりしていないというのに、敏腕マネージャー社さんの手配でやってきた引っ越し業者さんの手によって瞬く間にまとめられてしまった私の荷物は、手際よくだるまやから運び出されて社さん曰く世界で一番セキュリティがしっかりしているマンションへと運ばれた。




「 やぁ、最上さん、いらっしゃい。君の部屋はもう用意してあるから荷物は自分で解いてもらえる?それと、何か月になるのかは判らないけど気兼ねしなくていいから。これからよろしく 」


「 ………敦賀さん… 」



 よろしくとか言う前に、どうして断らなかったんですか、敦賀さん。

 そして何を考えているんですか、社さん。


 そりゃ、確かに敦賀さんのお宅なら世界一がどうかはともかく、しっかりしたセキュリティなのでしょうけど…。




 やっぱり…

 空気を察して自分から断るべきよね?


 そう答えをはじき出した瞬間、私の言葉は封印された。



「 あ、そうそう。一応念のために言っておくけど、誰にも迷惑をかけずに何とかしてみせます…っていうのは一番無責任な発言だから 」


「 ……っ… 」


 なんてこと!先に言われてしまっ……。



「 もしかしたら君がいるってだけでだるまやのお二人に迷惑が掛かる何かが起こるかも知れなくて、もしそうなってしまったら社さんだけじゃなく社長にだって火の粉がかかる。

 だけど君が俺の所に来るだけでそれが全て回避できるんだ。…って、そんなこと判っているから君はここに来たんだよな? 」


「 ……… 」



 にっこり笑って確認されてしまったら、その通りですって答えるしか選択肢はないでしょう?



 だから当然

 よろしくお願いしますって、深く、深く頭を下げたわ。



「 こちらこそ、これからどうぞよろしくお願いします。なるべくご迷惑をおかけしないようにしますので 」


「 うん、大丈夫。なにしろここは世界で一番セキュリティがしっかりしているマンションだから 」



 穏やかにそう呟いた声が聞こえて



 私がそっと顔を上げたら


 敦賀さんと社さんが二人揃って優しい笑顔を浮かべて、温かいまなざしで私のことを見下ろしていた。






     E N D


二次の世界で二人を同居させてしまいたくなるのは、本誌の二人がちっとも進まないから。

ワンパターンだと思われるだろうなって判っていてもこういう妄想が過ぎってしまうのです!!


そんな訳であと2話続けます(笑)


※ちなみにこのお話が思い浮かんだのは、某様に引っ越しネタのお話をされたから(笑)


♡有限実践組アメンバー様へ♡

実はこのお話、先日お届けした限定記事、『ACT.258素敵続き妄想を含む本誌考察』内でお披露目したあのお話の続きに当たります。



⇒ACT.258続き妄想・世界で一番◇拍手

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※…ということで、「プライスレス・キス」に続きます



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