いつもありがとう、一葉です!!о(ж>▽<)y ☆
連載の狭間に何してんねん?…と思われそうですが(笑)、もうすぐ本誌が来ますので!!
その前におよそひと月ほど前にお届けしました本誌続き妄想チック『淡くて甘い毒の華』 の続き…をお届けいたします。
ちなみにあの後こんなことになったら面白いのになっていう一葉的萌え妄想です(笑)
本日のお話にネタバレは含まれておりませんが、ネタバレが含まれていた前話を読まないとお話が通じませんので、コミックス派でネタバレ回避お嬢様はこちらより回れ右を推奨です。申し訳ない。
お楽しみいただけたら嬉しいです。
淡くて甘い毒の華のおまけ的な
■ 有彩無色 ■
後日、私は偶然にも再びTBM駐車場から局内に入った廊下で、恐らくマネージャーさんを待っているのだろう百瀬さんを発見した。
彼女の手には以前見た時と同じ。
敦賀さんから貰ったというチャームが光を弾いている。
私の後ろにいた敦賀さんも、さほどの間をおかずに百瀬さんに気付いた。
「 最上さん?百瀬さんがどうかした? 」
「 あ、いえ。以前にもここで偶然出会ったなぁって思い出しただけで…… 」
あのチャームが敦賀さんからのお返しの一部だと知って、嫌な気分がのし上がった事を思い出す。
結局私は気にしない、気にしないって必死に自分に言い聞かせていただけなのだ。
私はもとよりたぶん敦賀さんも、百瀬さんに話しかけようとは思っていなかったと思う。
だけど百瀬さんの方が敦賀さんに気付いてしまって、やっぱり芸能界一と謳われる敦賀さんは素でいても目立つんだなって思ってクスッと笑った。
「 敦賀さん、お久しぶりです 」
「 お久しぶり百瀬さん。相変わらず忙しそうだね? 」
「 いえ、たぶん敦賀さんほどじゃないかと思います。あ!敦賀さん、コレ!!パッケージの飾りで付いていたものでしたけど凄く気に入って図々しくも持ち歩いています。本当にありがとうございました 」
「 いえいえ、どんなものでも気に入ってもらえたなら良かった 」
このとき百瀬さんの目に入っていたのは間違いなく敦賀さんお一人様だったと思う。
百瀬さんはお二人より一歩引いた場所で身動きが取れずにいた私に気付くと、表情を固めて目を見開き、先日ホワイトデーに関して講釈を垂れていた私を気遣ってか、敦賀さんから貰ったチャームを隠す様にシュバッと手を下ろした。
「 ……この間ぶりです、百瀬さん。ごめんなさい、お化けみたいに敦賀さんの後ろに居たりして…… 」
「 いえっ、違うの!!そういうことじゃ!! 」
「 また君は。お化けみたいだなんて誰も思っていないよ 」
「 喩えですよ。別に他意はありませんからお気になさらず 」
すると百瀬さんは何を思ったのか私が触れては欲しくない方向へなぜか話を振ってくれた。
「 ……敦賀さんは大変ですよね。色々な方にお返ししなければならないでしょうから。準備も大変だったんじゃないですか? 」
「 ん?いや、それは女の子だって同じだろ?こういう業界なら特に、あの人にも、この人にもって気を使って用意しないとだろう? 」
「 私は、選ぶのも好きなので結構楽しんでいますよ。
あ!そう言えば京子ちゃん。バレンタインの日に私にまで美味しいチョコをありがとう!! 」
「 あー…いえいえ。二粒程度でそんな喜んでいただくと却って恐縮… 」
「 そっか。最上さん、俺にだけ違うものをくれたんだもんな。ちょっと食べてみたかった。君の手作りチョコ 」
「 また、敦賀さんってば人前だからってそんな社交辞令…。要らないですよ 」
「 社交辞令って…。俺は本気で言ってるのに。でもま、いいよ?また来年ワインゼリーでも。あれすごく美味しかったしね。そうすると君へのお返しは当然、今年と同じものにしないとだよな? 」
「 ……っっっ!!!!! 」
私が身を固めたのとほぼ同時に百瀬さんがホッと笑顔になったのに気付く。
先日私が提唱した、お返し選別ルールに百瀬さんはアリかも…と首を縦に振ってくれていたけど、やっぱりどこかで納得していなかったのかも知れない。
もともとお返しには無縁だと主張した私のそれを、敦賀さんはそんなことしないと思う…と、百瀬さんは指摘していたから。
「 来年は君に忘れられることの無いよう、お礼をバージョンアップしようかな。たとえば最初から五倍返しにしておくとか。最上さんはどうして欲しい? 」
はっ????五倍?
五倍って何を基準にした五倍ですか?!
一体あなたはどんな爆弾を投下しようと企んでいるんですか!!!
「 同じ!!同じでいいですっ!……っていうか、来年は絶対違うものにしますからお気遣いなく! 」 ←渡す前提になっている(笑)
「 なんだ、残念。じゃ、いいか。それに合わせてお礼を変えれば。じゃあ改めて確認するけど君はおでこと耳下……と、うなじ?どれがいいかな? 」
ちょっとぉぉぉぉ!??????なんですかそれっ
まさかキス?
お返しはキスで決定ってことですか!?
って言うか敦賀さん、もう少しで最高級夜帝王スマイルになりつつありますけど
いまはまだ昼間ですよね?!
「 ……五倍返し?バージョンアップ???……おでこと耳下と、うなじ…って???? 」
あ、いけない。
百瀬さんを忘れてた。
「 百瀬さん、気にしないで下さい。敦賀さん、からかっているだけですから 」
「 ……京子ちゃん? 」
「 はいっ? 」
気にするなと言ったところでそれはもう無理だったのかも。
百瀬さんは堂々と敦賀さんに背を向けると、ハテナマークを飛ばしながら私に近づき声を潜めた。
「 ……京子ちゃん。敦賀さんから、一体どんなお返しを貰ったの? 」
うううぅぅぅぅ………。
これはやっぱり教えるべきなのかしらぁぁぁ。
恥ずかしいんですけどぉぉぉ。
「 ……あ、の……内緒にして下さいね? 」
「 ……う?……うん、判ったわ 」
「 ほ………頬チュー……だったみたいなんです…… 」 ←みたいって何だ
刹那、百瀬さんが大きく息を飲み込んだ気配を察し、私は素早く両手を動かし百瀬さんの口元を抑えたつもりだったのだけど……。
「 っ……頬チュっ?!!! 」
「 内緒にして下さい ――――――― っっっ!!! 」
主要な部分は抑えきることが出来ず、当然敦賀さんの耳にも入っちゃったみたいで
恐る恐る私が視線を上向かせると、敦賀さんは何かを企む笑顔を浮かべ、そりゃあもう何がそんなに楽しいのかと疑ってしまいそうなほどニーッコリと目を細めた。
「 百瀬さん。後学のために教えて?俺からのキスってそんなに印象薄い?
最上さん、俺からのホワイトデープレゼント、完璧に忘れていたんだ。酷いと思わない? 」
何言って?!!
前にも思ったけど酷いのは敦賀さんの方ですよっっっ
あなたはどこまで私を翻弄すれば気が済むって言うんですか!
公衆の面前で恥ずかしげも無くそれを口にするなんて。
E N D
もし本当に頬チューがお礼だったとしても原作でこんなシーンを拝むことは絶対無さそうな気がします(笑)ので書いてみました。
是非キョーコちゃんの方から告白って言うか、報告して欲しいんですよね。
敦賀さんからのお返し、頬チューだったんです♡…って。真っ赤な顔で俯きながら。
あ、やばい。すっごい可愛い!!!
ちなみに有彩色とは、『黒・白・灰色以外の色』のこと
無色とは色がないこと。
従いましてこの組み合わせはそもそも成り立たないのですが、気持ち的には、二人の未来はこれから二人で決めて行けばいいよねって感じの意味で、これがポンと浮かんできましたのです♡(〃∇〃)にょふ
■ おまけのおまけ ■
この直後、百瀬さんのマネージャーさんが百瀬さんを迎えに来たことで私たちは再び二人きりになった。
どっと疲れが溢れ出て、深い溜息を吐きながら私が両手で顔を覆うと、敦賀さんは私の耳元にそっと顔を近づけた。
「 最上さん。いっそのこと、来年のホワイトデーには俺をあげようか?そしたらもう絶対に忘れないだろ? 」
「 …っっっ!!! 」
からかうのもいい加減にして下さい!!…って、言おうとしたけど言わなかったわ。
何故ならもういいわって思ったから。
くれるって言うんですもの。
だったらその時は馬鹿正直にニッコリ笑って
じゃあ一生大切にしますねって言って、貰ってあげようじゃないの!…って思った。
END
※もし記者会見があったとしたら、きっかけは何ですか?って聞かれて、ホワイトデーにくれるって言うから有難く頂いたんですって、キョーコちゃんがキッパリ答える(笑)
⇒有彩無色・拍手
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これ、さらにこちらに続きます⇒「無彩色高飽和」
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