いつもありがとう、一葉です!!о(ж>▽<)y ☆
本日はタイトルにあります通り、本誌の続き妄想チックな奴をお届けいたします。
今回の内容を経て、一葉脳内で猛烈な勢いで湧き上がった萌え妄想です(笑)
…ってことで、コミックス派でネタバレ回避お嬢様はこちらより回れ右を推奨です。ごめんね。
ちなみに今回は注意事項も列記しておきます。
注1:今回に限らず、一葉が続き妄想として綴っているそれは、いくつもの考え得る未来の中から、『本誌では絶対そうならないだろう』 と思われるものをわざと選択しております。
注2:特に今回は絶対そうならない内容であり、且つ本誌の引きの続きではありません。(ただし要所に関しては絶対これで間違いないだろうという自信があります)違っていたら違っていたでいいけれども
注3:後書きにもネタバレは満載です。十分ご注意ください。
以上をご承知の上でお楽しみいただけたら嬉しいな、と思います。
それでは、後書きと合わせてかなり長めであることもご了承くださいね。
読み返すなら24巻がお勧めです。ACT.250続き妄想
■ 淡くて甘い毒の華 ■
まるで止まない雨のように、胸がとても痛かった。
ズキ、ズキ、ズキ、ズキ、心が軋む。
知っていたはずなのに
判っていたはずなのに
存在していたその事実に気付いてしまった…というただそれだけで、まさか自分がこんなにも心許無くなるとは思いもしなかった。
「 …キョーコちゃん? どうかした? 」
「 え? いえ…何故ですか? 」
どうしよう。
いまはオーディションの真っ最中だっていうのに思考が簡単に凌駕される。
足元がゆらゆらと揺れていて
息苦しいほど心が切ない。
次に敦賀さんと逢ったとき、私はどんな顔をすればいいんだろう……。
それと同じ事を以前も考えたことがあったと思い出した。
あれは緒方監督からダークムーンの出演依頼を貰ったときだ。
あの時の私は、次に敦賀さんと会えた時には嘘をついていたことを潔く謝罪しようと腹をくくったのだ。
ちょっと酷いと思ったのは、運命の神様はとてもせっかちな人だったらしいってこと。私が覚悟を決めた次の瞬間、敦賀さんは私の前に現れたのだ。
けれど今回はそれよりひどい。
私は覚悟なんて一ミリだって決めてなんかいないのに
やはり同じように敦賀さんが私の目の前に現れたのだから。
「 最上さん、社さん!! 」
「 お?おおおっ、蓮、どうした?? 」
――――――― もう本当に嫌だ。この人の姿を見ただけで泣き出してしまいそう。
神様と名がつく人はきっと
私のことを心の底から嫌いなのに違いないわ。
「 最上さんが役を獲って来ることは判っていましたから、俺は大人しく朗報を待っている気でいたんですけどね、ちょっと用が出来たので… 」
「 用? なんだ? 」
「 実は社長から、社さんがある事を俺に内緒にしていると聞いてそれの確認に来たんです 」
「 内緒って……社長、お前にバラしちゃったのか!? 」
「 そうですよ。ひどいじゃないですか、社さん。俺に内緒で最上さんのマネージャーをしているなんて、俺、聞いていませんでしたよ 」
「 ……え?そっち?? 」
「 え?まだ何かあるんですか? 」
「 …っ!!あ、いや、別に… 」
二人の会話はまるでいつもの調子で、それが少しだけ私をホッとさせてくれた。
一時的に会話が終わった敦賀さんが、私に視線を移したときはそれでもやっぱり涙が滲みそうになってしまったけれど。
「 ……最上さん、どうした? 」
「 え? いえ、別に。あの、お帰りなさい。すみません!社さんをお借りしていて。勝手に申し訳ありません!! 」
「 クス…。それ、別に君が謝ることじゃないだろ。それに、社長から正式に尋ねられたんだ、俺。
社さんを最上さんのマネージャーとして続投させていいかって 」
「 ……え? 」
「 もちろん、俺と兼任なんだけど。俺はそれを了承した 」
「 兼任?…して下さるんですか? 社さんが、敦賀さんと私を…? 」
「 そう。社さんなら君も気心が知れていていいだろう?それに社さんはかなりヤリ手だし、顔も広いし知識は豊富だし、何より判断が早く的確だ。お勧め物件だよ 」
「 蓮。褒め過ぎ 」
「 それに、社さんもやりたいでしょう?最上さんのマネージャー。だから今そうしているんですよね。
なによりマネージャーとしての手腕を問われますからね。新人を高みに押し上げるのは 」
「 ……判るか。そう、背筋が震えちゃったんだ、俺。キョーコちゃんさえよければ俺がキョーコちゃんをマネジメントしたい。才能がある子なら特に、俺が高みに導きたい。お前をそう出来たように自分の力を試したい 」
社さんの言葉を聞いて、躊躇の想いが沸き立った。
ちょっと前の自分だったら、本当に嬉しいって思ったに違いない。
でもいまは
そうなることで敦賀さんと顔を合わせる機会が多くなりそうなのが怖い。
「 ……っ… 」
「 最上さん? 」
「 あ、そういや、蓮。あの子… 」
「 あの子? 」
「 森住仁子…が紅葉のオーディションにいるんだけどさ 」
「 え? そうなんですか? 」
「 そう。あの子、2年前にお前があげた指輪してた 」
「 指輪?……なんてあげましたっけ? 」
「 お前な……。ピンキーリングだよ!ほら、バレンタインのプレゼントを貰ったとき、ピンキーリングには自分の能力を引き出すとか表現力をアップさせるって意味があるって聞いて、欲しいな~って思ったんですぅ~…って聞かされて、考えるのが面倒だからってお前、リクエストされたままを用意しただろう。あれだ 」
「 ああ! そういえばそんな事も…。そうか。相変わらず場の空気を読まない子だな 」
「 ……なっ??? 」
え? なに?
いま私の耳に届いた会話はまさか、私の願望が変換した空耳ですか????
「 なに素っ頓狂な顔をしているんだ、君は 」
「 だ…だって、ご自分がプレゼントしたものを身に着けている子にそんな言い方… 」
しかも自分が好きな子に向かって……って。
え?もしかしたら違うの?
「 けど本当のことだろ。オーディションは役を決める大切な場だ。しかも泥中の蓮は時代劇だろ。そんな場で指輪をしていること自体が既にどうか…と俺は思う 」
……そりゃ、確かに。
敦賀さんは仕事を大切にしている人だからそれも納得できるけど…。
「 それに比べて君は、随分と質素で勇ましい出で立ちだな。まさしく、くノ一の紅葉って感じだ 」
細められた目元と、優しく弧を描く唇。
本当に、この人はいとも容易く私の心を浸食する人だと思う。
「 あ…ありがとうございます 」
その言葉だけで、もう贅沢すぎるよねって自分を言い聞かせた。
言い聞かせても、変わらず私の心は苦しいままだったけれど……。
「 バレンタインと言えば、社さん、最上さんに渡せたんですか?お返し 」
「 ああ、先日な。おかげさまで 」
「 そう。良かったですね。俺のことなんか気にせず渡せば良かったのに 」
「 そうはいかないだろ!お前をマネジメントしている以上、俺とお前は一蓮托生なんだ。お前がキョーコちゃんに渡してないのに俺がお前より先に渡せる訳ないだろ 」
「 考えすぎですよ。最上さんもそう思うだろ? 」
「 へっ!??……えっと??? 」
あれ?なんか変じゃない?
これってまたしても空耳??
社さんがお返しをくれたのは、敦賀さんが私にお返しを済ませたことを確認したからなの?
でも私…敦賀さんからは何も……
「 キョーコちゃん 」
「 はいっ?! 」
「 蓮からは何をもらったの? 」
「 ちょっ…!!何聞いてんですか、あなたは!! 」
「 だって、気になるじゃないか。ホワイトデー当日にはバレンタインのお返しなんて全く用意していないとかお前言っていただろ。なのにさ… 」
「 だからって…!! 」
「 ね、キョーコちゃん。何だったの? 」
「 ……えっと……何でしょう??? 」
「「 ……は……????? 」」
そのとき、明らかに敦賀さんの背後に怒りのオーロラが舞い降りた。
私の背筋は敏感にそれを察知して小刻みに震えてしまったけど、……だけど、仕方が無いわよね?
だって私は社さんの質問に答えることが出来ないのだから。
ずっと気にしないって自分に言い聞かせておきながら、どうして私には何もないんだろうってずっと気になっていたそれなんだから…。
「 何でしょう…ってなに?キョーコちゃん。まさかの逆質問? 当てろって事? 」
「 いえ、違いますよ。えっと、だって私、敦賀さんにお渡ししたバレンタインは……チョコレートではありませんでしたので…… 」
「 …―――――――― でしたので? その続きは? 最上さん 」
「 で…ですから、お返しなんて無くても当たり前だと…… 」
「 それ、君本気で言ってるの?まさか覚えてないってこと? 」
ええええっっっ!?????
どういうことっ!?
つまり、少なくとも敦賀さんの中では私にお返ししたことになっているってこと?!
一体、いつ?!
いつのどれがそれだったのぉぉぉ!!??
「 うええ…?あれ?でもあの…… 」
まさかセッちゃんとして一緒に居た時?
ジュースとか、食事とか、そういうこと!?
いいえ、違う。
だって敦賀さん、プライベートを仕事に持ち込まない人だもの!!
どうしよう。私ちっとも
わ・か・ら・な・い……っっ!!!
「 …――――――― どうやら、覚えていないみたいだね? 」
「 ひゃ……あの、すみませ……でもあの… 」
敦賀さんのひんやりとした冷笑が
私を蛇に睨まれたカエルのように身動きを取れなくさせた。
「 だったらいいよ。君には特別に、もう一度お返ししてあげるから 」
「 も…もう一度…??? 」
「 そう。しかも三倍返しで…… 」
三倍?三倍にして返すってこと?
ワインゼリーを、どうやったらいま三倍にして返せるって言うのぉぉぉ???
私が戸惑っている間に敦賀さんは私に詰め寄り、大きな両手で私の首から頬までを固定するとさらに私に近づいて……
――――――― チュ…
敦賀さんの唇が私の左頬に触れ…
――――――― チュ…
右頬にも触れたそのあと……
「 ちょっ…ちょっと待って下さ……っっ!!!! 」
三倍返しをすると言った敦賀さんの唇は
一番濃厚なキスを私の唇に――――――――……
「 ……それにしてもショックだ。これを忘れられるなんて 」
「 あわ……あわわわわ…… 」
どうしよう、腰が抜けて力が入らない。
「 ……っと、平気? そう、前も君そんな感じになったのに、ひどいな。普通、絶対忘れたりしないだろ? 」
「 ……っっ…!!! 」
ひどい?
酷いのはアナタの方だと思います。
敦賀さんはまるで悪魔です。
容易に私の心に入り込み、いとも容易く私の心を凌駕してゆく。
「 ……前? 」
私たちのそばで事の成り行きを見守っていた社さんは、敦賀さんの言葉で何かを思い出したのだろう。
あれ?という顔をして、小首を傾げて数秒のち、社さんははしたないくらい大袈裟なリアクションで敦賀さんを指さした。
「 あ ――――――――― っっ!!!思い出した!!バレンタイン!キョーコちゃんがお前に渡したいものがあるってお前の楽屋に行ったあと、嵐のようにNG連発したあの原因!!それだったのか!! 」
「 ……どうしてそういう余計なことを思い出すんですか 」
「 何が余計だ、やっぱりお前あのときっ!! 」
「 違います。今のはあの時の三倍になってます 」
「 なお悪いわ!!お前、どうしてくれんだよ。キョーコちゃんのオーディションはまだ続くのに、またキョーコちゃんが再起不能になったらどうしてくれんだ!
お前は応援しに来たのか邪魔しに来たのか!? 」
「 社さん、そんな心配いらないですよ。最上さんなら大丈夫です。何しろこの子はそれを忘れていたんですから。……ね?そうだろ、最上さん 」
そんな二人の会話を他所に、私は信じられないほど笑いたい気分だった。
「 ……ふっ……ふふふ…… 」
もう、どうしようかしら。
さっきまで海の底に沈んでいた気分だったのが嘘みたい…。
胸が詰まるほど嬉しくて
今までの憂いが一気に霞んで消えてゆく。
そうだ。
どうして忘れていたんだろう。
ショータローとの出来事に般若な気持ちを満たしていた私は
敦賀さんから頬チューを貰って、ありがとうって言われたあと
その出来事が全然頭から離れてくれなくて
撮影にものすごい支障をきたしたっていうのに。
「 ……ふふふっ…やだ、もう。
大丈夫。……社さん、私は大丈夫です 」
でも信じられない。
私あのとき
相手を見てリアクションして下さいって、敦賀さんにそうお願いしたわよね?
「 ほら、大丈夫じゃないですか 」
「 お前が言うな、蓮! 」
「 社さん、私、行きます! 」
「 あ、うん、それはいいけど、本当に平気? 」
「 はい!!バッチリです!! 」
本当に、嘘のように心は晴れ渡っていた。
紅葉の剣を携えて
私はどうしようもないほど幸せな息苦しさを抱きしめた。
E N D
ふふふふふ♡(〃∇〃)萌える!!萌えるわぁぁぁ!!
ちなみにですが、指輪の件に関して森住仁子が嘘をついていると考えているお嬢様に申しあげます。それは100%有り得ないです。
なぜなら、ついてすぐばれるような嘘に意味は無いからです。
悪知恵に限らず、頭の回転がそこそこある人ほど嘘はつかないものです。プライドがある分、自分を格下げするような真似を自分からすることはまず間違いなくありません。
それとACT.250本誌考察の記事を立ち上げた際、蓮の頬チューがまさかお返しだとか言わないよね?…という呟きを頂いたのですが、SSをお読みいただいた通り、私はそちらを歓迎派です。
もし私が、自分が片想いしている人から「ピンキーリングと頬チューどっちが欲しい?」って尋ねられたら迷わず頬チューを選びます。ちなみに即答です。
そもそも指輪のプレゼントって重いですか?
私はそうは思いません。たかがピンキーリングじゃないですか。
キスしてもいい相手…と認識されている方がよっぽど特別感満載ですし、お返しとしてそれを蓮君から受け取れる女の子はキョーコちゃん以外に存在していません。
その特別感が判らないなら、たとえ蓮君のそばに居られることになったとしても苦しいだけ。
厳しい言い方ですけど、もしキョーコちゃんがその程度のレベルなら蓮のそばに居る資格なんて無いかな、と思います。
でも私は信じています。キョーコちゃんならきっとそれに気付くって。
あ、それから忘れる所だった。
今回の引きに関して一葉は全く心配しておりません。
なぜなら次のオーディション、紅葉と千鳥の絡みだからです。
何の打ち合わせもせずにモー子さんと二人でカインドードリンコのオーディションを受けたことを覚えていらっしゃるでしょう?
こう聞くだけであらホント、って思われたのでは?
じゃんけんをしてキョーコちゃんが先発になったように、千鳥の先発は間違いなくモー子さんだと思います。違ったらそれはそれで凄い面白いけれども。
大丈夫。なんにも心配いらないですよ!
むしろ何が起こるのか今からとっても楽しみです♪
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※このお話のおまけ的な続きが出来ました⇒「有彩無色」です
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