京極夏彦さんの新作 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

久しぶりに京極夏彦さんの作品を読みました。

中尊寺、関口、木場が登場するシリーズです。

1,273ページ。かなり読み応えです。

昔の京極作品は、この世の中に不思議なことはないと言いつつ、小説ならではの非現実的な謎解きをするのが面白かったです。

それから、神話や宗教に対する知見を示してくれる点も面白かったです。

 

では、新作はどうだったのか?

少しずつ謎が収束していくのが面白かったですね。

神がかった奇跡的な「偶然」の出来事は、誰かの陰謀や企みによる「必然」だったりする。

反対に、誰かの陰謀や極秘裏に進めた企みに見えるような出来事も、単なる「偶然」だったりする。

周りで生じる出来事は、偶然と必然、解釈によって、どちらにもなりうるということを学びましたね。