日本史の勉強、そして世界史の勉強 | 新見一郎

新見一郎

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●日本史の勉強をしました

以前、お話しましたが、僕は、日本史の勉強をしています。

主にスタディサプリを活用しています。

実は、6月中旬にスタディサプリの全25回の講義、全て受講完了しています。

その時は、充実感に満たされましたね。

 

その後は、山川の日本史の教科書、日本史図録を読み、一問一答をやっていました。

改めて、感じたことですが、山川の日本史は難しいです。

内容が深いわりには、説明が簡略なんですね。

正直、読んだだけでは、いまいち理解ができません。

学校で授業を受けて、補足の説明してもらうことが前提になっているのかもしれません。

だから、学校の授業をちゃんと聞かずに、試験前に一夜漬けでキーワードと年号だけを記憶しただけでは、歴史の全体の流れや因果関係を理解できないような気がします。

 

●日本史の勉強をする上で重要なこと

歴史を勉強をする上で、次のことが重要になります。

 

ちょっとでもいいから復習する

 

歴史は、前に出てきた登場人物、制度、地名が何回も出てきます。

当たり前のことなんですが、このことを忘れがちです。

 

例えば、室町時代の足利尊氏はメジャーなのでちゃんと憶えていても、その弟の足利直義の名前は憶えていないものです。

鎌倉幕府が滅亡した後、後醍醐天皇が親政を行っている時、鎌倉に鎌倉将軍府を作ったんですが、この鎌倉将軍府を担っていたのが足利直義なんです。

そして、その後、1336年に足利尊氏が後醍醐天皇を京都から追い出して、室町幕府を開くわけですが、1350年、新しい幕府を作りたい急進派と、鎌倉幕府的な体制を築き上げたい斬新派が戦うことになります。観応の擾乱です。

急進派が足利尊氏。

そして、斬新派が足利直義なんです。

つまり、観応の擾乱は兄弟で戦争をしたんです。

結果、お兄ちゃんの足利尊氏が勝つわけです。

 

この時代、普通に兄弟で戦争をするんです。

恐ろしいですよね。

なぜそんなことが起こるのか?

 

それは、単族相続だからです。

親の財産は長男しか相続できないんです。

今の時代、それから鎌倉時代初期は、分割相続でした。

つまり、親の財産を兄弟みんなで相続できるんです。

しかしながら、室町時代は単族相続なんです。

単族相続になると、何がおきるか。

長男しか城主になれないんです。

長男以外の子供たちは、長男の部下の一人になるしかなかったんです。

弟達はこれが嫌だったんですね。

俺たちだって城主になりたい!って思っていたんです。

そんなわけで、弟の足利直義は不満だった、だから、観応の擾乱が起きるんです。

足利直義という名前と、この人物が尊氏の弟であることを憶えていないと、観応の擾乱の背景を理解できないんです。

 

学校の先生というのは、当然のように足利直義のことを知っている前提で授業をします。

なぜなら、先生としては、以前の授業で、足利直義についてちゃんと説明している、そう思っているからです。

ところが、生徒というのは先生の話をあまり聞いていません。

ちゃんと聞いていたにしても、足利直義はサブキャラですから、憶えてないんです。

こうして、あまり理解しないままその日の授業がどんどん進んでいきます。

その日だけではなく、次の日も、また次の日も。

こうして日本史が嫌いになり、授業を聞かなくなるんです。

 

歴史は、前に出てきた登場人物、制度、地名を憶えていないと、ちゃんと理解できないんです。

理解できないと、その科目のことを嫌いになります。

 

だから、新しい時代を勉強する前には、前の時代で出てきた事柄を思い出しておく必要があります。

というわけで、歴史の勉強で重要なことは次のことになります。

 

ちょっとでもいいから復習する

 

これをちゃんとやらなければならないです。

逆に言えば、これをちゃんとやっていれば、歴史という科目はとても面白いものになります。

 

●世界史の勉強

一通り日本史の勉強が終わったので、新しいことにチャレンジしています。

次は、世界史です。

今、スタディサプリを受講して、チャート式の新世界史、山川の日本史図録を読んでいます。

エジプト、メソポタミア、ギリシャ、ローマをやりました。

ヘブライ人のモーセによる出エジプトのお話は、映画『エクソダス:神と王』です。

アケネメス朝ペルシアのキュロス2世は、『ワンピース』のドレスローザ編で登場するキュロスと同じ名前です。
面白いですね。

ただ、世界史は全部カタカナですから、憶えにくいですね。

今から、頑張っていこうと思います。