技術士合格法(解答【Q5管路維持管理・漏水調査】) | 技術士を目指す人の会

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2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

H30年度技術士二次試験(選択科目)予想問題を作成しました。

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以下は、Q5(管路維持管理・漏水調査)の解答例です。

 

【問題】

配水管路における漏水調査方法について3種類以上あげ、その内容について述べよ。

 

【解答作成に必要な情報】

1 はじめに

配水管路の漏水は、①事業運営に無関係な無効水量の増大、②断水による市民生活、産業活動への支障、③地盤地下、道路陥没等に起因する二次被害を招く。このため、漏水調査を実施し、漏水の早期発見、早期修繕を行う必要がある。漏水調査方法としては、音聴棒、漏水探知器、相関式漏水探知器、時間積分式漏水発券器、音圧ロガー、夜間最小流量測定法等がある。以下に代表的な3つの方法について詳述する。

2 音聴棒のよる調査

 振動板を取り付けた金属棒により、仕切弁、バタフライ弁、消火栓等において管路の漏水音を確認する手法である。水道メーター、止水栓等、戸別の漏水調査の際にあわせて実施できるが、漏水場所を特定できない。

3 漏水探知器による調査

 検出部を路面に置き、漏水音を増幅してヘッドホンで確認する手法である。検出部を速やかに移動させることにより、短時間で広範囲の漏水調査を行うことができる。

4 相関式漏水探知器による調査

 漏水地点を含む2か所の弁栓類等にセンサーを設置し、センサーに反応した漏水音から漏水箇所を特定する手法である。広範囲での漏水調査は困難だが、交通量の多い道路や軌道下の漏水の有無を確認する際に有効である。

5 おわりに

 予防保全の観点から、計画的に管路更新を行う必要がある。ただし、限られた財源で効率的に更新事業を進めることから、漏水調査を定期的に実施し、管路の健全性を確認した上で、管路の延命化を図りながら更新事業を推進することが重要になる。

 

 

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