技術士合格法(6.3:極めて重要なテーマとそれ以上に大切なテーマ) | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●極めて重要なテーマの決定

 

技術士の勉強をする上で、極めてなテーマというのものが存在います。

極めてなテーマは、出題頻度と話題性を2条件にしたマトリックスを作ることで見えてきます。

例えば、水道について作成すると下図のようになります。

 

 

 

出題頻度と話題性の両方が高い「極めて重要なテーマ」は、右上の欄のテーマです。

具体的には、①水質管理(全体)です。こつのテーマは、確実に勉強をしておいてください。厚生労働省水道課の通知・事務連絡を確認することはもちろんですが、設計指針、過去問を理解して、予想問題を2~4問を作成して、しっかり解答を作成しておくべきです。

また、出題頻度又は話題性が高い「重要なテーマ」では、高度処理、設備、管路(維持管理)が、出題頻度が特に高く、管理(広域化・事業)、災害対策(地震)が、通知された回数が多いです。これらについても予想問題の解答をしっかりと作成しておくべきです。「重要なテーマ」のうち前述のテーマ以外に、送配水、急速ろ過、施設全体、管路、給水装置がありますが、これらテーマについても、それぞれ解答を作成しておくのが理想です。ただし、これが無理なら、設計指針を読んで、過去の解答をそのまま憶えてもいいです。何にしても、重要なテーマについて、実際の解答を使った勉強をしておくべきです。

このマトリックスでは左下の部分は重要ではありません。効率的に勉強するためには、まずは、極めて重要、重要について勉強する、そして、残った時間で左下の部分について勉強するべきでしょう。

 

●極めて重要なテーマよりも大切なテーマ

これまで、極めて重要なテーマと重要なテーマについて述べてきましたが、このマトリックスでは表現できない重要テーマがあります。

最も大切なテーマです。

 

それは、受験生が得意なテーマです。

 

得意なテーマというのは、極めて重要なテーマ以上に大切なものなのです。

例えば、受験生が得意なテーマが、図6.5の極めて重要なテーマであればそれをやればいいですが、そうではない場合、つまり、受験生が得意なテーマが重要なテーマ又は重要ではないテーマの場合、どうすればいいのか?

何よりも先に得意なテーマから勉強するべきです。得意なテーマは、極めて重要なテーマよりも優先順位が高いのです。

なぜか?

資格試験で合否を分けるのは記憶です。情報に関する記憶、フレーズに関する記憶があれば答案を作れます。逆に、記憶がなければ何も書けません。極めて重要なテーマ、重要なテーマという理由だけで、はじめから、あまり知らないテーマを勉強しても、簡単に記憶が定着しません。何となく勉強したというだけになってしまいます。

一方、自分が得意なテーマは、頭の中に記憶があります。この初期記憶に新たに入手した情報を関連付けることができます。こうして解答を作成するうえで必要になる情報の記憶が充実します。

情報について記憶があれば、解答を作成する際、余力が生じます。いい文章を作るため、様々なフレーズを使うことになります。フレーズに関する記憶が構築されます。

このように、得意なテーマで培った勉強のコツは、極めて重要なテーマや重要なテーマにおいても活かすことが可能になります。

得意なテーマで培った自信は、他のことに挑戦した場合でも、「大丈夫、何とかなる」という自信につながります。

こうしたことから、勉強をする場合は、まず得意なテーマから着手するべきなのです。

 

 

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