感情の初期値 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

誰かの悪口や不満を言っているのを耳にすると、それが感情の初期値になります。

Y=aX が感情の関数ならばどうしょうか。

通常、Xはゼロからスタートします。そうならばYもゼロです。

ところが、Y=a(X-1)

だったらどうでしょう。

Xが1からスタートしたとしても、Yは-aになります。

-aからスタートします。

これが初期値です。

 

誰かの悪口や不満を言っているのを耳にすると、それが感情の初期値になります。

その誰かのことを、よく知らないにも関わらず悪く思うようになります。

感情の初期値をインプットされるわけです。

だから、その誰かさんと会うとき、僕らは、身構えしまいます。

残念なことに、ちょっとしたことで、ボタンの掛け違いが生じることになります。

 

この初期値、嘘や誇張が入った情報によって作られている可能性があります。

そうなると、もはやY=-a(X-1)です。

Xがゼロでも、-aからスタートします。しかも、マイナスへと、マイナスへと進んでいきます。

この嘘や誇張という初期値をリセットしたい。

でも、それが事実であることをつかむためには、その誰かとコミュニケーションをとる必要があります。

既に感情の初期値がインプットされています。公正な目で見ることは難しいわけです。

困ったものです。

 

例えば、僕らは、テレビや雑誌やインタネット、いろいろな情報を目にします。

そして、さまざまな情報が初期値になります。

十分な知識を持っていれば、いろいろな情報を目にしてもそれに左右されないのでしょうが、それほど賢くはないです。

結局、その真意を確かめる情報源も、テレビや雑誌やインタネットだったするので、それが真実かどうかはわかりません。

 

他の人から聞いた誰かの悪口や不満、テレビや雑誌やインタネットから流れてくる情報、

こうしたものが、自らの感情の初期値になりうることを強く認識しておく必要がありますね。